酷暑の中、TX(つくばエクスプレス)が走行トラブルを起こしたようで、おもちゃ病院に
車庫入りしてきました。守谷を都心へとつなぐTX、一刻も早く修理させていただきます。
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先頭車両前面窓下に赤ラインがないので、
TX-1000系か前期TX-2000系です。
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一緒に車庫入りしてきた電気機関車ともに
車両上部(カバー)を取り外します。
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乾電池をセットして、動作を確認します。
カルテ通り、モーターが回転しません。
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モーターユニットを取り外します。
車体底面に2本の固定ネジがあります。
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駆動車輪のシャフト周りにゴミがまとわりついています。
調子の悪いプラレール車両の多くに共通しています。
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髪の毛などが絡まっているので、カッターナイフで
横方向に切り込みを入れてから取り除きます。
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モーターユニットの軸受周りや、出力段
歯車周りにも汚れが入り込んでいます。
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電源接続用の金具やスイッチ周りに接触不良がある
はずです。動力伝達系の清掃を兼ねて分解します。
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モーターのピニオンから始まり、車輪駆動軸手前のピニオンまで5段の歯車が
連なります。組み付け順を記録しておかないと、後で厄介なことになります。
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駆動系に一定以上の負荷が加わった際に歯車を
切り離すスプリングです。油で黒く汚れています。
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金具・スイッチ周りの接触回復、全歯車の
クリーニングを行い元通り組み上げます。
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クリーニングを終えた駆動軸を
モーターユニットに取り付けます。
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モーターユニットを台車に戻します。台車の脱着は
簡単です。故障の際はユニットごと交換するのでしょう。
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駆動力を確保するため車輪にゴム製のトレッドが
嵌め込まれています。まだ劣化はないようです。
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乾電池を入れて再度動作確認を行い
ます。車輪が軽快に回転します。
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続いて走行試験を行います。減速比が小さめなの
でしょうか、最高時速130kmのTXらしい走りです。
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車両上部(カバー)を被せて
TXの修理完了です。
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プラレール規格内で車両の特徴を発揮すべく、デフォルメされたデザインに
いつも感心させられます。プラレールは各地のローカル線電車を取り込んで
いますが、やはりそれぞれの地域で重点的に販売されているのでしょうか?
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もう1台、電気機関車も同様の
修理・クリーニングを行います。
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TXとほぼ同型のモーターユニットが搭載されています。
電気機関車用に高めの減速比に設定されているようです。
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こちらも無事修理完了です。子供の元気余る扱いに耐える堅牢性、長時間走行を
実現する耐久性、故障時修理の簡便性、そして驚異的な低価格を併せ持つプラ
レールです。子供の遊びを支えるため、玩具に込められた高度な技術が光ります。
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