市内にあるデイケアサービス施設から修理のご依頼をいただきました。トイレの
引き戸と浴室の引き戸に不具合があるとのことです。1度に2か所の修理は
無理だろうと思っていましたが、利用者や職員の方々が大変お困りのようで、
できるだけ早く解決しなければなりません。先にトイレの修理からかかります。
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2枚の天吊り式引き戸が連続してスライドする方式です。職員の方から
聞いた説明通り、引き戸を前方に押すと壁面から簡単に離れてしまいます。
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天吊り式のため床面にレールがなく、別の
方法で引き戸の走行範囲を決めています。
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引き戸の底面に直線状の溝が加工されており、床面に固定
されたガイド金具が溝に嵌まり、走行範囲を限定します。
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職員の方からガイド金具を手渡されました。
つまり既に脱落していたということです。
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床面に金具の取り付け位置が残っています。
過去に何度か取り付け直してきたそうです。
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ガイド金具により引き戸は外れない構造をしています。つまり、
引き戸を外さないと金具をセットできないことになります。
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吊り金具と引き戸の固定は、簡単な嵌め込み式
です。ロック爪を解除するだけで抜けてきます。
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実作業はガイド金具を固定するだけ・・のようですが、床はフローリングの下が
コンクリートのため、ネジ穴にはアンカープラグが挿入されています。よく見ると
プラグの装填処理が不適切でビスが効きません。これではビスを打ち直しても
力が加わるとすぐに抜けてしまいます。プラグを調整してからビスを打ち込みます。
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外しておいた引き戸を元に戻します。この天吊り金具が非常に
便利です。ただし組み込みには専用のルータビットが必要です。
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1枚目(左側)の引き戸を組み付けます。先に
床のガイド金具を底面の溝に嵌め込みます。
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1枚目(左側)引き戸の奥側には、2枚目(右側)
引き戸のガイドとなる金具が取り付けられています。
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同様にして、先にガイド金具を底面の溝に嵌め
込み、2枚目(右側)引き戸を組み付けます。
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天吊り式は引き戸重量による摩擦抵抗が小さいため、軽く
開閉できます。またガイド金具により壁際から離れません・・
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が、レール式のような強度は期待できません。
それでは、次の浴室へ現場を移動します。
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