以前に工房に移設したスチール製物置です。東京練馬区内にあるこちらの
お宅から譲り受けました。この度、その家屋が解体・新築されることになり、
古家に設備されていた計5台のルームエアコンが廃棄されると聞きました。
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1.1台目取り外し |
5台中2台は2000年以前の製品で冷媒も
R22フロン、残る3台を取り外すことにします。
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1台目は2008年製造の
富士通ゼネラル製です。
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型式「AS-Z40T2W」、冷房4.0kw、
11~17畳対応の200V仕様エアコンです。
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増改築を繰り返した古い木造住宅に、配管や
配線に苦労しながら取り付けられています。。
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ポンプダウンによる冷媒回収後、
先に室内機を取り外します。
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ぎりぎり10年未満のユニットで、フィルター
自動クリーニング機構が装備されています。
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取り外した室外機です。取り外す前の冷房運転
では、心なしか冷え方が弱いような気がしました。
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室内機まで別の一部屋を経由していたので配管長が
かなり長く、冷媒の循環が遅いのかも知れません。
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冷媒はR410A、R22の代替フロンです。
オゾン破壊係数が大幅に改善されています。
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R22、R410Aの性状です。現在は
単一冷媒のR32に移行が進んでいます。
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2.2台目取り外し |
2台目は2階の洋室に取り付けられているこのエアコンです。横幅を抑えるため
奥行きを大きく取り、熱交換容量を確保する形状に移行し始めた頃の製品です。
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1台目と同じく富士通ゼネラル製、2011年製造の型式
「AS-R28A-W」。使用6年目で程度は良好です。
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ポンプダウンにより冷媒を室外機内に
回収し、配管・配線を取り外します。
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室内機を壁面から取り外しながら、配管類を室内に引き
込みます。フレア管の開放端はビニルテープで養生します。
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当初は2台を取り外し終了の予定でしたが、この据付板を
忘れて帰ったため、翌日も出向き3台目を作業することに。
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配管経路が単純で配管の傷みが少ないため、配管も取り外して再利用します。冷房
能力2.8kw、8~12畳用で室内機・室外機ともやや小型なので、運搬が楽です。
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3.2日目3台目取り外し |
ハッチバックとはいえ、乗用車では室内機+室外機2セットが
積載の限界です。再度出向くことで3台目が可能になりました。
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冷房運転により配管内に冷媒を均一に
循環させ、オイル溜まりを解消します。
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夏場なので気温が高く(当日は特に暑い)、強制運転の
必要はありません。出力全開で一挙に冷えていきます。
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室外機の電装カバーを外し、
ポンプダウンに備えます。
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5分ほど冷房運転を行った後、6角レンチを
入れて液側のストップバルブを締め切ります。
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コンプレッサー内の圧力が変化して
少しこもったような運転音に変わります。
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さらに2分ほど運転を続け、その後ガス側のストップ
バルブも締め切ります。同時に電源を落とします。
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室外機に冷媒ガスが回収され配管内は負圧状態なので、
フレアナットを緩めると一瞬空気を吸い込むことを確認します。
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こちらも富士通ゼネラル製、2011年製造の
型式「AS-Z40A2W」、冷房能力4.0kwです。
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ほぼ最新型エアコンに近い、前面カバー
上方が迫り出して開放するデザインです。
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配管類を壁面の貫通口から引き抜きます。2日目は
1人で出向いたため、室内外を往復しながらの作業です。
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こちらの配管も再利用出来そうです。できるだけ
断熱被覆を傷めないよう丁寧に抜き取ります。
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ようやく室内機を床面まで降ろしました。
この状態でフレア管を外します。
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自在スパナを掛けてフレアナットを緩めます。ゴミが
浸入しないよう開口部はビニルテープで養生します。
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取り外しの終わった室内機です。4.0kw仕様なので
室外機は40kg近くあります。1人で1階に降ろします。
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昨日のヘマを繰り返してはいけません。
据付板を忘れずに取り外します。
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取り外し作業が終了し外壁に配管貫通口だけが残りました。階下では解体業者が
作業を始めており、間もなく家屋は姿を消すことでしょう。工房のビルトインエアコン
工事が中断したままなので、取りあえず1台を工房2階に取り付けることにします。
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