昨秋リペアしたジャンク品のホンダ耕運機こまめです。本格的な試運転を行わないまま
ガーデニングの開始時期を過ぎてしまいました。自宅前の空き地を利用して小さな畑を
作ろうと思います。入念なリペアの甲斐があり、エンジンの調子が良く、タイシャフトの
オイルシールを交換したので、リダクションケースからのオイル漏れも止まりました。
耕起作業を終え畝立てに進もうとしたところで、専用のアタッチメントが用意されている
ことを思い出し、高価な新品ではなくネットオークションから中古品を入手しました。
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届いた中古の畝立て器です。ネジ類が
錆で固着し動かないとのことです。
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取り出してみると、錆が深く全体的に
広がり塗膜もかなり傷んでいます。
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絶えず土と擦れ合うリブ表面にも
一様に錆が広がっています。
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それでも構造に影響が生じるほどの腐食では
ないようです。全体ががっしりしています。
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補助リブを固定している蝶ナットです。オークションの
説明にあったように錆ついて固着しています。
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出品者が潤滑剤を吹き付けておいて下さったので
パイプレンチをかけると何とか回り出しました。
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蝶ナットおよびボルトいずれも折れるほどの
腐食はなく何とか再利用可能な範囲内です。
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片側の補助リブが外れました。蝶ネジの
内側にワッシャが1枚入っています。
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左右の補助リブを取り外すことができました。
塗膜が残っている部分もあり十分再生可能です。
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錆落としの作業にかかります。簡単な方法として
まず鋼鉄線のワイヤーブラシを使ってみます。
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補助リブ内側の腐食の激しい
部分にワイヤーブラシをかけます。
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塗膜を侵食し腐食が金属板内部まで
進んでリブの表面に凹凸が生じています。
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しばらくワイヤーブラシをかけると、いくらか凹凸が除去
されるものの錆や古い塗膜はほとんどそのままです。
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取り外した蝶ナットとワッシャは、再利用の
ため取り敢えず錆落としを試みます。
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錆落としのケミカルに漬け込みます。ほぼ完全に
錆を落とせますが、再度錆つく可能性もあります。
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ワイヤーブラシでは用をなさないので、ハンド
グラインダとカップワイヤーブラシを用意します。
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凄まじい研磨力で、塗膜もろとも
一挙に除去され、地金が出てきました。
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ハンドグラインダのおかげで急速に作業が進みます。カップが届かないところは手作業にて
補います。このハンドグラインダ、守谷おもちゃ病院の長老ドクターから頂戴したものです。
*画像をクリックすると塗装後の写真をご覧いただけます。
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再塗装にかかります。まず下塗りと
して錆止め塗料を塗り付けます。
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リブの表裏を塗装します。1日以上
乾燥させてから2回目の塗装をします。
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リブの表側は絶えず土と擦れ合っていたためか
錆が深く進行せず状態はさほど悪くありません。
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やはり2度塗りした上で3・4日かけて
塗膜を完全に乾燥・固化させます。
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塗料の表記にある「乾燥時間3時間」は、およそ濡れが引く程度の
目安であって、実際には塗膜の完全固化には長時間かかります。
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土中を激しく移動する厳しい環境下では
上塗り塗装は意味をなさないかも知れません。
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それでも折角のリペア作業ですから
無難なところ艶消しの黒で仕上げます。
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本体と2枚の補助リブ全ての塗装を終えました。畝間の底の
深さを調整するハンドルおよびシャフト周りは塗装を略しました。
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補助リブ固定用の蝶ネジとワッシャは新調
することにしました。ステンレス製です。
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左右の補助リブを本体に組み合わせます。
ボルトの状態も良好でまだ丈夫です。
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ステンレス製蝶ナットとワッシャを入れます。
非常に強固に固定することができます。
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蝶ネジを緩めて補助リブをスライドさせる
ことで、畝幅を変化させることができます。
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上塗り塗装を終え姿が一変しました。綺麗に畝を立てて
くれそうですが実際にやってみないと分かりません。
*画像をクリックすると塗装前の写真をご覧いただけます。
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耕耘機と並べて見ました。抵抗棒の取り付け
パイプと径が合致することを事前に確認済みです。
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抵抗棒をいったん取り外し畝立て器を
装着して見ます。とても簡単です。
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この週末、既に耕起の終わっている畑に実際に入れて見ます。
どのくらいの威力を発揮してくれるのか楽しみであります。
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