可愛らしく手触りの良い、おそらく幼児用の猫の縫いぐるみです。
走らなくなった・・と、守谷おもちゃ病院に持ち込まれてきました。
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底面に車輪が出ており、確かに自走する装置が
組み込まれています。縫いぐるみを取り外します。
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縫いぐるみの下部が袋縫いされており、
中にタイラップを通し固定されています。
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タイラップは新しいものに交換すると
して、途中で切断し抜き取ります。
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ムーブメントから出る紐が縫いぐるみを
通り、その先に引手のリングが付いています。
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内蔵されている走行装置を取り外しました。
中はプルバック用のムーブメントだと思います。
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左右2輪の駆動輪と前後の
補助輪で構成されています。
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外郭のカバーを取り外します。カバー内で
ムーブメントが僅かに上下動します。
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カバーの内側で、写真左側の支点を中心にムーブメントが
上下にスイングします。上の隙間にスプリングがあります。
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小さなリールに紐が巻き取られています。紐で
プルバック用のゼンマイを巻き上げる方式です。
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ゼンマイからの動力伝達系に
何か問題があるのでしょうか。
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内側のカバーも外します。その中に
あるのが本来のムーブメントです。
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プルバック自走用のムーブメントです。紐に
よる巻き上げ用に仕様が変更されています。
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2段のラチェット機構により、猫を上から軽く押さえ
付けると一定距離だけ自走する仕組みです。
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これまでのところ、特に部品の破損など問題は
見つかりません。ムーブメント内部を確認します。
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強いて言えば、ゼンマイの巻き戻り回転数が高く、その際かなり
大きなノイズが発生し動作がやや不安定です。樹脂製歯車や軸受の
摩耗が考えられます。内部に少量の潤滑剤を入れて改善を図ります。
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ノイズが収まり調子が戻りました。
元通りにカバーを組み付けます。
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縫いぐるみに紐を通し、
自走装置と合体させます。
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新しいタイラップを先輩Yドクターが
提供して下さいました。全く同サイズです。
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縫いぐるみ裾の袋縫いに
タイラップを通します。
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紐を引いてゼンマイを巻き上げておき、猫の頭を軽く叩くと走り始めます。
30cmほど進むとラチェットが働き停止し、再び叩くとさらに進みます。
幼児の操作能力や遊びを考慮した玩具です。良く考えられているものです。
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