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ジェットバスユニットのビルトイン化3(2023.9.25)
浴槽への穴あけと配管の工事は、その後水漏れもなく実使用に
何とか耐えられそうです。電源と制御信号の配線を終えれば、
いよいよ我が家でジェットバスを楽しむことができます。ポンプの
モーターを駆動する電力は、独立した電源ユニットから供給され
ますが、邪魔にならないよう置き場所を考えなければなりません。
AC電源の引き込みも考慮して、浴槽と浴室壁面の
隙間に設置することにします。かなりの空間(無駄)です。
屋外の点検口から運び入れ、コンクリート土間に
簡単な木製の台を置いてその上に載せます。
家屋内から見ると床下に相当し、始終外気に
晒される環境はほぼ屋外のようなものです。
AC100V電源は浴室近くの
屋外コンセントから取ります。
屋外コンセントのすぐ横に、浴室の床下換気口が
あるのでそこからFVケーブルを引き込みます。
電源ユニットは換気口を入ったすぐ先
です。FVケーブルを引いてきます。
ここで解決しなければならない大きな問題があります。電源ユニットには
手動の主電源スイッチがあり、ポンプユニットを動作させるには当然ONに
する必要があります。主電源が入ることで電源ユニットはスタンバイ状態と
なり、その間は冷却ファンが回り放しになります。電源スイッチを操作する
には屋外に出なければならず、しかも点検口の中には簡単に手が入り
ません。何か手を打たないと、入浴時間以外も電源が入ったままになり
まず冷却ファンが早々に故障するでしょう。過熱による電源ユニットの
劣化・故障、何より電気代の無駄を生みます。
Amazonで面白いもの
を
見つけました。AC100VのラインをWiFiでON・OFFできるモジュール
です。取り付けはACラインに割り込ませるだけで、えらく簡単です。
引き込んだFVケーブルの先に
ワイヤコネクタを付けておきます。
この小さなモジュールからACの入力、ON・OFF後の出力、
アンテナ線が出ています。ワイヤコネクタを介して接続します。
1次側にFVケーブルを、2次側に
電源ユニットの電源コードを接続します。
浴槽奥の空間にモジュールや
配線を要領よくまとめます。
この段階でリモコンおよび受光部を仮接続し
ポンプユニットの動作を確認してみます。
まずモジュールにより電源を
ON・OFFできるか操作します。
電源が入り受光部左端の緑色LEDが点灯します。
水位センサーを短絡しているので常時点灯します。
次にリモコンを操作すると、タイマーの最初の赤色
LEDが点灯し、ポンプユニットが唸りを上げます。
各部の配線、コネクタの接続とも問題ないようです。
ここで受光部をいったん外し、浴室内に設置します。
浴槽端の給水栓横に並べて設置します。
先ほどの浴槽奥空間はこの真下です。
給水栓が載るボードに穴を開け、リモコン受光部のケーブルを
通します。真下(浴槽奥空間)への水漏れを防ぐため、後で穴の
周りをコーキング材でシールします。ついでに、ACアダプタから
延びる浴室テレビの電源コードも通しておきます。これで入浴の
たびに充電のためテレビを持ち出さなくて済むようになります。
ジェットバスの最終動作確認に
入ります。浴槽に水を張ります。
浴槽側面の中央下部に循環口、左端に吸水口、
その中間にバブルの吹き出し口が並びます。
元の投げ込み式と異なり、浴槽内には
邪魔な装置が何ひとつありません。
吸水口、吹き出し口ともに十分水没して
いるので、ジェットを作動させてみます。
浴室の入り口にモジュールのリモコンを
取り付けます。電波は十分到達します。
受光部左端の緑色LEDが点灯し、電源ユニットに
通電して電力が供給されていることが分かります。
ジェットバスのリモコンは浴槽縁の
どこか手の届くところに置きます。
中央の「運転」ボタンがポンプユニットの始動、
および運転タイマーのセットを兼ねています。
吹き出し口からバブル流がかなりの勢いで
出てきます。ノズルの向きは調整可能です。
銭湯や温泉で楽しめる
ジェットバスそのものです。
リモコン右端の「強/弱」ボタンを押すと、ポンプの出力が
切り替わりジェットが勢いを増します。浴槽全体にバブルが
行き渡り、お湯も満遍なく撹拌されそうです。ですが、今の
ところお湯ではなく水を張っただけなので、追い炊きします。
この記事をまとめている時点で、既に作業が完了し数か月が
経過しています。毎日のようにジェットを作動させ入浴して
います。猛暑の頃も、ぬるいお湯でバブルを浴びるとたまら
なく爽快です。これから寒くなってくると熱い湯に浸かりがち
ですが、特に高齢者はあまり熱い湯は健康によろしくないと
聞きます。ところが、面白いことにジェットバスはぬるめの
お湯でも体が温まります。バブルの衝突により体表面の
血行が促されるのでしょうか。足かけ10年に及ぶジェット
バス計画がようやく完了します。その疲れはもちろん・・。
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