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農産加工作業機配管の整備 現地下見編(2017.9.20)

農業関連事業コンサルティングのアルファイノベーション株式会社様から、業務に直結
する重要な技術的ご相談をいただきました。農産物加工用の圧搾空気式作業機を稼働
させるため、コンプレッサー3台からの配管をサージタンクにまとめ、さらに5系統に分岐
しなければなりません。以前に専門業者に依頼したところ、このような簡単な接続図
提案されたものの、ある問題が解決できず結局請け負ってもらえなかったそうです。

 

社長直々のメールには数枚の写真が添付されて
いました。これはサージタンク出口側の配管です。



サージタンク反対側に出ている
エア入り口側の配管です。

 

専門業者が作成した配管接続図の中で、サージタンクから供給される圧搾空気は5系統に分配
される仕様です。5本のエアホースをカプラを介して接続する際に、カプラを取り付ける基部に相当
する部品(分岐ボックス?)が、製品として用意されていないそうです(3系統まではあるようです)。

 

空気圧を平均化するため容量260ℓの
サージタンクが既に確保されています。

 

配管を変更・拡張するので、接続部の写真も数枚
送られてきました。コンプレッサー出口のようです。

 

エアホースの接続にはカプラーが使用されています。
型番が分かるように近撮写真が添えられています。

 

オス側カプラーを外したところのようです。ある
程度細部は分かるものの、全貌が見えません

 

かくなる上は現地に乗り込みます。現場の状況を直接
見て、作業内容はもとより作業の可否を判断します。

 

アルファイノベーション株式会社様は埼玉県白岡市に
あります。工房より40数キロ、車で1.5時間ほどです。

 

アルファイノベーション株式会社は、株式会社アグリジョイン
NPO法人めぐみの里をグループとする成長著しい企業です。

 

社を率いる代表取締役・理事長の山田浩太氏。仕事に
厳しく、人に優しく、人生に前向きな天才的起業家です。

 

現地下見に伺った当日、山田社長に案内されながら全力で状況把握、情報収集に努めます。
高圧配管の規格、法令なども勉強しなければなりません。中古で入手されたという260ℓ、
耐圧1MPのサージタンクです。屋外に置かれていましたが、錆もなく状態は良好です。

 

サージタンク出口側の配管を確認します。
エアバルブ(コック)が取り付けられています。

 

出口配管はエルボを介して下向きに出ています。
配管計画によりエルボは取り外すかも知れません。

 

入り口側の配管を確認します。エルボで下向きに出ており、
ホースニップルによりエアホースが接続されていたようです。

 

サージタンク上方に取り付けられている圧力計です。
最大使用圧力1.08MPに赤マークがあります。

 

テント式作業建屋内に移動します。西側壁面寄りに2台のコンプレッサーが配置
されています。日立製5馬力のベビコンです。3馬力の作業機2台(計6馬力分)を
1台で賄っていたため、エアの供給不足や拡張性について不安を抱えていたそうです。

 

コンプレッサーの近撮です。まだ年式も
新しく、運転は快調そのものです。

 

三相モータがベルト伝達で圧搾ポンプを駆動
します。定評あるベビコンらしく堅牢な構造です。

 

コンプレッサー付属のエアタンクは、容量130ℓ、
最大使用圧はサージタンクと共通で1.08MPです。

 

コンプレッサー出口部分の配管を確認します。
コードが絡み埃まみれで厄介な状況です。

 

あれこれ拡張性を考えたせいでしょうか、カプラが
いくつも追加されていて訳が分かりません。

 

後々のメンテを考えると、カプラは必要
最小限に整理した方が良いと思われます。

 

エアの経路には口径3/4インチ、つまり6分の配管が使用
されています。既存のカプラ・ニップルを残らず調べ上げます。

 

分岐数を増やすには、既存ポートと同等規格で
構成しなければなりません。型番を確認します。

 

東側壁面寄りに置かれているもう1台のコンプレッサーです。
3台を並列接続し15馬力相当の供給能力を得る計画です。

 

こちらのコンプレッサーも出口部分の配管が
面倒なことになっています。いずれ整理します。

 

作業建屋内の全景です。ちょうど午後の業務が始まったところです。毎日産地から届く大量の
長ネギを、大手うどんチェーン店に対して、厳密な規格のもと加工処理して出荷しています。

 

圧搾空気により稼働する長ネギ専用の作業機です。高圧の空気を吹き付けることで
長ネギの外皮を一瞬にして剥き取ります。泥土もろとも驚くべき効率で除去されます。

 

処理能力の拡大、従業員の方々の負担軽減のため、
これまで2台だった作業機を4台に拡張する計画です。

 

1台当たり3馬力(計12馬力)の仕様なので、コンプレッサー
3台の並列接続とサージタンク併用により対応できそうです。

 


さて、現場の状況は十分に把握・理解することができました。状況を振り返るための記録写真も
数多く撮影することができました・・・。しかし、適合部品がないために専門業者が一度は手を引いた
問題を、「ダメモト」守谷工房ごときが解決できるのでしょうか。下見を終えるのと同時に不安が湧き
起こってきます。大変申し訳ありませんが、お断りする理由を車の中で考えようと、帰路に就きました。

 
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