掃除機のホースだけ送られてきました。ホースが切れかかっていて、
本体への差し込み方により、手元スイッチによる電源のON・OFFが
できたりできなかったりするそうです。ご自身でも修理されたようです。
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凄いことになっています。ハンドル部とホースの接続が大きく
破損しています。ビニルテやガムテで補修されています。
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ホースはハンドル部から完全に抜けており、
テープでかろうじてつなぎ留められています。
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取りあえずテープ類を引き剥がします。ビニルテープの
下にブチルゴム自己融着テープが巻かれています。
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ブチルゴムがビニルテープを強烈に固着させて
います。指先を汚しながらも強引に取り除きます。
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テープを取り除くと、ホースはハンドルから抜けて完全に
分離しています。モーターを制御する信号線も切り離します。
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ハンドル内側の固定ネジを緩めます。
意外や面倒な内部構造をしています。
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ネジで固定されていたキャップを、隙間に
ドライバーの先を入れて少し浮かせます。
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キャップの内部にホースソケットを固定するツメが出て
おり、キャップを浮かせることで固定が解除されます。
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ハンドルからホースソケットを引き抜きます。
先ほどの信号線が引き込まれています。
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ソケットの外側に軟質樹脂製のブーツが被せられ
ています。突起の位置を合わせて引き抜きます。
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本来ホースはソケットにねじ込まれて固定
され、その外側をブーツが覆う構造です。
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忘れないうちにブーツを
ホース側に入れておきます。
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ホースとソケットの接続をやり直します。同時に、
2重スパイラル鋼線を通した信号線も修復します。
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形の崩れた部分を切り落とし、
新たに接続端子を作ります。
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ホースの外装を最小限に取り除きます。ホースの
途中で外装が破れることも少なくありません。
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鋼線の被覆を5mmほど除去します。
非常に硬い鋼製の芯線が出てきます。
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2重スパイラルにすることで2本の信号を伝達
します。半田付けによりビニル線と接続します。
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鈑金用のフラックスと大容量の半田ごてを
使用することで、強引に半田付けします。
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半田が鋼線にもしっかり喰い付いていることを確認します。
内部でこの2本が短絡することがあってはなりません。
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予め通しておいた熱収縮
チューブを接続部に被せます。
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熱を加えて接続部に密着させます。ホースの
外装により分離されていても十分ではありません。
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ホースをソケットにねじ込みます。ソケットを右回転させながら
ねじ込むと、ホースの鋼線は左回転方向にねじられます。
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スパイラル(撚り)が戻る方向にねじられるので径が開いて
簡単に入ります。その逆は、径が閉まるので抜けません。
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引き込んでおいたブーツを、突起の
位置を合わせてソケットに被せます。
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ソケット表面のリブに刻まれた溝にビニル線を収め
ます。瞬間接着剤で固定しておくと後の作業が楽です。
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キャップのツメが下りてくる位置にソケット側の溝を
合わせ、ソケットをハンドル部に差し込みます。
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キャップを押し込んでツメを溝に
差し込み、ソケットをロックします。
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ツメによりソケットがロックされていれば、ハンドルに対して
ホースは回転しません。ロックを確認しキャップをネジ固定します。
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ホースの補修は完了ですが、信号がスイッチ
端子に届いているか確認しなければなりません。
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ハンドル上部のスイッチカバーを外し
ます。簡単な風量調整だけのようです。
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スイッチのスライドプレートを取り外すと
コネクタを介して信号線が接続されています。
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本体側接続端子との間で導通を確認します。
本体がないのでできることはここまでです。
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