
あり合わせのビニルチューブで補修し、オイルを補充して
運転してみますが、背もたれ傾斜用のシリンダが思うように
伸縮しません。オイルが圧送されて伸長するものの、伸びた
きり収縮してきません。リターン経路のどこかに詰まりがある
のか、電磁弁が正しく作動していないのか、油圧ポンプにも
何か問題があるのか、暗中模索&試行錯誤が続きます。
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背もたれ傾斜用シリンダのリターン側、
チューブの接続ポートを点検します。
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いったん抜き取ってネジ周りを清掃し、
新しいシリコンテープを巻き付けます。
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見たことのあるホース継手です。
レンチを使いしっかりねじ込みます。
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油圧専用のチューブを手配します。
内径を合わせてモノタロウで購入。
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シャンプー椅子に組み込まれている油圧システムを
整理しておきます。油圧オイルを貯めるリザーバタンク、
オイルを圧送する油圧ポンプ、オイルの経路を制御する
電磁弁ブロック、そして背もたれ傾斜用と座板昇降用
2本の油圧シリンダで構成されています。オイル漏れに
長期間晒されたことで、どの部品もひどく油まみれです。
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油まみれと戦いながらも、チューブに
よる各部接続関係を割り出します。
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連日の試行錯誤により、オイルの循環経路も
明らかになります。不具合が調べやすくなります。
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油圧専用のチューブですが、内径を合わせた
はずなのにキツくてポートに差し込めません。
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近所のホームセンターで(一応)耐油性のビニル
チューブを手に入れます。これなら楽に入ります。
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抜け防止に金属製クリップ
バンドも用意しておきます。
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予めチューブに通しておき、先に
電磁弁ブロック側に接続します。
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ビニルチューブでも差し込みはかなりきつめです。
ラジオペンチで掴み強く押し込みます。ところが・・
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チューブの径が膨らみクリップバンドが入りません。
リターン側でさほど圧はかからないのでOKでしょう。
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油圧ポンプにつながる圧送側のチューブです。高圧のオイルにより
シリンダを伸張させる側で、圧力に耐えるよう特殊なコネクタが使用
されています。チューブも布引きで被覆された、いかにも高圧対応の
チューブです。シリンダを伸張させることができるので、特に問題は
なさそうですが点検します。チューブの末端には金属部品が付いて
おり、ビニルチューブを差し込むような簡単な構造ではありません。
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こちら側も新しいチューブに交換したいのですが、いくら検索しても
同様の製品が見つかりません。チューブ自体は代替品で何とか
なるでしょうけれど、末端に金属プラグ付きの専用チューブである
必要があります。モノタロウの製品カタログ、配管用品の専門店、
Googleレンズを駆使しても見つかりません。ほんの2・3例だけ
シャンプー椅子の修理記事の中に同じ部品が写り込んでいます。
シリンダ側に付いているコネクタも同様で、交換は不可能です。
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コネクタの横にピンが差し込まれて
チューブ端の金具を固定しています。
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チューブを抜いた瞬間、シリンダ内に残って
いるオイルが内圧により吹き出てきます。
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そのような失敗の度に工房の
床がオイルの海と化します。
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圧送側のチューブを、シャンプー
椅子後方に引き抜いていきます。
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元の(古い)リターン側チューブと一緒に
スパイラルチューブでまとめられています。
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スパイラルチューブをほどきながら
2本のチューブを取り出します。
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圧送側チューブの先は電磁弁ブロックのポートに
接続されています。同じコネクタが使われています。
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取り外した圧送側チューブです。ビニルコーティングの
ような外被が劣化し、ボロボロに剥がれ落ちています。
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外被が剥がれていてもオイルが漏れ出す様子は
ありませんが、何とか補修しておきたいものです。
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編み出したのは、熱収縮チューブで
全体を覆ってしまう方法です。
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収縮前内径8.4mmを入れようと
しますが、少々きついようです。
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内径10.4mmの熱収縮
チューブに変更します。
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何とか入っていきますが、まだ残っている
被覆のビニルが邪魔かつ煩わしいです。
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これまでも散々剥がれ落ちて周囲を汚して
いますが、いっそ全部取れて欲しいものです。
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試しにツメ先で擦ってみると
簡単に剥がれてきます。
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スクレーパを持ち出して
一挙にこそぎ落とします。
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大量の劣化被覆が落ち、内側の白い
布引き(ガラス繊維?)に置き換わります。
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改めて内径10.4mmの熱収縮
チューブを全体に通します。
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熱収縮チューブの材質(ポリオレフィン樹脂)に
どのくらい耐油性と防油性があるか分かりませんが、
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バーナーで炙って収縮させ、
チューブに密着させます。
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なんか・・いい感じです。熱収縮チューブ材にそれなりの
厚みがあり、全体が密着した状態でしっかりしています。
それでいて可撓性が損なわれておらず、大きく曲げることも
できます。高圧下でもチューブ全体からオイルが滲み出て
来るようなことは防止できそうです。新品部品や代替品を
入手できない以上、何としてでも再利用しなければなりません。
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末端プラグ金具の先まで熱収縮
チューブに覆われているので、
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プラグ口元の位置ではみ
出し部分をカットします。
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コネクタに差し込む前に、プラグ先端に金属製の
リングを1つ通します。オイルのリーク防止用でしょう。
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それから、内径がプラグ先端の外径に
一致するゴム製のリングを用意して、
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コネクタ差し込み穴の内部に嵌め込みます。
元々入っていたリングが劣化していたからです。
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チューブのプラグ部分を差し込み
引き抜いてあったピンを戻します。
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プラグ先端の段付き部分にピンの先が入り込み、
プラグ(チューブ)はロックされて抜けてきません。
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どうやらこの接続部もオイル漏れの原因だったようです。
油圧ポンプを作動させると隙間からオイルが漏れてきます。
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コネクタの内側、プラグの先方に入れるリングは
漏れ防止のシールです。材質と長さを変更します。
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プラグを押し込むことで、あるいは経路内に高い油圧が
加わることで、リングが潰れ隙間を密閉するようです。
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リング(シール)が大きすぎると、ロックピンを挿入できる
位置までプラグが入り込みません。何とか押し込めるよう
リングを作り直し、オイルが漏れなくなるまで繰り返します。
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シャンプー椅子フレームの隙間を
通し、元の配管位置に戻していきます。
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いったんシャンプー椅子
背後に取り出します。
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最下部を再び前方方向に折り返し、
電磁弁ブロックの手前に引き出します。
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電磁弁ブロックのポートも同じコネクタなので、
新しいリング(シール)に交換して接続します。
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