東芝製防水仕様のCDプレーヤーです。AM・FM2バンドのラジオ放送も受信
できる便利な製品です。子供さんがラジオのロッドアンテナを折ってしまった
そうで、修理のご依頼をいただきました。相当品に交換すれば良いのでわけも
ありませんが、この程度の修理をするサービスが身近にないことが残念です。
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上面操作パネルの後部に
ロッドアンテナが収まっています。
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多段ロッドのうち残って
いるのは1段目だけです。
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折れた2段目以降も送って下さいましたが
スムーズに伸縮する状態に戻すことは無理です。
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汎用品が多く出回っていますので
相当品で交換することにします。
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アンテナの基部を残し、
伸縮部(1段目)を外します。
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基部はプレーヤー本体に固定されています。
アンテナ全部を交換するので外します。
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固定ネジを抜きます。大概
これで基部は緩むはずです。
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ペンチで基部を引き上げるも
まるで抜けてきません。
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内部で別に固定されているのかも
知れません。本体を分解します。
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乾電池ホルダー内部にも固定ネジが
あります。完全に防水仕様です。
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ゴム製のシール材を挟み、本体
前後のカバーが合体しています。
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基部が抜けてこない理由はこれです。アンテナ線を
内部に引き込む部分にも防水処理が施されています。
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防水処理を取り除くと面倒なことになるので、アンテナ基部は再利用
することにします。破損したアンテナを復元しながら長さを調べます。
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まず途切れ途切れに残骸を
並べ、全長を割り出します。
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全長50cmあります。多段ロッドを
完全に伸ばした時の長さです。
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次にロッドを収納した時の長さを調べ
ます。14~15cmといったところです。
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あらためて汎用品を探してみると、長さが
完全に合致するものはなかなか見つかりません。
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連休を挟んだため半月以上もかかりようやく配送
されました。秋葉原を探す方が早かったようです。
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元のアンテナのものを再利用する
ので、基部は外してしまいます。
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作業は簡単です。アンテナの1段目を
基部にネジ止めするだけです。
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銅ワッシャを隙間に挟み込みます。アンテナ回転が
固からず柔らかず、しっくり動くようになります。
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ピンセットを差し込み、ワッシャも
含めてネジ穴を一致させます。
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ネジを締め込みます。銅ワッシャがクッションと
なり、きつく締めてもアンテナは固着しません。
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アンテナ収納時の長さが少々短かったようです。最終段(先端部)が少し出た状態で
収まります。全長を合わせてあるので、放送受信時のアンテナ特性は変わりません。
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AM・FMともラジオ放送を受信してみます。問題ありません(当然ですが)。
浴室でも使用できる防水仕様にしては、やけにクリアな耳触りの良い音質です。
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