4週ぶりのおもちゃ病院参加です。縫いぐるみ系は何かと不得意ですが、
自走するはずのアンパンマンが全く動かないそうです。大方、電源の配線が
どこかで断線でもしているのでは・・、などと勘ぐりつつ修理にかかります。
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底面に走行機構が組み込まれています。障害物に
当たると次々と方向を変える自在走行メカです。
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乾電池を確認します。3本ともほぼ新品
状態です。内部に断線がありそうです。
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縫いぐるみ系とは言え簡単な着せ方です。本体最下部の
裾周りに、タイラップを入れて固定しているだけです。
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タイラップは新しいものに交換すれば
良いので、ロック部で切断します。
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袋縫いされた部分からするりと
タイラップが抜けてきます。
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縫いぐるみの中からドーム型の
機構部分を取り出します。
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比較的精密に成型加工された外側
カバーです。固定ネジを緩めます。
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ドーム部分は前後2ピースのカバーで構成され、
底部プレート上に各部品が固定されています。
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先に目に付いたのが、スピーカーへの配線が1本切れている
ことです。しかし、走行できない不具合の原因ではありません。
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自在走行ギヤボックスのカバーを開けてみます。軸受周りに髪の毛を含むゴミが
まとわりついています。強固に絡んでいるようで、手で車輪を回すことが出来ません。
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走行できない原因はこれだけのようです。
車軸を外すとクラウンギヤが回転します。
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車軸にまとわりついたゴミを取り除きます
・・が、絡み方が強く簡単ではありません。
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ピンセット、カッターナイフ、ペンチを駆使してようやく
取り除きました。写真右上が絡んでいたゴミです。
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ギヤボックス内に残るゴミも
ピンセットで丁寧に取り出します。
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ウェスの小片を入れて内部を綺麗に拭き上げます。
再度ゴミを引き込みかねないのでグリスアップは控えます。
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切れているスピーカーへの
配線を半田付けし直します。
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低品質のビニル線は芯線の金属表面が
酸化しやすく、半田付けに難儀します。
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ドーム型のカバーを前後
合体させ、ネジで固定します。
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院長先生から新しいタイラップをもらいました。
このサイズを持ち合わせているところが凄い。
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ロック部に通して余分を切り落とします。
このままでは外に飛び出てしまいますが、
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本体に角型の穴があり、ロック部が
入り込むよう工夫されています。
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走行できず元気のなかったアンパンマンが「元気いっぱい」走り出しました。
修理前に撮影した写真と比べ、どこか表情が明るくなったような気がします。
*修理前のアンパンマンへ
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