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カップボード製作5(装飾仕上げ)

   製作1
(木取り)
製作2
(部品加工)
製作3
(組み立て)
製作4
(塗装仕上げ)
製作5
(装飾仕上げ)
 

窓枠にガラスを入れ、蝶番や取っ手を組み付けます。
これまでガラスの加工は購入に合わせてホームセンターに
頼ってきましたが、本製作品より工房内で加工することに
しました。加工の費用と、加工精度の問題が解決できます。
 

 


背板を嵌め込む溝を完成させます。ルーターで加工
したため隅の部分がRのままなので、鑿を入れます。
 

溝の底部分を軽くさらいます。
 
 

これで背板が隙間なく嵌ります。
 
 

3mm厚の化粧合板から
背板を材料取りします。
 

気持ち大きめに切断し鉋で調整します。
 
 

本体の箱組に多少の歪みが残っていた場合、
背板は現物合せ(歪みに合わせる)で調整します。
 

窓枠にガラスを嵌めます。本製作よりガラス板を購入して、工房内で必要なサイズに
切断加工することにします。不可欠な道具としてガラスカッターを用意しました。
グリップ内にオイルが注入されており、切断チップ部に少量ずつ供給されます。
 

切断線に沿ってカッターを走らせたら、ガラス板の
下にスケールを入れて上から軽く押さえます。
 

スケールの厚み(1mm以下)ほどの
段差で簡単に折れて(割れて)しまいます。
 

窓枠の内側に入れてみます。万一大きくて
入らない場合は、荒砥石で切り口を水研ぎします。
 

ガラス板を固定する細い桟を加工します。
 
 

窓枠内側に桟を直接当てて、
現物合せで長さを取ります。


10mmの真鍮釘で桟を固定します。予め1mmの
下穴を開け、釘を途中まで入れておきます。


釘締めを用いて最後まで叩き込みます。釘締めが僅かに
ずれた一瞬でガラスを破損します。実際、1枚失敗しました。
 

隅を合わせて隣の桟を打ち付けます。
 
 

中央の開閉窓枠に蝶番を取り付けます。
本体の色に合わせてブロンズ色を選びました。
 

一般的な取付位置の決め方として、窓枠の端から
蝶番自体の長さ(1枚分)だけ内側に入れます。
 

蝶番を埋め込むための溝加工をするので蝶番の
厚みを正確に測ります。4.6mmです。
 

鋸刃とフェンスの間隔を蝶番
1枚分の長さに合わせます。
 

鋸刃の高さを4.6mmに合わせます。
実際に試し切りをして確認します。
 

木端面を定盤に密着させながら
滑らせるように切り欠いていきます。
 

フェンスの位置を徐々に変えながら
切り欠きの幅を広げていきます。
 

蝶番が完全に嵌ることを確認します。
 
 

蝶番に沿ってマスキングテープを貼り、塗装面を
保護しながらネジ穴位置をマークします。
 

木ネジを打って蝶番を固定します。正確に立て
付けるためのネジ穴位置の決定は実に厄介です。

 

小型の汎用蝶番は穴位置が固定のため、
取り付け後に微調整ができません。
 

蝶番の動き、および開閉窓枠の
収まり具合を確認します。
 

開閉窓枠にマグネット式の
キャッチを取り付けます。
 

閉まり具合を確認します。
 
 

取っ手を取り付けます。縦方向中央よりも
1割ほど下げて安定感を出します。
 

ネジが埋め込まれたタイプを使用したいところ
ですが、サイズと木ネジの色のみ合わせました。
 

本体内側に棚板(3mmガラス板)を支える桟を
取り付けます。釘打ちが難しく接着剤で固定。
 

背板にも棚板を支える桟を取り付けます。
こちらは簡単に両面テープで固定します。
 

3mm厚ガラス板より棚板を切り出します。斜辺部分に
どうしてもバリが出るので荒砥石で面取りします
 

棚板をセットして背板を嵌めこみ、周囲を釘で固定
します。これで全ての組み立て工程が終了です。
 

棚板のガラスは強度的に5mm厚にすべきでしょう。
切断や仕上げが一挙に難しくなるので見送ります。
 

部材ごとの木目の流れ・連続性も悪くないです。「製作品1」の
ページにて完成状態の詳細について紹介しております。
 
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