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カーナビゲーション取り付け(2015.09.18)

      元から取り付けられていたCD・MDオーディオ           新たに取り付けられた社外品カーナビゲーション

自家用車にカーナビゲーションを取り付ける依頼を受けました。
ナビゲーションの取り付けは過去に5・6回作業の実績があり、いずれも問題なく作業を終えています。
元から取り付けられていたオーディオを取り外し、同じスロットに社外品のナビゲーションを取り付けなければなりません。
また、取り付けに先だってナビゲーション本体を手に入れなければなりません。

 
1.既存オーディオの取り外し

カーナビゲーションを取り付ける「三菱アイ」。
平成18年式、25,000km、660ccターボ、5ドア。
 

アイに元から取り付けられているCD・MDオーディオ。
三菱の純正ですが実際にはAZZEST製です。
 


このオーディオ、使い方が非常に分かりづらく
しかも耳を疑うほど音質がチープです。
 

オーディオの取り外しにかかります。空調吹き
出し口の下からダッシュカバーを引き上げます。
 


ツメで嵌め込まれているだけなのでダッシュ
カバーは丸ごと簡単に外れてきます。
 

2DIN相当のスロットが完全に露出します。
上部も開いているのでアクセスが容易です。
 


オーディオを固定しているネジを緩めます。ダッシュパネル
一体成型の基部にタッピングネジで留められています。
 

計4本のネジのうち左側の2本は金属板を介して
留められ、電源のマイナス側をアース接続します。
 


4本のネジを取り除くとオーディオ本体が簡単に
外れてきます。それなりの重量があります。
 

取り外した三菱純正扱いAZZEST製CD・MDオーディオ。各部とも
機能は正常でほとんど使用感もなく綺麗です。どこかで再利用します。

 

2.新たに取り付けるカーナビゲーションユニット

カーナビゲーションを探し求めます。カロッツェリアの
メモリナビAVIC-MRZ05IIの中古品に的を絞ります。
 

MRZ05IIのスペックです。同系列製品としてほぼ完成域に
あり、ぎりぎりこの10月までMap無料更新の対象です。
 

オークションで手頃な価格の出品を見つけ
ました。あの手この手で競り合います。

 

12年製MRZ05II。11年製MRZ05も
ほぼ同機能ですが価格が変わりません。

 

付属品はこれだけで、ハーネスはトヨタ車
用、GPS・TVアンテナはないようです。

 
2.取り付けステーの移行

取り外したオーディオから本体の取付ステーを
外します。ナビの取付に再利用します。
 

側から4本のネジで固定されています。オーディオ
本体とステーの位置関係を確認しておきます。
 

ステーが外れてきました。左側のステーのみ
熱対策なのか、折れ曲がって上部に被る形状です。
 

取り外したステーをナビゲーション本体に当てて
みます。ネジ穴の位置は同規格のようです。
 

取り外したネジを使ってステーを固定します。ネジ穴
位置に微妙なずれがあり最後の1本が入りません。
 

無理をせずステーはネジ3本で固定します。
ここでいったんスロットに収めてみます。
 

ダッシュカバーも取り付けてみます。2DIN規格なので問題なくぴたりと収まります。
ナビとインサイドフレーム間に僅かに隙間がありますが後でスポンジ等で充填します。

 
2.ハーネス加工

取り外したオーディオの背面に、
変換用ハーネスが付いています。
 

オーディオ側はAZZEST製
16Pのメス型コネクタです。
 

車両側は三菱車仕様14Pの
三菱製オス型コネクタです。
 

車両から出ている三菱車14Pメス型コネクタ、
4Pのリバース信号、ラジオアンテナです。
 
ナビゲーションに付属する取り付け説明書(電源・スピーカー関係の配線)
 
 

ナビゲーションに付属する取り付け説明書(センサー関係の配線)
 

オーディオ付属のハーネスの再利用も考えましたが、
手間暇や仕上がりから市販の変換ハーネスを使います。
 

ナビにはトヨタ車用のハーネスが付いています。
ギボシを抜いて1本ずつ配線対応を確認します。
 

車速パルスなどセンサー類の配線はギボシを介さず、
応急的な結線で別の3Pコネクタに接続されています。
 

ビニルテープを解くと剥き出しの
芯線が撚り合わされています。
 

過酷な車上環境では、接続コネクタや分岐
コネクタなど確実な接続方法が必要です。
 

バックランプのヒューズ抵抗は
カバー内部で接続し直します。
 

ビニル線を適切な長さに切り詰めて
ヒューズ抵抗の端子に半田付けします。
 

カバーを元通りに嵌め
直しておきます。
 

車体側14Pコネクタのピンアサインです。有難い
ことに12番ピンに車速パルスが来ています。
 

P&A CAR AUDIO製の三菱車専用ハーネス
「PA-331M」の14Pコネクタ配線図です。
使い道のないアンテナコントロール端子がある
一方で、折角車体側コネクタに配線されている
車速パルスを受ける12番ピンが空いています。
 

14Pコネクタを経由しないセンサー類の配線は
新たにギボシを取り付けて抜き差し可能にします。
 

微小電力の信号伝達なので小型の
ギボシを使って綺麗にまとめました。
 

ナビゲーションからの配線に新しいハーネスを接続
しました。ここまではビニル線の配色が同じです。

 

センサー類3本の配線には誤配線を
防ぐためタグを付けておきます。

 
3.GPS+ワンセグTVアンテナの取付と配線

かつてナビゲーションのアンテナは、取付・配線作業が非常に
面倒なものでした。現在はこのような製品を利用できます。
 

横10cmほどのフィルムをフロントガラスに貼り付ける
だけです。しかもGPS・TVが一体になっています。
 

アルコールを使ってガラス表面を脱脂後、空気が入ら
ないようフィルムを貼り付け、保護シートを剥がします。
 

助手席側の左上に貼り付けたところ
運転席側からはほとんど気になりません。
 
 
車体外側から眺めてみます。当然のことながら車外には
何も突起物はありませんし、配線の出入りもありません。
 

アンテナケーブルを配線します。
GPSと1セグで2本に分かれています。
 

左側ピラーに沿って配線することになりますが、
できればピラーの内部を通したいところです。
 

多くの車種でピラーやトリムカバーは樹脂製の
ピンで嵌め込む方式で取り付けられています。
 

中には強固に嵌りこんでいるものもある中、
アイは極めて素直に外れてきてくれます。
 

車体トップ(屋根)に取り付けられている
ラジオアンテナへの配線に絡ませます。
 

ピラーカバーを元通りに嵌め込みます。
ケーブルの配線が全く見えません。
 

ピラーを降りてきた後、グローブボックスを
うまく迂回してコンソールへ向かいます。
 

ピラーから延びる左側ウェザーストリップに
ケーブルを押さえてもらいます。
 

最後は針金を使ってグローブボックスの
裏側からコンソールへ引き上げます。
 

余っているアンテナケーブルは
このようにまとめてテープで留めます。
 

ナビゲーション本体に接続するには付属の変換ケーブルを
介して、F型からモジュラー型にコネクタを変換します。

 
4.ハーネス実装・組み込み

ハーネスの準備が全て整いました。ギボシの
接続間違いがないか入念に確認します。
 

車体側14Pコネクタと接続します。また、
センサー類とアースを個別に配線します。
 

ナビゲーション側のコネクタを残して
余分な配線をスロットの奥に収めます。
 

奥側の配線を噛まないように
ナビ本体を慎重に収めます。
 

アース側ステーのみネジ止めしていったん電源を入れて
みます。無事起動して現在地が正確に表示されます。

 

各メニュー画面も表示させてみます。CDや
TVが再生されオーディオ系も正常です。

 
4.動作確認・取り付け完了

アンテナやセンサー類の接続状況を確認します。
少し走行させると車速パルスもカウントされます。
 

残りのネジを締め込み、奥側の配線を再度
確認してからダッシュカバーを取り付けます。
 

半日を費やした作業が終了しました。DIN規格や信号の共通化、
汎用・専用ハーネスなど市販パーツの充実により、取り付け作業が
大幅に簡易化されています。社外品のナビゲーションであっても
ほぼ純正品と変わらない結果を得ることができます。
 

ナビゲーションの設定がいったん初期化されていましたので、車速パルスや
内蔵ジャイロの動作、位置情報の補正など学習動作がしばらく続きます。
走行距離に従って位置精度がより向上してくるものと思われます。
近日中にSDカード経由でMapを最新のものに更新しなければなりません。

 
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