会社でも学校でも病院でも、事務室の整理整頓の基本は備品管理にあると思います。
管理の行き届いている事務室には有能な事務職員がいて、全ての備品に分かりやすい
表示がされています。所属先や保管場所、使用時の注意、購入年月日や修理の記録まで
分かると、本当に無駄のない運用ができるでしょう。ラベルを作るTEPRAが欠かせません。
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個人的にはTEPRAと全く縁がありませんが、
メンテを依頼され初めて手に取ってみました。
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TEPRAはキングジム社の製品登録商標です。
お預かりしたのは上級モデルのSR750です。
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ラベルの印刷に不具合があるそうで、再現してみます。
全く使い方が分かりませんが・・、まず電源を入れます。
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LCD(上級機種ほど大型)に表示が出て
多分これで入力スタンバイなのでしょう。
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ローマ字変換で「moriyakoubou」から
「守谷工房」と入力します。簡単です。
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もしかしてこの「印刷」ボタンを押せば印刷
される? 何も考えずに押してしまいます。
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考えるまでもありません、かすかに
モーター音がして印刷が始まりました。
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印刷が終わると、自動的にテープがカットされます!
TEPRAを知らないものですから、いちいち驚きます。
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これが不具合です。印刷された文字の中央やや上の部分が、水平方向に
連続的にかすれています。印字ヘッドのトラブルにほぼ違いないでしょう。
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取説を確認せず既に本体カバーを開けています。分解するまで
もなく、外からアクセスできる範囲内に不具合がありそうです。
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ラベルとなるテープを収めたカートリッジです。
頻繁に交換されるものなので、着脱が簡単です。
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カートリッジを取り出すと、テープを引き出す
キャプスタンと印字ヘッド(サーマル)が見えます。
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テープは母材と印字フィルムが重なった構造で、ヘッドで
フィルム側から熱を加えることで母材に転写される方式です。
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写真に対してヘッド左端の黒い部分がサーマルヘッドだと思います。
カートリッジを装填すると、キャプスタンとヘッドの間にテープが入り
込み、印刷時はヘッドユニットが押し出されてテープに密着します。
ヘッドに白く何かのカスのようなものが付着しているのが分かります。
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後で見つけた取説によると、ヘッドクリーニングテープが
用意されているようです。ピンセットで小さな布をつまみ、
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無水アルコールを洗浄剤にしてクリーニングします。
昔のカセットテープデッキヘッドの清掃方法です。
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カセットテープデッキ用にも専用のクリーニングテープがありました。
しかし、あくまでも汚れを削り落とす方式なので、ヘッドを摩耗させる
危険があるとして使用が避けられていました。脱脂綿(綿棒)などに
洗浄剤を付けて軽く拭き取るのが正しい清掃方法とされていました。
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テープデッキの正しいメンテ方法などどうでも
よいことで・・、清掃後に再度印字してみます。
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あっさり解決してしまいました。文字
全体がかすれず綺麗に印刷されています。
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印字ヘッドの清掃前・清掃後の印刷結果を比較してみます。ヘッドの清掃は
定期的に行う必要があります。簡単な作業ですが、布や脱脂綿をつまんだ
ピンセットの先(金属)でヘッド表面を傷付けないよう十分お気を付け下さい。
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