守谷工房のMachineへ                守谷工房Topへ

電熱線サーモコントローラ(2018.9.29)


アクリル材の折り曲げ加工を、綺麗に安定して作業することが出来ません。
この時期にケース加工の注文をいただくので、いずれ何とかしなければと
考えていました。新しい折り曲げ機を導入したところ、付属してきたサーモ
コントローラはあまりにお粗末な代物。簡単な改造を施すことにします。



中国のショッピングサイトで購入した水冷機能付きの
アクリル折り曲げ機です。国内では販売されていません。

 

ヒーターの温度を調節するコントローラが付属します。
軽く振ると「カタカタ」と「ガタガタ」の音が同時にします。
 

中で何か部品が脱落している可能性があります。
「ガタガタ」は重たい部品の固定が外れているようです。

 
 
温度調節用のツマミを外します。横から
イモネジで固定する懐かしい方式です。

 

可変抵抗器が取り付けられているようです。
「左回転で低、右回転で高」の表示があります。

 

可変抵抗器の根元が六角ナットでケースに固定
されています。アマチュアの電子工作のようです。

 

六角ナットの下にはきちんと
ワッシャが入れられています。

 

0~100、パーセントでしょうか、懐かしい
印象の金属(アルミ)製目盛板です。

 

サイズを間違えたのか、取り付け位置を
間違えたのか・・、はみ出ています。

 

「カタカタ」、「ガタガタ」に続く
3つ目にお粗末な点です。

 

ACアダプター用のケースの流用でしょうか、いかにもバランスの悪い樹脂製
ケースを分解します。精度の低いツメが噛み合っているようで、ひどく固い噛み
合わせです。ドライバーの先を押し込み、少しずつ隙間を広げていきます。

 

結局、ネジ固定は1本もありませんでした。
カバーを開けると中身がはみ出してきます。

 

サーモコントローラの本体です。何ら固定されず、ケース
内で宙に浮いた状態です。「ガタガタ」音の原因はこれです

 

ネジ固定用の穴はあるものの、実際にネジ固定などされて
いません。穴の突起にコントローラが乗り上げていました。

 

ケース内に小さな透明樹脂部品の一部が
落ちています。「カタカタ」音の原因です。

 

電源パイロットランプの導光用部品のようです。
外部に出るこの部分から破断・脱落したようです。

 

内部に発光素子は取り付けられていません。しかも、
外側の発光部分はシールで覆い隠されています。

 

サーモコントローラは、負荷電流25AのSSR(Solid State Relay)です。
500kΩの可変抵抗器を接続し、位相制御により電熱線の消費電力を調整
します。これだけの部品を収めるのに、アダプター用ケースは大き過ぎます。

 

サイズの合ったケースに変更します。コース
スレッドの塩ビ製ケースを再利用します。

 

「カタカタ」も「ガタガタ」もしない
よう、しっかり実装し直します。

 

部品を仮に収めてみます。
程良く放熱用の隙間も残ります。

 

この立派な目盛板を何とか
しなければなりません。

 

取りあえずケースからはみ
出す状態を解消します。

 

目盛板の上下を差し障りない程度に
カットし、ケースの寸法に合わせます。

 

目盛の読み取りに支障はありません。
実際に読み取ることも無いでしょうけれど。

 

可変抵抗器のシャフトを
通す穴を開けておきます。

 

電源コードを通す穴を開けます。
コード径と同じ穴を2個並べます。

 

樹脂用ドリルビットを使用します。
開口部の周囲にバリが出ません。

 

穴と穴の間をニッパで切り取ります。
コード2本分の形状にします。

 

SSRに接続されている
電力線をいったん外します。

 

電源コードをケース外側から
入れ直さなければなりません。

 

少しきつめの状態で押し込みます。ケースの材質が
柔らかいので、コードの保護は必要ありません。

 

電源コードの脱落防止策を講じます。
内側に細いタイラップをかけます。

 

ケース壁際できつく締め込みます。
抜け落ちる心配はありません。

 

抜けはしないものの、コードを引くと
ぐらぐらするので固定します。

 

穴の周囲をホットガンで充填します。
完全かつ安全に固定されました。

 

元とは逆の取り付け方をします。パネル面を
下に向けて取り付け、放熱器上に空間を設けます。

 

強力両面テープを貼り付けます。十分
強力に固定され、「ガタガタ」などしません。

 

放熱器上に数mmですが空間が残ります。後は実際に使用してみて
ケース内が温まるようであれば、新たに放熱口を加工することにします。

 

目盛板の大きさと取り付け位置を
確認します。問題ありません。

 

ケースの蓋側を下面にすることにします。
従って、目盛板の向きを上下逆にします。

 

ワッシャと六角ナットで可変抵抗器を
固定し、ツマミを取り付けました。

 

作業完了です。程良い大きさですっきりとケース内に
収まりました。電源コードの取り回しも良好です。

 

元のケースからシールを丁寧に剥がし、新しいケースに貼り付けました。
それはそうと、アクリルケース加工の大量注文が届いています。新規
導入の水冷機能付きアクリル折り曲げ機のセットアップを急ぎます。

 

守谷工房のMachineへ                守谷工房Topへ