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ホンダ耕運機こまめ用畝立て器(2016.5.18)

昨秋リペアしたジャンク品のホンダ耕運機こまめです。本格的な試運転を行わないまま
ガーデニングの開始時期を過ぎてしまいました。自宅前の空き地を利用して小さな畑を
作ろうと思います。入念なリペアの甲斐があり、エンジンの調子が良く、タイシャフトの
オイルシールを交換したので、リダクションケースからのオイル漏れも止まりました。
耕起作業を終え畝立てに進もうとしたところで、専用のアタッチメントが用意されている
ことを思い出し、高価な新品ではなくネットオークションから中古品を入手しました。
 

届いた中古の畝立て器です。ネジ類が
錆で固着し動かないとのことです。


取り出してみると、錆が深く全体的に
広がり塗膜もかなり傷んでいます。
 

絶えず土と擦れ合うリブ表面にも
一様に錆が広がっています。
 

それでも構造に影響が生じるほどの腐食では
ないようです。全体ががっしりしています。
 

補助リブを固定している蝶ナットです。オークションの
説明にあったように錆ついて固着しています。
 

出品者が潤滑剤を吹き付けておいて下さったので
パイプレンチをかけると何とか回り出しました。
 

蝶ナットおよびボルトいずれも折れるほどの
腐食はなく何とか再利用可能な範囲内です。
 


片側の補助リブが外れました。蝶ネジの
内側にワッシャが1枚入っています。
 

左右の補助リブを取り外すことができました。
塗膜が残っている部分もあり十分再生可能です。
 


錆落としの作業にかかります。簡単な方法として
まず鋼鉄線のワイヤーブラシを使ってみます。
 

補助リブ内側の腐食の激しい
部分にワイヤーブラシをかけます。
 

塗膜を侵食し腐食が金属板内部まで
進んでリブの表面に凹凸が生じています。
 

しばらくワイヤーブラシをかけると、いくらか凹凸が除去
されるものの錆や古い塗膜はほとんどそのままです。
 

取り外した蝶ナットとワッシャは、再利用の
ため取り敢えず錆落としを試みます。
 

錆落としのケミカルに漬け込みます。ほぼ完全に
錆を落とせますが、再度錆つく可能性もあります。
 

ワイヤーブラシでは用をなさないので、ハンド
グラインダとカップワイヤーブラシを用意します。
 

凄まじい研磨力で、塗膜もろとも
一挙に除去され、地金が出てきました。
 

ハンドグラインダのおかげで急速に作業が進みます。カップが届かないところは手作業にて
補います。このハンドグラインダ、守谷おもちゃ病院の長老ドクターから頂戴したものです。
*画像をクリックすると塗装後の写真をご覧いただけます。
 

再塗装にかかります。まず下塗りと
して錆止め塗料を塗り付けます。
 

リブの表裏を塗装します。1日以上
乾燥させてから2回目の塗装をします。
 

リブの表側は絶えず土と擦れ合っていたためか
錆が深く進行せず状態はさほど悪くありません。
 

やはり2度塗りした上で3・4日かけて
塗膜を完全に乾燥・固化させます。
 

塗料の表記にある「乾燥時間3時間」は、およそ濡れが引く程度の
目安であって、実際には塗膜の完全固化には長時間かかります。
 

土中を激しく移動する厳しい環境下では
上塗り塗装は意味をなさないかも知れません。
 

それでも折角のリペア作業ですから
無難なところ艶消しの黒で仕上げます。
 

本体と2枚の補助リブ全ての塗装を終えました。畝間の底の
深さを調整するハンドルおよびシャフト周りは塗装を略しました。
 

補助リブ固定用の蝶ネジとワッシャは新調
することにしました。ステンレス製です。
 

左右の補助リブを本体に組み合わせます。
ボルトの状態も良好でまだ丈夫です。
 

ステンレス製蝶ナットとワッシャを入れます。
非常に強固に固定することができます。
 

蝶ネジを緩めて補助リブをスライドさせる
ことで、畝幅を変化させることができます。
 

上塗り塗装を終え姿が一変しました。綺麗に畝を立てて
くれそうですが実際にやってみないと分かりません。
*画像をクリックすると塗装前の写真をご覧いただけます。
 

耕耘機と並べて見ました。抵抗棒の取り付け
パイプと径が合致することを事前に確認済みです。
 

抵抗棒をいったん取り外し畝立て器を
装着して見ます。とても簡単です。
 

この週末、既に耕起の終わっている畑に実際に入れて見ます。
どのくらいの威力を発揮してくれるのか楽しみであります。

 
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