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ジェットバスを復活させる4(2025.1.6)


修理を諦めた元の電源ユニットに代わり、同等以上の
電源容量がある新しい電源ユニットを用意しました。
リモコンにより強弱の切り替えができていましたが、
ご依頼主の了解もあり出力は「強」付近で固定です。
また入浴時の安全を考えれば、連続運転時間を制限
するタイマー機能も内蔵すべきですが、その余力があり
ません。とにかくシステムを復旧させることが優先です。

 

新しい電源ユニットを携え、ご依頼者宅に出向き
ます。まず直接モーターに接続して様子を見ます。
 

別の電源ユニットで既に確認済みですが、
ジェットポンプが動作して水流が出ます。
 

あらためてユニットバス天井裏の
元の位置に電源ユニットを戻します。

 

各配線は元のケーブルを再利用します。
モーターへの配線をコネクタ接続します。

 

水位センサーの配線も天井
裏に引き出されています。
 

元のコネクタを再利用して
いるので差し込むだけです。
 

天井裏に用意されているAC100Vコンセントに
電源プラグを差し込みます。DC出力電圧は元の
設定に倣い18Vくらいに設定します。リモコンの
配線は不要となりますが、そのまま残します。

 

受信モジュールが電源ユニットとともに天井裏に
隠れましたが、リモコンは機能するでしょうか。

 

問題なくON・OFFできます。
ですが、何か様子が違います。

 

ジェット水流が出てはいますがその勢いが
今ひとつです。反対側はほとんど出ていません。

 

先ほど接続したばかりの
モーターへの配線です。

 

元の配線コード色に従って、白を白に、
黒を黒に接続していたのですが、

 

いったん切り離して
接続を変更します。

  

を黒に、黒を白に逆に接続してみます。
モーターへの+・-配線が逆になります。

 

元々白・黒のどちらに+・-が出ていたのか
知りようがありませんが。リモコンを入れると、

 

先ほどとは激変し素晴らしい勢いでジェットが吹き
出ます。水流の先は浴槽の中央を越えさらに先まで
到達しています。元の電源ユニットは最大出力電圧
20V(表記)、現在18V弱で運転しているのでまだ
出力を上げられそうです。しかし、ジェットポンプと
電源ユニット双方の不可を考慮しこのままにします。

 

反対側(足元側)の吹き出し口
からも水流が出ています。

 

モーターへの配線はまだ仮接続なので、
念のためもう一度元の接続を試してみます。

 

水流の勢いが激減します。やはり
白・黒逆の接続が正しいようです。

 

足元側は水流が出ている
様子が全くありません。

 

ACでの色分けに倣い、黒(L)が+、
白(N)が-かと思い込んでいました。

 

キャップ付きの圧着端子を
使い強固に接続します。

 

接続部分の周囲をビニルテープで十分に
絶縁保護します。実は最初の接続テスト時は、
クリップ付きの中継コードで電源を接続したため、
接続部やコードがかなり発熱しました。300Wを
超える直流の電力供給を甘く見てはいけません。

 

白・黒(+・-)を元に戻すと
水流の勢いも戻ります。

 

足元側のジェットは少し遅れて吹き出し始めます。水流が
浴槽脇の長い配管を伝うため、タイムラグがあるからです。

 

ジェットバスは無事息を吹き返しましたが、
年月を経たバスタブにも劣化が見られます。

 

特殊な入浴剤を使用したことで壁面に
汚れが付いてしまったそうですが、

 

ジェットバス修理のついでにクリーニングして差し上げ
ようと思い、オービタルサンダーで研磨してみますが。
樹脂材料内部への色素浸透が予想以上で、#240
程度の研磨では歯が立ちません。バスタブの再塗装を
お勧めして、一連の作業を終了させていただきます


 
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