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BRAVIAの録画用内蔵HDD交換(2018.6.17)


液晶テレビに内蔵されている録画用HDDユニットを交換します。内蔵型は
最近少なくなったように思いますが、どうなのでしょう。録画した番組が再生
されないことがあるそうです。HDDユニットの劣化が疑われる症状です。

 

SONY製、BRAVIAです。かつて韓国製・中国製に押されて低迷し続けた
ブランドですが、4月に交代した平井一夫前社長のリーダーシップにより、
4K・有機ELの新製品が投入されるなど、勢いを取り戻しつつあります。

 

電源コード・アンテナ線を抜き、テレビ台の上
から床面に下して作業させてもらいます。

 

機種名を確認します。KDL-32EX42H、2011年の
発売で平井社長就任前の赤字決算当時の製品です。

 

とうに生産終了していますが、WEBサイトには、
現在も同型機のスペックが記載されています。

 

パネルを床面に寝かせる際、スタンドが邪魔に
なります。いったん取り外しておきます。

 

仕様では重量8.6kg、このような
簡単なスタンドで十分なのでしょう。

 

床面に柔らかい絨毯が敷かれているので
特に養生の必要もなく寝かせられます。

 

本体にスタンドを固定するステーを取り
外します。強固にネジ止めされています。

 

2本の固定ネジに加え、ステー内に
滑り込ませるネジがさらに2本あります。

 

その2本も緩めます。裏カバーを貫通して
内部の構造部品にねじ込まれています。

 

周囲をぐるりと固定しているネジを
全て緩め、裏カバーを分離します。

 

ネジ固定が多い分、ツメによる篏合は部分的です。比較的簡単に裏カバーを
開けることが出来ました。大きな回路基板が左右に1枚ずつ組み込まれています。

 

2枚の大型基板の中間は広い空き地のような状態で、その
中心に録画用HDDユニットが寂しく取り付けられています。

 

ノートPC用の2.5インチSATAドライブです。最近、
調子の悪いノートPCでSSDに交換されるヤツです。

 

テレビ本体には軟質ゴム製のスリーブを
介して固定されています。衝撃対策でしょう。

 

ノートPCでもここまで丁寧には実装されて
いません。さらにマウントを取り外します。

 

TOSHIBA製500GBの
ごく普通のユニットです。

 

時々デフラグをかけるとか初期化(フォーマット)される
わけもなく、この際新品のユニットに交換してしまいます。

 

同じく500GB、SATA接続(6Gbit/s)
7200rpm、(かつての)高性能モデルです。

 

肝心のHDDユニット交換は僅か数分、再び延々と
ネジ止め作業で、取り外した裏カバーを取り付けます。

 

テレビ台に戻して電源コード・アンテナ線を接続しONに
します。交換作業中ヘマはなかったようで、映像が出ます。

 

もうひとつ重要な作業があります。HDDユニットは交換しただけでは使用することが
出来ず、PCと同様に初期化(フォーマット)が必要です。SONY製HDDレコーダーの
ように一部製品では、HDDユニットと本体基板のペアリング作業が必要な場合もあり
ますが、BRAVIAはそこまで不自由ではありません。初期化を行うには、リモコンの
特別なキー操作により本体をサービスモードに移行させます(手順の説明は控えます)。

 

「Service Mode Menu」の「HDD Initialize」を
選びます。「Yes」か「No」を聞いてくるので、

 

「Yes」を選択します。メニューに出ていた
「Burning Mode」って何でしょう?

 

「Status:」がしばらく「Execuiting・・・」を
表示した後、「Complete」に変わります。

 

早速動作確認を行います。放送中の番組を適当に
録画してから、録画番組リストを表示させます。

 

お昼のニュースが部分的に録画
されています。再生させてみます。

 

問題なく再生されます。BRAVIAらしい
バランスの良い安定した画質です。

 
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