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シャンプー椅子を年末までに-2(2025.1.11)


お預かりして工房に搬入した美容室のシャンプー椅子です。
油圧機構により座板の高さや背もたれの傾きを、スイッチ
ひとつで簡単に調整することができます。油圧オイルを循環
させるチューブが傷んでいることが分かり、そこからオイルが
漏れ出し、リザーバタンクはほぼ空です。油圧機器の扱いは
本格的には初めてですが、試しにオイルを補充してみます。

 

ぱっと見た目では、どこからオイルを
補充すればよいのか、分かりません。
 

扱いやすそうな個所として、タンク上部で
横方向に出ている2本の配管を外してみます。
 

取り除いてしまったシリンダドレン側の配管は、
あり合わせのビニルチューブでつないでおきます。

 

オイルを注ぐため、工房で常用している
耐薬品・耐油性のロートを使用します。

 

オイルを導くには、やはりあり合わせの
透明ビニルチューブを使用します。

 

ロートの出口内径とうまく合致しないので
ビニルテープを巻いて隙間を埋めます。

 

ロートの上方から差し込んで下方へ
引くと、かなりきつく嵌まります。

 

タンク接続口の一方にビニルチューブを差し
込み接続します。他方からエアが抜けます。

  

リザーバタンク真上の突起部分は、ナットによる金属ステーへの
固定に加え、いかにも油圧オイルを注ぐ開口部のように見えます。
しかし、穴の内部は何かで塞がれており、この時点ではオイルを
流入させられそうにありません。取りあえず補充の準備完了です。

 

油圧オイル自体は入手が簡単で、近所のホーム
センターでも扱いがあります。初めての購入です。
 

ロートにオイルを注いでみます。粘性と
チューブの細さでなかなか落ちて行きません。
 

ロートの液面が少しずつ下がっては
いますが、手で持っているのは辛いです。

 

すぐ横のスプリングにロートの
取っ手を差し込んで保持させます。

 

オイルを継ぎ足すたびにタンク内の
液面がゆっくり上昇してきます。

 

ですが、光の当たり具合により
どこが液面なのか分からなくなります。

 

横からライトを当ててみます。
しっかりオイルが入っています。

 

外してあった2本の
配管を戻します。

 

取り除いたドレン側配管をあり合わせのビニルチューブでつなぎ
リザーバタンクにオイルを補充しただけです。ろくに修理らしい
修理をしたわけではありませんが、試しに油圧系を作動させて
みます。まず、油圧ポンプは何とか動作しています。タンクから
オイルが送り出され、電磁弁を経由してシリンダに供給されて
いるようです。何よりシリンダの動作を確認したいところですが、
気付くとどこかからオイルが滴り落ちています。交換したドレン側
配管からではなく、他の部分からもオイル漏れがあるようです。


 
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