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木製物置解体作業(2017.11.1)


都内にある教会から、駐車場内に設置している物置の新調を依頼されております。既に
新しい物置は右隣に設置済みで、収納されている物品が移動されるを待っていよいよ
取り壊す運びとなりました。外観的には小型、簡単な造りで容易に解体できそうです・・が、

 

最初のひと仕事として、周囲に置かれているコンクリート
ブロックや物干しなど、邪魔になりそうなものを撤去します。

 

出入り口の開き戸を取り外します。
丁番がネジ止めされているだけです。
 

中に入り、残っている物品、作り付けの
棚、構造補強用筋交いを撤去します。

 

取り外した作り付け棚の板材です。意外と
板厚のある丈夫な材料が使用されています。

 

外壁に張り付けられている波板を撤去します。長年の
風化で材質が劣化しており、叩くと粉々に割れます。

 

ところが、陽が当たらない北側と背面のブロック塀に遮られる東側はほとんど
劣化がなく、弾力があり叩いても割れません。また、波板を固定している傘釘は、
錆が進んで抜けにくくなっています。ハンドグラインダで傘釘の頭を切断します。

 

前面と左右側面の波板を撤去し終えました。
背面の波板は下地フレーム材ごと撤去します。

 

屋根を除き、外壁(波板)下地フレームも撤去し
終えました。4隅には150mm角の柱が残ります。

 

屋根上で屋根回りの解体を行うには、足場が悪く危険が伴います。また作業の
順序が違います。そこで、建屋を倒壊させて、地上で屋根を解体することにします。
先に手前左右の柱を取り外しておき、中央の間仕切り柱に引き手を打ち付けます。

 

構造柱は軸組みされており、頑丈に作られています。
しかし、ここまで来ると倒壊させることは簡単です。

 

3・4回前後に揺すり、弾みが付いた
タイミングで一挙に手前に引き倒します。

 

按配よく倒壊しました。さして危険もなく屋根回りの解体に取り掛かる
ことができます。後方左右の柱も、既に軸組みが外れています。

 

屋根に使われている波板は最も劣化が進行して
います。以前に降った雹により、穴だらけでした。

 

波板を叩き割り、下地フレームを露出
させます。次にフレームを解体します。

 

工房では解体用の大型バールを持ち合わせて
いません。代わりにシャベルの先を利用します。

 

屋根の構造材も解体を終え、
作業の終わりが見えてきました。

 

解体された材料は、その都度できるだけ分類・集積して
いきます。作業の最後に集め直すのは大変です。

 

この小さな物置に、頑丈なコンクリート基礎と土台が
奢られています。アンカーボルト(ナット)を緩めます。

 

解体すべき部分を全て解体し終わりました。分散
した廃材を分別(木材・金属・樹脂)し集積します。

 

廃材の回収と処分は、教会の関係の
方にお願いできることになりました。

 

工房にストライカーの用意はありませんしその使用も無理です。さすがに
コンクリート土台の解体撤去までは請け負えませんが、元の施工が良く
状態も悪くないので、何か(BBQ設備など)に再利用できると思います。

 
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