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ミニカーと哺乳瓶(2019.7.17)


久々におもちゃ修理の記事です。毎週開催されるおもちゃ病院に参加し、なにがしか
おもちゃを修理しています、なかなか写真記録を撮れませんが。今回はミニクーパーの
ミニカーと、電子音内蔵の哺乳瓶のおもちゃです。いずれも簡単な修理で助かりました。
 

まずミニカーですが、ルーフが外れています。
部品としては透明樹脂製のウィンドウが含まれます。

 

ウィンドウの縁取りとピラー部のブラック塗装が
かなり剥げています。簡単に補修します。

 

プラ用の塗料など持参していないので
ブラックの油性サインペンで代用します。

 

サインペンは合成色なので漆黒とはなりませんが、
外側から眺める分には気になるほどではありません。

 

数か所に瞬間接着剤を差して
ウィンドウ部品を固定します。

 

これが本来のルーフです。
1か所で破断しています
 

樹脂用接着剤で補修します。破断面を
突き合わせておき、接着剤を流し込みます。

 

瞬間接着剤を差して
ルーフを固定します。

 

ウィンドウ部品の非露出部分が隠れ、赤と白の
ツートンがミニクーパーらしさを醸し出します。
 

プルバック機構に特に問題はなく、外れた
部品を取り付けるだけの簡単な修理でした。

 

もう1件は小さな哺乳瓶のおもちゃです。子供が人形の赤ちゃんにミルクを飲ませて
遊ぶのでしょう。手にしてしばらくの間、その仕掛けが全く分かりませんでした。

 

背面のカバーを開けると
乾電池が組み込まれています。

 

電気的な仕掛けが内蔵されているようです。
乾電池を外すと固定ネジがあります。

 

ネジを見つけると、ほとんど
条件反射的に緩めてしまいます。

 

哺乳瓶の頭部にも2本の
固定ネジがあります。

 

ツメを解除しながら本体を
徐々に左右に分離します。
 

内部を見てようやく仕掛けが分かりました。頭部に押しボタン
スイッチとDSP回路、底部にスピーカーが組み込まれています。
 

本体先端部(乳首)を押すと内部のスイッチが
導通し、DSP回路が何らかの音声を出すようです。

 

遅ればせながら、スイッチを
押しても何も音が出ません。

 

テレビのリモコンと同じ構造で、
接触不良を起こしやすい部品です。

 

ですが、基板面のスイッチ電極を
短絡させても、やはり音が出ません。

 

DSPチップもよく破損しますが、その
前に底部のスピーカーを確認します。

 

底部へ延びる配線が、スピーカー
端子に半田付けされています。

 

見た目では分かりませんが、ピンセットでつまんでみると配線の片方が切れて
います。ビニル被覆の先に芯線が見えるので、半田付け部分で切れたようです。

 

こちらも修理は簡単でした。丁寧に半田付けし直し、本体を組み戻して修理完了
です。よろしかったら、DSPが作り出す赤ちゃんの声を動画でお聞きください。

 
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