修理を諦めた元の電源ユニットに代わり、同等以上の
電源容量がある新しい電源ユニットを用意しました。
リモコンにより強弱の切り替えができていましたが、
ご依頼主の了解もあり出力は「強」付近で固定です。
また入浴時の安全を考えれば、連続運転時間を制限
するタイマー機能も内蔵すべきですが、その余力があり
ません。とにかくシステムを復旧させることが優先です。
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新しい電源ユニットを携え、ご依頼者宅に出向き
ます。まず直接モーターに接続して様子を見ます。
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別の電源ユニットで既に確認済みですが、
ジェットポンプが動作して水流が出ます。
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あらためてユニットバス天井裏の
元の位置に電源ユニットを戻します。
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各配線は元のケーブルを再利用します。
モーターへの配線をコネクタ接続します。
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水位センサーの配線も天井
裏に引き出されています。
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元のコネクタを再利用して
いるので差し込むだけです。
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天井裏に用意されているAC100Vコンセントに
電源プラグを差し込みます。DC出力電圧は元の
設定に倣い18Vくらいに設定します。リモコンの
配線は不要となりますが、そのまま残します。
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受信モジュールが電源ユニットとともに天井裏に
隠れましたが、リモコンは機能するでしょうか。
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問題なくON・OFFできます。
ですが、何か様子が違います。
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ジェット水流が出てはいますがその勢いが
今ひとつです。反対側はほとんど出ていません。
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先ほど接続したばかりの
モーターへの配線です。
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元の配線コード色に従って、白を白に、
黒を黒に接続していたのですが、
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いったん切り離して
接続を変更します。
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白を黒に、黒を白に逆に接続してみます。
モーターへの+・-配線が逆になります。
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元々白・黒のどちらに+・-が出ていたのか
知りようがありませんが。リモコンを入れると、
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先ほどとは激変し素晴らしい勢いでジェットが吹き
出ます。水流の先は浴槽の中央を越えさらに先まで
到達しています。元の電源ユニットは最大出力電圧
20V(表記)、現在18V弱で運転しているのでまだ
出力を上げられそうです。しかし、ジェットポンプと
電源ユニット双方の不可を考慮しこのままにします。
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反対側(足元側)の吹き出し口
からも水流が出ています。
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モーターへの配線はまだ仮接続なので、
念のためもう一度元の接続を試してみます。
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水流の勢いが激減します。やはり
白・黒逆の接続が正しいようです。
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足元側は水流が出ている
様子が全くありません。
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ACでの色分けに倣い、黒(L)が+、
白(N)が-かと思い込んでいました。
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キャップ付きの圧着端子を
使い強固に接続します。
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接続部分の周囲をビニルテープで十分に
絶縁保護します。実は最初の接続テスト時は、
クリップ付きの中継コードで電源を接続したため、
接続部やコードがかなり発熱しました。300Wを
超える直流の電力供給を甘く見てはいけません。
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白・黒(+・-)を元に戻すと
水流の勢いも戻ります。
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足元側のジェットは少し遅れて吹き出し始めます。水流が
浴槽脇の長い配管を伝うため、タイムラグがあるからです。
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ジェットバスは無事息を吹き返しましたが、
年月を経たバスタブにも劣化が見られます。
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特殊な入浴剤を使用したことで壁面に
汚れが付いてしまったそうですが、
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ジェットバス修理のついでにクリーニングして差し上げ
ようと思い、オービタルサンダーで研磨してみますが。
樹脂材料内部への色素浸透が予想以上で、#240
程度の研磨では歯が立ちません。バスタブの再塗装を
お勧めして、一連の作業を終了させていただきます。
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