コーヒー豆の挽き売り店からエアコン新規取り付けのご依頼がありました。
店内には既に2台のエアコンが取り付けられていますが、1台(写真左)は
近く取り外しの予定、1台(写真右側)は猛暑の只中調子が悪いそうです。
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ショップはお洒落なミニログハウス、焙煎機と
反対側の壁面上方に取り付けたいそうです。
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ポットが見えている辺りに取り付け、
右横の隣接壁面に配管を通す計画です。
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室外機を設置場所を決定するため
ログハウスの外側を確認します。
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配管取り出し位置の丁度真下に
適当なスペースがあります。
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また、室内機取り付け位置の真下には
電源を取るコンセントがあります。
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できるだけ価格が安く、冷房専用機でもよろしいとの
ことです。よく見かけるのはコロナ社製RC-2217Rです。
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焙煎機を稼働させていると、1台のエアコンでは能力が不足するそうです。市内のホーム
センターで4万円、ネット通販で3万5千円ほどです。工事費、配管材等は別途購入です。
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室内機の取り付けから始めます。
付属の据付板を壁面に固定します。
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室内機本体の取り付け範囲や配管位置が
刻印されており、位置決めは簡単です。
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配管の引き出し方向が逆向きになるので、
液側・ガス側2本の銅管を慎重に曲げます。
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柔らかい2分管は簡単に曲がりますが、3分管は
やや硬く、R部に均等に力を加えて徐々に曲げます。
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プロは一瞬で曲げてしまいますが、下手に
真似をすると銅管を折ってしまいます。
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室外機へ連絡するVVF
ケーブルを接続します。
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配管と共に室内機本体の右側面に取り
出します。後でテープ巻きでまとめます。
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室内機の準備が出来たので
先に取り付けた据付板に掛けます。
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室内機右側面から延びる配管の向かう先、
隣接する壁面に穴を開けて室外に通します。
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ログハウス壁面に穴を開ける前に、室外
から穴の位置や壁面の構造を確認します。
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120mm厚のログです。造りのしっかり
した高品質のログハウスのようです。
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ホールソー・自在錐、どちらを使用しても
一方向から貫通させることは不可能です。
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電動ドリルに自在錐をセットし、先に室内側から
開けていきます。穴径は60mmの指定です。
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ドリル刃で穴のセンターを貫通させておき、
室外側からログ厚の半分を開けます。
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貫通直前まで進んだところで、
再度室内側から切り込みます。
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切り込んだ円周部から光が透けてきま
した。センターはほぼ合っているようです。
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貫通した120mmのログ材が抜けてきま
した。僅かにセンターのずれがあるようです。
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手に取って確認するとこれだけずれています。ホールソーを使用
した方が綺麗に仕上がるでしょうけれど、ストロークが不足します。
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配管を通すだけなので、この
程度でもちろん十分です。
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室内機・室外機のセットには配管材は含まれません。
ホームセンター等でこのようなキットを購入します。
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予め配管長を確認しておきました。
3mのペアコイルで間に合います。
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ペアコイルの両端ともフレア加工済みです。
室内機側のハーフユニオンと接続するだけです。
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室外機の据え付け作業に移ります。100V50Hz下で冷房能力2.0kw、
6~8畳用です。重量23.5kgなので、1人で十分移動できます。
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据え付け場所周辺を片付け、レンガを
水平に並べて足代わりにします。
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壁面に開けた穴を通して、ケーブル・
ドレン共に配管を室外に取り出します。
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室外機の電装カバー側に配管が降りて
います。配管1ターン分を残して丁度です。
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電装カバーを外し、ストップ
バルブを露出させます。
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液側・ガス側ハーフユニオンと
配管の位置関係を調整します。
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配管側のフレアナットが、室外機ハーフユニオンと
できるだけ同一直線上に揃うように微調整します。
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フレアナットを締め付けて接続完了です。フレアナットの中で
柔らかい銅が潰れて気密パッキンの代わりをします。
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エアパージ(真空引き)を行います。サービスポートに
チャージバルブを取り付け、ポンプで引きます。
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真空を引いている間に、室内機からの
VVFケーブルを室外機に接続します。
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エアパージ後、しばらく放置して経路の
気密が保たれることを確認します。
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電源コードを接続し試運転を行います。配管経路が
短く室外機が近いので、間もなく冷風が吹き出します。
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十分冷たいので大丈夫でしょう。正式には外気温
との温度差を確認しなければなりませんが・・。
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仕上げに入ります。室外機周りの配管を
整え、数か所を片サドルで固定します。
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配管の取り出し口です。このままでは
隙間から外気や雨水が浸入します。
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パテを当てて密閉します。
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室内側の配管も仕上げます。壁面の出口部分に
化粧キャップを入れましたが、隙間があります。
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ここにもパテを当てて密閉します。
配管の中ほどを片サドルで固定します。
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午前中から作業を始めましたが、室外機の据え付けは午後になり、西日の射す中での
厳しい作業となりました。作業の順序を逆にすべきでした。取り付け業者に依頼した場合、
費用は1万~1万5千円程度ですが、ペアコイルや取り付け部材等で半分近くを占めるので、
決して高いとは言えません。やはり専門業者のC/Pは簡単に真似できるものではありません。
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