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南会津の銘木店へ(2022.12.20)


ある土曜日の昼間に何となくテレビを見ていて、偶然放映されていた
旅番組で紹介された温泉旅館に、何故か出かけてみたくなりました。
8日(木)・9日(金)の1泊2日、紅葉の季節は完全に過ぎて、降雪~
積雪があるかも知れないとの予報。急遽調達したタイヤチェーンを
トランクに積み、那須塩原から山越えして阿賀川沿いに国道121号
を45キロほど、南会津郡下郷町の湯野上温泉へやってきました。

 

宿泊した温泉宿から、阿賀川に
掛かる湯野上橋の眺めです。

 

阿賀川が浸食した深い渓谷の底、
水は新潟まで流れて日本海に出ます。

 

とうに紅葉シーズンを終え後は積雪を
待つだけ、冬の準備が整った風情です。

 

どうも他に宿泊客がいそうになく、まるで
全館貸し切り状態で温泉を堪能しました。

 

湯野上温泉に向かう途中、南会津町あたりで気に
なるお店を見つけました。通り過ぎてしまいましたが、
 

宿でお店の名前を調べ、翌日
帰路途中で立ち寄ってみることに。

 

カーナビゲーションが一発で連れて来てくれます。
行きがてら気になっていたのは、このお店です。
 

南会津郡南会津町川島字土橋の国道121号線沿いにある
木の店ステラ」です。正式な会社名は北星木材工業有限
会社、星がつくので恒星のstellarから命名されたのでしょう。
 

風変わりな総板張りで奥行きのある建屋は
「木の店」の雰囲気を大いに醸し出しています。
 

元は南会津地方の広葉樹を扱う大きな製材屋さんで、
国道の反対側には広大なヤードが残っています。
 

50年ほど前には一帯の広葉樹を伐採し尽くし、
その後は保護のため国有林化が進んできました。
 

新たな伐採・産出が絶え、今は先代が蓄積した
貴重な広葉樹材を提供しているそうです。
 

入り口の引き戸を開けて店内に入ります。足を踏み入れた
途端、隅々まで木づくしの展示品に圧倒されます。ちょっと
立ち寄るだけのつもりが、慌てて気持ちを入れ替えます。
 

それどころか、建屋の奥には備蓄場と加工場が
広がり、店舗は手前の一部に過ぎないようです。
 

WEBページにある平面見取り図
見ると、広大なロケーションが分かります。
 

店内に入りすぐ左手に、端材の
量り売りコーナーがあります。
 

様々な広葉樹種、端材とはいえ小物製作には
十分過ぎる気前の良い大きさのものばかりです。
 

ナラ、タモ、クリなどの古材が並びます。近くに
このようなウッドショップがあれば・・と思います。

 

店内の長手方向に一部
端材棚が延びています。

  

こちらには長さ50cm前後で整形された平板が多く
並んでいます。取りあえず何枚かを見繕います。
 

街中のホームセンターにこれだけの品揃えが
あったなら、早々に売り切れるでしょう。
 

少し中ほどに入ったところ、壁際に中~大
サイズの1枚板が立て掛けられています。
 

手前は中サイズ・・端材にはなり得ない
サイズといったところでしょうか。
 

奥側は1枚板のテーブル製作用に
なりそうな大きなサイズが並びます。
 

ビニルシートのカーテンで仕切られた手前までで、店内のまだ半分です。
さらに奥へ進むと、正に天然木1枚板の豪華なテーブルが数多く展示されて
います。完成品の家具および組み立て前の天板を販売しているようです。
 

手前は完成品の1枚板テーブル、壁面には塗装
仕上げ済みの天板が何枚も立て掛けられています

 

天井近くに「南会津国有林産原木家具」の表札があり
ます。伐採が禁じられる以前に産出されたものでしょうか

 

店内一番奥の角です。2面窓から陽が差し込む
コーナーにコーヒーテーブルが置かれています。
 

その手前は樹皮を剥いで磨き込まれた
巨木の幹です。樹種や樹齢を知りたいものです。
 

カーテン仕切りの方を振り返ってみると、テーブルと
セットになる洒落た椅子やベンチも並んでいます。
 

壁際の1枚板は木端の形が素直なものが
多く、リビングテーブル用にマッチしそうです。
 

扁額を展示するコーナーもあります。天然木の表情を
生かして、施設の表札などが製作されています。
 

幼児向けの乗用玩具(三輪車)です。広葉樹
ならではの柔らかさ・優しさが引き出されています

 

地産の広葉樹を利用した木製小物が棚一杯に並びます。
道の駅で、食物ばかりでなくこれら工芸品も扱うべきです。

 

ステラ製ではないようですが、木材を生かす製品例として
このクラシックカーも手に入れます。参考にします。

 
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