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ノートパソコンLCDパネル交換(2018.8.5)


ノートPCの表示がおかしいとの連絡です。電話でのやり取りでは不具合状況が
よく把握できず、取りあえず映っているからバックライト故障の可能性ははなし、
ディスプレイ用ドライバの不具合か・・。とにかくお預かりすることにしました。

 

実は以前にHDDのSSD化、システムの再インストール、
Win10へアップグレード作業を依頼いただいたPCです。

 

富士通製LIFEBOOK、AH53/M、元は
Win7機です。大事に使われており綺麗です。

 

CPUはCORE i7、パワフルな
64ビット機でまだまだ現役です。

 

電源をONにするとディスプレイ
表示がこのような状態です。

 

R・G・Bの各信号が同期していません。ずれた位置にゴースト画像が現れ、
重なる部分も正しい表示色が再現されません。原因としてグラフィックチップや
ドライバーの不具合は考えにくく、ほぼLCDパネルの故障によるものです。

 

作業机上のPC画面です。
正常に表示されています。

 

LCDパネルの交換が必要です。ディスプレイ部分を
分解し、故障したパネルを取り出さなければなりません。

 

ノートPCのLCDパネル交換手順は、ネット上に
(AM53/Mも含め)
事例が掲載されています。

 

ディスプレイを閉じた時に緩衝材となるゴム
部品です。外した中に固定ネジがあります。

 

固定ネジを緩めます。作業中に
ゴム部品を紛失しないよう留意します。

 

固定ネジはディスプレイ左右上端の2本
のみで、他は全てツメによる篏合です。

 

ディスプレイ部分は本体上面側カバーと内側
フレームがLCDパネルを挟み込む構造です。

 

コンパクト化のため内側フレームは非常に華奢な
造りです。破損しないよう慎重に分離します。

 

篏合面周囲に傷を付けないよう、樹脂製ピックを
隙間に滑り込ませるようにして篏合を解除します。

 

ディスプレイのヒンジ金具を覆う化粧カバーが
一体成型されています。折らないよう引き抜きます。

 

左側の化粧カバーは、本体キーボード面のカバー
固定ネジを一部緩めないと外れてきません。

 

ディスプレイ部内側フレームが外れてきました。
ほとんど強度のない装飾目的の部品です。

 

LCDパネルを固定しているネジを緩めます(4隅に
各1本ずつ)。交換作業自体は難しくありません。

 

脱着時にLCDパネル(特に新しいパネル)
表面や周囲を傷付けないように気を付けます。

 

古いパネルが外れてきました。厚み数mmの高精細、高輝度LCD
パネルです。故障しているとはいえ、驚くべき精密技術の結晶です。

 

LCDパネルの底辺中央部分、ディスプレイ信号を
送り込むケーブルがコネクタ接続されています。

 

脱落防止用に透明ビニルテープが
貼り付けられ、接続を補強しています。

 

PC側コネクタにビニルテープを残し
手前を剥がします。後で再利用します。

 

PC側コネクタを引き抜きます。微細に加工された
左右端に、「カチッ」と嵌まるロック機構があります。

 

交換用新品のLCDパネルです。Amazonを始めネット通販で、PCの型番から簡単に
検索・購入することが出来ます。1万円以下から2万円以上のものまで様々な製品が
出回っていますが、あまりに安い製品は品質検査が十分でないなど、避けた方が良い
ようです。高価格の製品が安心というわけでもないのですが・・。メーカーサポートの
修理よりマシでしょうが、PC修理店の価格にはかなりの上乗せがあるようです。

 

入手できるLCDパネルはほとんどが中国製です。
純正部品とて中国製ですので比べようがありません。

 

コネクタを接続します。左右端の
ロック機構を確実に機能させます。

 

残しておいたビニルテープを
元に戻し、接続を補強します。

 

LCDパネルを本体にセットし
固定ネジを仮り締めにします。

 

ここでいったん動作確認を行います。コネクタの接続が甘いと、表示が乱れ
たり全く表示されないこともあります。綺麗に表示されており問題ありません。

 

固定ネジを完全に締め込み、パネル
表面保護用のシートを剥がします。

 

保護シートを剥すと、いよいよ美しい画面表示が
確認できます。元のパネルよりも高精彩のようです。

 

内側フレームを取り付け、左右の固定ネジを締めます。作業中に
付着した手指の油などを、少量のアルコールで清掃します。

 

最後に本体全体をクリーニングしてご依頼主にお返しします。ネット上にあるパネル交換に
関する記事には、分解の仕方が異なるものが含まれています。ノートPCの型番を取り
違えているためだと思われます。その通りに作業すると、PCを損傷する危険があります。
参照される際は掲載写真をよく見比べ、同型機であることを確認するようお勧めします。

 
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