浴室に持ち込み入浴しながら視聴することのできる、当然防水対策のされた
液晶テレビです。浴室内では内蔵バッテリーが電源となり、予め充電しておく
必要があります。しかし、ACアダプターを外すと電源が切れてしまいます。
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ご依頼主は入浴中のテレビが楽しみだそうで、お気に
入りのアイテムを捨てる気にはなれないようです。
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防水対策のされた浴室用テレビは、一般の
薄型テレビとはまるで値段が違います。
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ACアダプターを接続すると、充電中を示す
オレンジ色のLEDが一応点灯しますが、
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間もなくLEDが消えてしまいます。充電完了の
サインですが、実際には全く充電されていません。
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ACアダプターなしではテレビを視聴できません。もちろん
浴室内にアダプターを持ち込むことは非常に危険です。
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内蔵バッテリーの劣化に加え、
電源回路の故障も疑われます。
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バッテリーの劣化で、かつ補修部品が
入手できれば修理は比較的簡単です。
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電源回路に不具合があるとメーカー修理しか
ありませんが、対応しているのか分かりません。
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防水仕様のため、外側カバーの周囲が
均等にネジ固定・密着されています。
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スタンドを起こした内側にも固定
ネジがあります。全て緩めます。
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外部端子のカバーを外します。先に、ネジ
固定されている内側のカバーを外します。
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外部端子カバーを引き出す際に
ストッパーの役割を果たします。
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外部端子カバーを取り外します。外部アンテナ・ヘッドホンの
ジャック、SDカード・B-CASカードのスロットが並びます。
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カバーを外した内側に、さらに
本体の固定ネジが隠れています。
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これで本体が前後に分離します。防水シールパッキンや
本体前後を接続するケーブルに留意しながら少しずつ開きます。
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3か所で大小ケーブルの接続が確認できます。
フラットケーブルを抜かないとこれ以上開きません。
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コネクタの固定フラップを解除し、中央と
右端のフラットケーブルを引き抜きます。
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液晶パネル側の内側にバッテリーが内蔵されて
います。外観から4枚構成であることが分かります。
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バッテリーを跨いでいる配線の
固定テープを剥がします。
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バッテリーの配線もテープ固定されています。剥がし
ます。隣の背面へ延びるコードはそのまま作業します。
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バッテリーからの配線を接続するコネクタを外し
ます。手前をドライバーの先で持ち上げます。
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樹脂製のツメが嵌まっているだけなので
ツメを破損しないよう徐々に力を加えます。
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バッテリーを取り出します。バッテリー
自体は特に固定されていません。
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パナソニック製純正のバッテリーパック、7.4V、2920mAhのリチウムイオンです。
特定の製品専用に製造されたものなので、汎用品による流用・代替は困難です。
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一部の電器店(通販)でパナソニックから
直接取り寄せてもらえます。価格は高めです。
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バッテリー交換だけで不具合が解消されないと、
この補修部品の取り寄せは無駄(損失)になります。
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元の位置にバッテリーをセットします。
電源回路の故障などないことを祈りながら・・
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バッテリーの配線を基板コネクタに接続します。
正確に位置を決めて静かに押さえます。
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配線を固定するテープを元に戻してバッテリーの交換作業は終了です。
作業はごく簡単ですが、バッテリー以外に不具合がないことが前提です。
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潔く動作確認をすれば良いものを、
カバーのクリーニングに現実逃避です。
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浴室内で使用されるため、通常有り得ない汚れが
付着しています。水道水のカルキ集積やカビです。
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奥まった部分にもドライバーの先などを
差し込み、徹底的に汚れをかき出します。
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表裏2枚のカバーの合わせ目に沿って汚れが
入り込んでいます。ここまで水が侵入しています。
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外周から一段内側にゴム製シートパッキンが入れ
られています。ここで水分の浸入が阻止されます。
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スタンドのある底面は、特にカルキが集積して
います。スクレーパー等でこそぎ落とします。
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表裏カバー接合部周辺の清掃を終え、元通りカバーを合体させます。
外周に沿って装着されたパッキンがずれないよう留意しながら閉じます。
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中央部の幅広フラットケーブルを差し
込みます。フラップを閉じて固定します。
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左端の細いフラットケーブルも差し込み
ます。こちらもフラップを閉じて固定します。
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パッキンや配線類の噛み込みに注意
しながら、カバーを完全に閉じます。
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背面側から小ネジを取り付けていきます。
バランスの良い順番で均等に締め込みます。
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アンテナ収納部の内側にも
カビが黒く広がっています。
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歯ブラシに洗剤を含ませて
丁寧に取り除きます。
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僅かな汚れも外観全体を損ないます。カバー
材質に変色がなく、新品に近い美しさです。
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アンテナ収納部のカバーを取り付け
ます。予め汚れを落としておきます。
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固定ネジの頭を隠す化粧シールです。
細かな汚れを落として貼り付けます。
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クリーニングに明け暮れてないで、
腹を決めて動作確認にかかります。
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正面右上のオレンジ色LEDが点灯します。今度は時間が経っても消えません、
バッテリーへの充電が継続しています。7~8時間後にようやく消え充電完了です
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ACアダプターを外した状態で電源スイッチを入れます。
画面右下に内蔵バッテリーの充電状態が表示されます。
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放送が受信できました。内蔵バッテリーで動作しています。簡単なロッドアンテナで
フルセグが十分受信できます。画面も安定しており受信感度の高さをもの語ります。
修理を終えてみると、我が家にも浴室用テレビが欲しくなってきました。7時のNHK
ニュースの放送時間に、しばしば入浴時間が重なるからです。近いうちに何とか・・
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