常夜灯も省電力のLEDタイプに置き換わっています。
センサーで周囲の明暗を検知し、暗くなると自動的に
点灯し、明るくなると消灯・・のはずが、点いたままです。
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背面にACプラグがあり、コンセントに
差し込んで直接取り付けます。
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株式会社オーム電機製、
AN18-A型、0.2Wです。
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コンセントに差し込んでみると、明るい室内でも確かに
点灯したままです。青色LEDで常昼夜灯の状態です。
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内部の回路に問題があります。分解に
かかりますが、固定ネジが特殊です。
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最近、特殊ビットを備えたドライバーの
セットを手に入れていました。出番です。
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おそらく一度も使われない
ビットがほとんでしょうけれど。
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このスター型ビットの1本が
ネジ溝に合致するようです。
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ハンドルにセットします。
マグネットで固定されます。
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ネジ溝と形状は合致していますが、
溝の深さが浅くしっかり噛み合いません。
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強めに押さえ付けながら
4本のネジを緩めます。
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背面側のカバーが
外れてきました。
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外れた背面側のカバー内に、青色LED
4個を含む点灯回路が収められています。
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ACプラグから抜き取ります。トラッキング防止用の
保護材を介してきつく組み付けられています。
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プラグ金具の先端側
から押し込みます。
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ACプラグに続いて
回路基板を抜きます。
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背面カバー内から回路
部分を取り出しました。
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最小限の部品構成で、実に
コンパクトに組み上げられています。
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センサーは何ともレガシーなデバイス、
「CdS」です。しばしば経年劣化がみられます。
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動作条件(印加電圧・電流)や使用環境が適切でないと、明暗による抵抗値変化幅が次第に
狭まってきます。ろくに確かめもせず交換するも・・、CdSが原因ではありませんでした。
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あらためて問題個所を探ります。表面実装
部品が使われたかなり微細な回路です。
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回路をトレースしました。2段のトランジスタで
急勾配のスイッチングを行っているようです。
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コンセントに接続し、CdSの周りを明暗
させながら各部の電圧変化を確認します。
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CdSの非プルアップ側、明暗に
より電圧がはっきり変化します。
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次に1段目トランジスタの
コレクタ端子を当たります。
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回路図ではこの部分です。ここでも電圧変化が確認でき
ます。2段目トランジスタのエミッタに直結されています。
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2段目トランジスタのコレクタで
出力電圧を確認します。
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回路図ではこの部分です。2個の
トランジスタには問題ありません。
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見た目ではツェナーダイオードと思われ
ますが、その入力側でも確認します。
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ツェナーを出たところ、SCR(サイリスタ)の
ゲート端子にも電圧変化が届いています。
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回路図ではこの部分です。原因が特定
できました。SCRが動作していません。
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大きさ・形状ともにトランジスタと
そっくりで、見間違えていました。
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スイッチング素子なしでON・OFFできるわけが
ありません。基板裏面で半田を吸い取ります。
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ホール周囲のランドを破損しない
よう丁寧にSCRを取り外します。
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使用されているSCRは
「MCR100-6」です。
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ネット上にデータシートがありました。
耐圧400V、800mAの小さなSCRです。
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同一部品は見つかりませんが、有難いことに
秋月電子で同等部品が1個40円です。
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秋月電子のWEBにデータシートがあります。
600V、1.25Aでスペックは十分です。
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「X0202MA」を元の位置に取り付けます。
K・G・Aの端子並びは旧部品と同じです。
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高さが元の部品と同じになる
までリードを差し込みます。
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半田付けします。ランドが狭いので、先日
購入した細いコテ先を装着しています。
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この状態でテストしてみます。
LEDが点灯しません・・。
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CdSの受光部を手で覆い光を遮ると、LEDが4個とも点灯しま
した。先ほどは光が当たっていたので、点灯しなくて正常です。
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表側の樹脂製カバーを、洗剤とコンパウンドでクリーニングして作業終了です。
1個40円の部品に送料500円、買いに出かけると交通費1500円以上・・です。
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