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レーザー加工機 加工寸法の更正

工房になくてはならない存在のレーザー加工機、加工精度が低い、レーザー出力が不安定など、中国製で低価格な分、
実に様々な不具合に見舞われてきました。その都度、補修や改良を加えていますが、さらに別の問題として加工寸法が
今一つ正確ではありません。必ず1~2%大きく加工されてしまいます。50mm程度の小さな部品では、ほとんど誤差
範囲内に入りますし、切断面が左右に傾斜することもあり、あまり気にしないでおりました。どうしても正確な寸法が必要な
場合は、加工実寸を元にCAD上で数%の拡大・縮小を加えて対処してきました。 しかし、予め図版が印刷されている
用紙を、印刷位置に合わせて切断するような場合、数%の誤差は大きな問題となります。何とかしたいものです。


レーザー加工機の操作に使用しているソフトウェアは、COREL社「COREL DRAW X7」とLihuiyu社
「COREL LASER2013.02(プラグイン)」です。後者はレーザー加工機を購入した際に付属してきました。


一般的にCNC機器におけるツールの移動距離・位置精度は非常に正確です。ステッピングモーターに
ミリあるいはインチあたり一定数のパルスを送ることで駆動し、多くの場合、制御基盤のファームウェアに
より正確な実寸法が割り出されています。ファームのパラメータを書き換える必要があるかも知れません。
ところが、プラグインツールの画面で、前後左右への移動ボタンを使って手動操作した場合には、誤差なく
寸法・位置が再現されることを見つけました。制御基盤も含めてレーザー加工機に機構上の問題はなく、
COREL DRAWがDXFファイルを処理する際に、アプリケーション側から誤差を加えていることになります。
 

COREL LASERツールバー左端に、「CorelLASER Data
setting」というボタンがあります。滅多に開くことはありません。
 

この中で「Always optimize data」のチェックを外します。
「勝手に設定させませんよ」ということでしょうか。
 

チェックを外した状態で「Cutting」ボタンをクリックすると、「Engraving manager」が開く前に
おそらくCOREL DRAW側のプリンタドライバの一部と思われる設定画面が開くようになります。
 

この「HPGL エクスポート」画面の中に出力寸法を増減しそうな
項目があります。「プロッタの単位」が1016dpiになっています。
 

正確には1000dpiです。「スケールオプション」を
1~2%調整することでも実加工寸法を更正できます。
 

英文サイトも含めネット上の情報を探すと、同じトラブルで解決方法を
求める書き込みがありました。まだ適切な回答は寄せられていない
ようです。また、レーザー加工機の製造元にも問い合わせたところ、
「First, there will be a gap cut, because cutting laser is hot, it will burn melt some of
 the edge, it may lead size is not very accurate Second, there is dirt moving parts, such
 as dirt between the gear belt, clean up, whether the belt is too loose or too tight.
という(T_T)な回答が返ってきました。

 

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