守谷工房の製作品2へ                守谷工房Topへ

アクリルパーティション 学生食堂用(2021.3.26)


こちらは県内にある大学の学生食堂です。レストランの雰囲気が漂う
今風のインテリアが素敵です。人の集まる場所にはコロナ対策が
求められる昨今ですが、教育関連施設ではとりわけ厳しいようです。
この食堂の全テーブル50台にアクリルパーティションを設置するよう
ご用命をいただきました。年度末が迫り納期的にも厳しい状況です。

 

昨年中に同程度規模の食堂に納品した
実績があります。その時は30枚でした。

 

既製品はどうしてもテーブルのサイズにフィットしません。
現場に合わせてジャストサイズのものを用意します。

 

そのため、現場を入念に下見して、サイズ、
デザイン、数量などについて打ち合わせます。
 

長テーブルは1200mm長と1500mm長の
2種類があります。それぞれにサイズを合わせます。

 

エントランス手前の一角は、落ち着いた感じの
丸テーブルが置かれカフェテリア風です。

 

丸テーブルには半円に2分割する
パーティションをご希望です。

  

さらに壁面を向いて横一列に座る
テーブルも2か所にあります。

 

椅子2脚ごとに隣同士を仕切る
パーティションを用意します。

 

パーティションパネルは単にアクリルの平板なので、材料屋さんに指定サイズで
カットしてもらうこともでき、調達は簡単です。実際にはコストを抑えるためできる
だけ工房でカットしますけど。しかし、パーティションを自立させる脚は、現場に
合わせて個別に設計・製作しなければなりません。今回は脚もアクリル材で
製作します。CADでデザインし必要な部品の平面データ(dxf)を出力します。

 

データをレーザーカッターに送り、5mm厚アクリル材から脚の部品を切り出します。
パーティションサイズが大きい(最長1500mm)ので、1枚当たり両端と中央で3脚
必要です。そうすると50セット分では150脚、一部パーティションは2脚で済むので
それでも140脚を製作しなければなりません。ひたすらカット作業が続きます。

 

途中まで作業したところでレーザーカッターの
調子が悪化。作業を中断してメンテを入れます。

 

ミラー交換とヘッドの取り付け調整を
終え、残りの部品を一挙にカットします。

 

脚組み立て用のジグを用意します。垂直に
接合されないとパーティションが傾きます。
 

底板を定位置にセットするフレームです。
合板の端材を利用した現物合わせです。
 

支柱を定位置にセットする部品を用意
します。切り欠き部で支柱部品を受けます。

 

支柱が底板の中央にセットされる
位置でフレームに接着します。

 

底板と支柱を接着するため、底板表側の
保護シートを予め剥がしておきます。

 

底板と密着した状態で接着されるよう、
支柱部品側の接合面は水平に整えておきます。

 

保護シートを両面とも剥がし
ジグにセットしてみます。

 

接着作業中に支柱を垂直に保つ
ため、もう一つ部品を追加します。

 

直角の出ている木片を
フレームに接着します。

 

これで底板と支柱を定位置かつ
垂直に組み立てることができます。
 

アクリル専用接着剤を
シリンジで流し込みます。

 

少し待ってジグから取り出します。接合面を
整えているので接着強度は十分出ています。

 

接着による組み立て作業を延々と続けます。
写真は1枚ですが丸2日の単調な作業です。

 

特段に意匠的意味もない製作品ですが
クリアなアクリル製品が並ぶと綺麗です。

 

保管場所もないので出来上がる端
から段ボール箱に詰めていきます。

 

脚140セットの完成です。担当の方と
納品日について打ち合わせます。

 

納品日当日、製作を終えたパーティションを車に積み込みます。
1500mm長は後席シートを格納した状態で十分に載りますが、
明らかに加速が鈍るほどの重量です。納品先へ出発します。

 

学生食堂に到着し、設置作業が始まります。
職員の方々が総出でお手伝い下さいます。

 

保護シートを両面とも引き剥がし、
脚を取り付けて設置していきます。

 

肉眼には美しく映えるパーティションですが
カメラにはどうしてもうまく写りません。

 

職員の方々による手際の良い作業により
30分ほどでほぼ設置が終わりました。

 

壁面を向くテーブルにも2席ごとに
パーティションが置かれます。

 

このパーティションでは、奥行と同寸法の
底板を直接接着して自立させています。

 

パーティションの設置を終えた学生食堂の全景です。壮観とか美しいといった
表現は置いて、何よりも清潔感が漂います。パネルの高さを450mmとした
ので、着席した状態で対面方向には十分な飛沫防止効果が期待できます。

 

よくご覧いただくと、パーティションパネルの角が丸く加工されていることが
分かると思います。レーザーカッターにより30~50Rで加工しています。

 

学生食堂全体のパノラマ写真です。緊急事態宣言は解除されたものの、
今後コロナ対策の必要性が後退することは・・「ない」と言っていいのでは
ないでしょうか。最近になり近所のホームセンターには、パーティションの
DIYコーナーが設けられていました。必要なサイズのアクリルパネルに
支柱を組み合わせるだけのキットですが、その支柱が1個700円以上も
していました(2個セットではなく1個の値段です)。守谷工房ならサイズも
デザインも全てオーダーにて承り、価格は既製品と同じか下回ります。

 
守谷工房の製作品2へ                守谷工房Topへ