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猫の縫いぐるみ自走せず(2017.11.2)


可愛らしく手触りの良い、おそらく幼児用の猫の縫いぐるみです。
走らなくなった・・と、守谷おもちゃ病院に持ち込まれてきました。

 

底面に車輪が出ており、確かに自走する装置が
組み込まれています。縫いぐるみを取り外します。

 

縫いぐるみの下部が袋縫いされており、
中にタイラップを通し固定されています。

 

タイラップは新しいものに交換すると
して、途中で切断し抜き取ります。

 


ムーブメントから出る紐が縫いぐるみを
通り、その先に引手のリングが付いています。

 

内蔵されている走行装置を取り外しました。
中はプルバック用のムーブメントだと思います。

 

左右2輪の駆動輪と前後の
補助輪で構成されています。

 

外郭のカバーを取り外します。カバー内で
ムーブメントが僅かに上下動します。

 

カバーの内側で、写真左側の支点を中心にムーブメントが
上下にスイングします。上の隙間にスプリングがあります。

 

小さなリールに紐が巻き取られています。紐で
プルバック用のゼンマイを巻き上げる方式です。

 

ゼンマイからの動力伝達系に
何か問題があるのでしょうか。

 

内側のカバーも外します。その中に
あるのが本来のムーブメントです。

 

プルバック自走用のムーブメントです。紐に
よる巻き上げ用に仕様が変更されています。

 

2段のラチェット機構により、猫を上から軽く押さえ
付けると一定距離だけ自走する仕組みです。

 

これまでのところ、特に部品の破損など問題は
見つかりません。ムーブメント内部を確認します。

 

強いて言えば、ゼンマイの巻き戻り回転数が高く、その際かなり
大きなノイズが発生し動作がやや不安定です。樹脂製歯車や軸受の
摩耗が考えられます。内部に少量の潤滑剤を入れて改善を図ります。

 

ノイズが収まり調子が戻りました。
元通りにカバーを組み付けます。

 

縫いぐるみに紐を通し、
自走装置と合体させます。

 

新しいタイラップを先輩Yドクターが
提供して下さいました。全く同サイズです。

 

縫いぐるみ裾の袋縫いに
タイラップを通します。

 

紐を引いてゼンマイを巻き上げておき、猫の頭を軽く叩くと走り始めます。
30cmほど進むとラチェットが働き停止し、再び叩くとさらに進みます。
幼児の操作能力や遊びを考慮した玩具です。良く考えられているものです。

 
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