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TRテスター専用ケースへの組み込み(2019.2.6)


組み立てを終えたTRテスターにはケースが付属していました。専用ケースが
付いているので購入する気になったようなもので、それで1555円(購入時)、
しかも配送料が無料、・・理解に苦しみます。もちろん大変結構なことですが。

 

デジタルオシロスコープ用のケースは必要にして十分な仕様、意外と高精度に
設計されていました。今回も期待が持てます。ビニル袋からパーツを全部取り
出します。レーザー加工された3mm厚と2mm厚の黒色アクリル板です



レーザー加工の精度が低いと、くり抜きの始点と
終点がずれたりしますが、見当たりません。

 

保護シートを剥がします。
意外と手間がかかります。

 

ケースを構成する部品は8枚です。
組み立て用のネジ類が付属します。



ケースの組み立てについて何も説明がありません。
何となく組んでいきますが、「簡単」ではありません。

 

ACアダプターの差し込み口が一致する
ことで、右側板であることが分かります。

 

LCDの濃淡調整用半固定抵抗器が
見えるので、手前側板だと分かります。

 

TRテスターを組み立てた時に、2Pスイッチが
余っていました。電源スイッチとして使用します。

 

006P9V乾電池を内蔵することができます。
電源スイッチを経由させるため、配線を外します。

 

+側の配線を途中で切断し、長さを合わせて基板に接続し直します。
組み立てるうちに、溝やくり抜きや突起の意味が分かってきます。
説明書なしで手探りで組み立てるのも、それなりに楽しいものです。

 

ケース本体の固定にかかります。基板を持ち
上げる六角スペーサーを底板に固定します。

 

六角スペーサーの4隅が
基板のネジ穴に一致します。

 

基板の上から入れたネジを、六角スペーサーが
受け止めます。表パネルの当たりを確かめると、

 

基板に取り付けた電解コンデンサがパネルに干渉します。
シルク印刷の意味は、コンデンサを寝かせろということです。

 

コンデンサのリードを切り詰めてしまったので再利用
できません。工房在庫の中から新しい10μFを補填します。

 

LCD基板に化粧を兼ねたグリル部品を
2枚取り付けます。1枚はスペーサです。

 

4隅の穴がLCD基板を通り表パネルの穴に一致
します。機能的でデザイン的にも悪くありません。

 

LCD基板のコネクタを本体基板側ソケットに
差し込みながら、表パネルを合体させます。

 

当たり前ではありますが、各部の
仕口が完全に一致します。

 

本体の4隅にネジを入れます。強く締めると
パネルが歪むので、ほどほどにしておきます。

 

組み立て作業完了です。
小一時間で十分完成できます。

 

LCD表示器の保護シートを剥がします。組み立て中に
傷を付けないよう貼り付けたままにしておきました。

 

あらためて電源を入れてみます。プッシュスイッチの
押し方(長短)で、機能が様々に切り替わります。

 

プッシュスイッチの長押しにより機能の選択モードに入り、以後短く押すたびに
Transistor → Frequency → f-Generator → 10bit PWM → C+ESR@TP1:3
 → rotary encoder → Selftest → Show data → Switch offと機能が切り替わります。
切り替え後、プッシュスイッチ操作でさらに細かく設定できますが、内容はこれから探ります。

 

便利な製品が驚くほど低価格で普及してきたものです。もちろん高精度で厳密な
測定や検定用には適しませんが、工房が扱うような製作・修理用途には十分です。
型番からスペックを割り出せないデバイスや、型番表記が消えかかっている場合
(かなり頻繁にある)、デバイスが劣化しているか否かの判断等で重宝しそうです。

 

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