
守谷おもちゃ病院に修理の依頼をいただいた
長さ143mm・幅55mmのダイキャスト製ミニカー。
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プルバックにより走行し、走行中LEDが
点滅してサウンドが出るそうです。
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その電気系が作動しなくなったそうです。
内蔵のボタン電池はまだ寿命範囲です。
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情報家電類と同レベルの高密度
電子基板が実装されています。
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リード線の半田付けが乱れています。
既に一度修理されているようです。
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走行中に基板の電源をONにするタクトスイッチ
ですが、内部が劣化しているようで通電しません。
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タクトスイッチの新品交換で修理完了かと思いましたが、取り付け部のランドを
短絡(電源ON)しても回路が動作しません。中央に見える樹脂で覆われたチップが
破損しているようです。残念ながらこの状況は(基板交換以外に)打つ手がありません。
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ところでこのパトカーにはタイヤが装着されていません。遊んでいるうちに
ゴム製部品が外れてしまったのでしょうが、パトカーとして精悍さに欠けます。
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電気系の修理ができなかったお詫びに
タイヤを復活して差しあげましょう。
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ゴム製は無理ですが3Dプリンタで
PLA樹脂製を自製することは可能です。
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リムの寸法を正確に計測し、外側から
嵌め込めるよう形状をデザインします。
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段差部分を下に(先に)配置し、PLAの
収縮を考慮して105%でスライスします。
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データをホストに渡して出力パラメータを設定します。
デルタ型がメンテ中のためPrusaを使用します。
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しばらくぶりにPrusaを稼働させました。
特に問題なく成形が進行します。
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このような円形・円筒状の成形ではデルタ型を
使用した方が正確かつ綺麗に出力できます。
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Prusa(XY型)でも問題はありません。
1個5分ほどで出力が完了します。
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周の一部に突起が残っているので
手作業で軽く修正しておきます。
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4輪分を完成させます。
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一度ホイールに嵌めて、具合を確かめます。
プラス5%で丁度良かったようです。
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塗装に入ります。4個同時に塗装する
ため、曲げた針金に部品を吊ります。
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先にプラサフを2回吹きます。
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プラサフは速乾(5分ほど)ですが30分以上
おいてから艶消ブラックを吹き付けます。
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PLA樹脂の場合、今ひとつ艶消しに
ならず、僅かに光沢が残ることがあります。
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塗装・乾燥を終えた4輪分のタイヤです。
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ホイールの内側に少量の
接着剤を入れます。
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タイヤを嵌め込んでいきます。
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ホイールとの位置関係・サイズ関係
いずれも丁度良いようです。
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4輪とも装着を終えました。シャシー部
だけの状態でも安定感が出ています。
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ダイキャスト製の上部本体を合体させました。後の
バンパー間際と電池ボックス内でネジ止めします。
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パトカー仕様トヨタマークXの精悍さが蘇りました。
クロムメッキ仕様のホイールも引き立ちます。
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LED点灯やサウンドが復活しないのは残念ですが、ダイキャスト製で重量感もあり
ディスプレイモデル・スケールモデルとしても楽しんでいただけると思います。
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