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1.ボックス8台の作業開始前現状について、○○開発○○様より A・C・Gの3台が動作とお聞きしましたが、実際にはA・GのみでCはエラーが出て動作不良でした。 2.ひと通り点検したところ、E・Fの2台は受け取り側のドアが何としても開かず、そもそも修理の対象とすることができませんでした。 3.B・C・D・Hの4台についてエラーコードから推測される施錠機構の不具合を徹底的に調整した結果、CとHの2台が動作を 回復しました。Bは以前に施錠ユニットに手が入れられた形跡があり、ユニット内のロック部品が付いていませんでした。 4.ボックス容量の小さいDからロック部品を取り出しBに組み込んでみましたが、それでも正常動作には至りませんでした。 5.Dの施錠ユニットを詳しく調べたところ、施錠・解錠用のアクチュエータ(ソレノイド:電磁石)が動作していないことが分かりました。コイルが断線しているようで導通がなく、よく見ると部品の表面が焼け焦げていました。長い期間中途半端な動作が続いたことで、過電流により損傷したものと考えられます。 6.ドアを開けることのできないE・Fも、アクチュエータの損傷が考えられます。またBについてもアクチュエータの動作不良が考えられます。 7.この時点でA・C・G・Hが動作するようになりましたが、今後に備えてさらに調整を加えていたところ、突然Gが作動しなく なりました。E・Fと同じ状況で、ドアを開けることができなくなり、新たにアクチュエータが損傷した可能性があります。 8.アクチュエータは汎用部品により代替可能ですので、B・E・ F・Gは部品交換により修復できる可能性があります。ロック部品を流用してしまったDも、同等部品を自製することで修理可能です。 9.ドアの開かないE・F・Gも、いくつかの工具を用意すれば開けることができます。残念ながら今回持参した工具セットでは対応できませんでした。 10.アクチュエータ、ロック部品とも用意することは可能で、今後再修理の機会があれば回復できるかも知れません。しかし、貴マンションまで数往復するか、施錠ユニットおよび関連部品を 取り外して工房に運び込む等の必要があり現実的とは言えません。