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洗濯機給水弁交換修理(2018.7.7)


洗濯機から水か漏れるとの連絡をいただきました。昨年4月に一度修理
伺ったことのある洗濯機です。前回は洗濯槽の中へ、今回は洗濯機の外へ
水が漏れる不具合です。前回修理の不備を自問自答しながら出向きます。

 

最初は排水不良を疑いましたが、明らかに背面上部
から漏れ出し、パンにかなりの量が溜まっています。
 

漏れ出している位置からして、ほぼ
前回同様に給水弁からの漏れです。

 

前回は給水弁を分解掃除することで何とかなりましたが、
以後1年以上経過しいよいよ劣化が進んだようです。

 

給水ユニットを格納する
背面カバーを開けます。

 

ユニットのトレイ部分が水浸しです。
給水弁の後方に漏れ出しています。

 

給水弁ソレノイドを駆動する
電気配線を外します。

 

2系統4本の配線を外します。
このあたりも水浸しです。

 

手前は風呂水給水用ポンプ
です。配線を引き抜きます。

 

先日の全自動ドラム式洗濯乾燥機
比べると構造がはるかに簡単です。

 

給水ユニットはトレイごと嵌め込んである
だけなので、持ち上げると外れてきます。

 

ユニット全体を外に出さないと、固定ネジの位置
からして給水弁を取り外すことが出来ません。

 

実は数日前に一度お邪魔しており、ソレノイド
ケースに簡単なパッキンを入れてみました。

 

結果はほとんど効果がなく、
交換部品を手配しておりました。

 

給水弁は上から2本のネジで
垂直方向に固定されるのに加え、

 

ユニットの背後から水平方向にもネジ固定されています。
ユニットを取り出さないとこのネジにアクセス出来ません。

 

このネジが締め込まれることで、
給水弁が給水口に押し付けられます。

 

給水弁を押し付ける働きをする
樹脂製の固定具です。

 

前回は給水弁内部で完全に水流を遮断できず、
常時洗濯槽に水が漏れ出るトラブルでした。

 

数日前に伺った時に応急的に当てておいた
パッキンです。今回はここから水が漏れています。

 

給水弁の補修部品は電気関係のネットショップで簡単に検索・購入
できます。交換作業はさほど簡単ではありませんが、これだけ流通して
いるということは、それだけ故障が多く需要も多いということでしょうか。

 

注文から数日で配送されてくるので、
ご依頼主をあまりお待たせせずに済みます。

 

給紙弁本体、新しい樹脂製固定具、交換用
ゴムパッキンが一式のセットになっています。

 

新しい給水弁に交換します。昨年の段階でそのように
して差し上げるべきだった・・、つくづくそう思います。

 

ゴムパッキンを付属してきた
新しいものに交換します。

 

給水口にしっかり差し込みます。パッキンが
あるのでここからは滅多に漏れませんが。

 

給紙弁を押し込みながら、垂直方向
後方の固定ネジを軽く締めます。
 

樹脂製の固定具を取り付けます。
若干の仕様変更があったようです。

 

垂直方向前方の固定ネジを締め、
給水弁と固定具を一体化させます。
 

固定具後方から水平方向のネジを
締め、給水弁を給水口に密着させます。

 

水平方向後方のネジを完全に
締め込み、取付完了です。

 

給水ユニットを元に戻します。
傾けた状態から嵌め込みます。

 

ユニットトレイの一部分が、
洗濯機本体のツメと篏合します。

 

軽く押し込むだけで嵌まり込みます。
分解したついでに周囲を掃除しておきます。

 

給水弁ソレノイド駆動用の
配線を元通り接続します。

 

風呂水給水ポンプの
配線を接続します。

 

背面カバーを取り付ける前に、ここで水漏れの
有無を確認します。給水ホースを接続します。

 

洗濯機を実際に動作させ、給水弁周りに水漏れが
ないか念入りに確認します。問題ないようです。

 

給水ホースを再び外し
背面カバーを取り付けます。

 

洗濯機内部での水漏れは、漏電を
引き起こす可能性があり危険です。

 

完全に組み上がったところで
再度運転試験を行います。

 

お聞きしたところ、上水道の給水圧がかなり高い
そうです。給紙弁の劣化を早めたのかも知れません。

 
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