弾み車を内蔵し手押しで走行するパトカーです。
屋根のボタンを押すと鳴るはずの疑似音が出ません。
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音が鳴らない他に、左側テールランプに
セロハンテープが貼り付けられています。
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リアウィンドウのプラスチック材が
真ん中で二つに割れています。
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手で持って本体を振ってみると
中からガタガタ音が聞こえてきます。
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乾電池ボックスのカバーを開けてみると・・・
乾電池が腐食し液漏れしています。
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化学物質が本体外側まで浸出しています。人体に
有害ですので気を付けて下さい(保護者の方々)。
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子どもさんに気に入られて相当遊ばれたらしく
タイヤハウスに埃が入り込んでいます。
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分解にかかります。本体
裏側のネジを緩めます。
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上下に分解できました。前輪の
シャフトに何かが付いています。
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拾い上げてみると強力な磁石です。
ガタガタ音がしていたのはこれです。
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この形、この大きさには思い
当たるものがあります。
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後輪手前に取り付けられている小型スピーカ
です。マグネット(磁石)がなくなっています。
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ここから取れてしまったものです。
重ねるとぴったり合います。
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先に金属製のプレートを溝に嵌めます。マグネットの
磁力線をボイスコイルの外側に導くための部品です。
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定位置に固定されている必要が
あるので接着剤を流し込みます。
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マグネットを取り付けます。中心の
溝部分にボイスコイルが入り込みます。
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マグネットの位置がずれたり二度と
外れてこないよう接着剤をあてます。
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裏側から取り付け具合を確認します。
ボイスコイルが溝の中を前後に動きます。
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タイヤハウス内の埃を取り除きます。
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大方取り除いてからコンプレッサーを
使ったエアブローで一挙に綺麗にします。
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問題のリアウィンドウの割れです。
完全に2つに割れています。
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屋根裏に取り付けられている
電子回路をいったん外します。
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ウィンドウはフロント+サイド+リアが一体成型されて
います。作業しやすいように丸ごと外します。
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接着剤の滲み出しを防ぐため、表側を
セロハンテープでマスキングします。
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裏側から割れ目に沿って
接着剤を流し込みます。
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十分に時間をおいてから表側の
マスキングを剥がします。
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ウィンドウ全体を専用の
コンパウンドで研磨します。
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一挙に光沢が回復します。
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リア側の割れていた部分です。割れた跡が
多少残っていますが許容範囲内でしょう。
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ここで本体の上下を元通りに
組み合わせます。
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もう一つの難題、左側テールランプの
セロハンテープを剥がしてみます。
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カバーガラスが一部欠けています。
・・それでテープで直したんだ。
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元の位置に正確にセットします。
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最小限の接着剤で固定します。他の
部分へはみ出すと始末が大変です。
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セロハンテープの跡(固化した糊)が
残っていて見苦しい印象です。
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エタノールを用いて固化した糊を溶かし
出します。粘着性の汚れが残ります。
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専用のコンパウンドで汚れを落とします。
同時に周辺部の艶出しを行います。
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本体全体をクリーニングし、本体下部の黒色が
部分的に剥げたところをタッチアップします。
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修理完了
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