刈払機エンジンの不具合です。当初は、リコイルスターターが破損しエンジンを
始動できない状態でしたが、スターターを修理してみるとエンジン自体がかから
ないことが分かり、キャブレターを中心に本格的な修理を進めることになりました。
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エアクリーナーに続きエンジン本体
からキャブレターを取り外します。
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刈払機はタナカ製パワーメイト、
30CCエンジンが搭載されています。
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ベンチュリー径9mm、マニホールド取り付け
ボルト間31mmのダイアフラム式です。
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Walbro社製、バルブスロットルアセンブリに
自動解除式チョーク機構が組み込まれています。
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既に一度分解整備を行っています。
内部を清掃しガスケットを補修しました。
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型式はWYLシリーズですが、型番までは
刻印されていません。OEM品でしょう。
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キャブレター本体の分解 |
キャブレター本体の
固定ネジを緩めます。
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プライマリポンプ(キャップ)と
ポンプカバーが外れてきます。
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次に樹脂製のエアパージ
アセンブリを外します。
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エアパージアセンブリには、燃料を吸い上げる
ゴム製チェックバルブが嵌め込まれています。
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ダイヤフラムメタリングを外します。
劣化しやすい部品の一つです。
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ダイヤフラムメタリングの表側に穴あきの金属板が
取り付けられており、メタリングレバーを上下させます。
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本体ポンプアセンブリを外します。
ニードルバルブを含む精密な部品です。
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燃料貯留部(中央の窪み)付近に
特に汚れや損傷は見当たりません。
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本体ポンプアセンブリの上側です。こちらも綺麗
です。エンジンがかからないのが不思議です。
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本体キャブレターアセンブリです。ポンプアセンブリとの
間に、ダイヤフラムポンプとガスケットが入っています。
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よく指摘されるように、ガスケットの
一部がアセンブリに固着しています。
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引き剥がすとガスケットの
破片が残ってしまいます。
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バルブスロットルアセンブリの
固定ネジ2本を緩めます。
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スロットルバルブが抜け、
奥にメインノズルが見えます。
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キャブレターの構成部品を上側から下側にかけて組み付け順に並べ
ます。簡単そうにみえますが、最少の部品とコストで必要十分な
機能と性能を発揮します。ただし、エンジンがかかればの話ですが。
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内部徹底洗浄とダイヤフラム交換 |
ダイヤフラムの経年劣化、およびガスケットの破損が
あるので、補修用ダイヤフラムのセットを入手しました。
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Walbro-WYL用ですが、いくつかの型番に対応させるため
いくつか余分が含まれています。キャブレターの多くの
不具合が、内部清掃とダイヤフラム交換で解決しています。
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ダイヤフラムメタリングは薄いゴムシートの
弾性により上下します。ヘタリが考えられます。
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ダイヤフラムポンプもゴムシートの弾性を利用しています。
元の部品と比較し、実際に使用する部品を割り出します。
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本体ポンプアセンブリに残っている、古い
ガスケットの破片を丁寧に削り落とします。
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燃料の経路にキャブレタークリーナーを
大量に吹き付け、清掃・洗浄します。
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本体ポンプアセンブリを点検します。メタリング
レバーとニードルバルブの動作を入念に調べます。
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メタリングレバーピンの
固定ネジを緩めます。
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下にスプリングを残して、メタリング
レバーとレバーピンが外れてきます。
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ニードルバルブを引き抜き摩耗の有無を確認します。
燃料通路にキャブレタークリーナーを流し込みます。
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プライマリポンプキャップを点検します。
変色しているものの損傷はありません。
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補修用ダイヤフラムセットに新しいキャップも
含まれているので、この際交換します。
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燃料の循環を確認しやすくなります。エアパージ
アセンブリとポンプカバーを組み合わせます。
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ガスケットを1枚介して、新しい
ダイヤフラムメタリングを取り付けます。
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本体ポンプアセンブリを合体させます。予め
高圧エアで燃料通路をブローしておきます。
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新しいダイヤフラムポンプを取り付けます。
元のダイヤフラムはヘタリが見られました。
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新しいガスケットを重ねます。ガスケット下部のくり抜かれた部分でダイヤ
フラムポンプが上下(膨らんだり凹んだり)して、燃料を連続的に送り出します。
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本体キャブレターアセンブリを取り付け、
全体を4本のネジで均等に固定します。
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吸気口ゴムパッキンも
新しいものに交換します。
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分解時および組み立て時、いずれもキャブレター
クリーナーを大量に吹きかけてきました。
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最後に、バルブスロットル
アセンブリを組み付けます。
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「キャブレターの整備」、「エンジンがかからない時」
などの記事に書かれていることは、全て実行しました。
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キャブレターをエンジンに取り付けます。これで
エンジンがかかれば「整備」・「修理」の範囲内ですが・・
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エンジンはかかりません。唯一、エアクリーナーの空気取り入れ口を塞ぐと一時的に
かかります。どこからか空気が入り込んでいてベンチュリ内の負圧が十分に発生しない
のか、燃料の流入経路に何か障害があるのか。アイドルアジャスター(図中矢印)は、
樹脂で封印されており調整のしようがありません。キャブレターの交換・・がちらつきます。
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シリンダガスケットの補修 |
専門業者にキャブレターの状況を相談したところ、シリンダ
ガスケットやピストンリングの不具合を指摘されました。
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あまり気は進みませんが、点検してみる
ことにします。マフラーカバーを取り外します。
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エンジン全体を覆うカバーを外します。
周囲数か所でネジ固定されています。
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一部のネジはヘキサボルトなので
六角レンチを使用します。
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カバーが外れ、シリンダーの
冷却フィンが見えてきます。
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カバーの裏側を点検すると
ススが広がっています。
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冷却フィンや周囲にもかなりのススが付着して
います。燃焼状態やヘッドの気密性が疑われます。
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キャブレターを取り外します。アクセル
ワイヤー固定ステーが重なっています。
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吸気マニホールドの樹脂部品を外します。
キャブレターの取り付け台となります。
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シリンダヘッドに直接接触して
いるので高温対策が必要です。
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耐熱樹脂が使用され、間に遮熱
シートが挟み込まれています。
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シリンダヘッドの吸気ポートです。
周囲に顕著な汚れはありません。
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シリンダヘッドを点検しながら
点火プラグソケットを抜きます。
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プラグレンチをかけてプラグを緩め
ます。既に何度も脱着しています。
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プラグ劣化の可能性もありますが、
スパークが飛ぶことは確認済みです。
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シリンダ横に取り付けられて
いるイグニッションコイルです。
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シリンダヘッドにも固定されている
ので、取り外す必要があります。
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さらに、排気マフラーも
取り外しておきます。
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マフラーも耐熱シートを挟んでいます。
排気ポート周りも特に汚れはありません。
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シリンダヘッドを固定している6角ボルトを緩め
ます。レンチが短いと上からボルトに届きません。
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ある程度緩むと頭が浮き上がり
レンチが届くようになります。
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周囲4本のボルトを緩めると、
シリンダヘッドが浮いてきます。
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ヘッドを一挙に引き抜きます。頼りない感じのガスケットです。
ここから燃焼ガスが漏れ出ていた可能性は0ではありません。
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クランク部分を点検します。特に損傷はないよう
ですが、コンロッドにタールが付着しています。
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ピストンの頂部にカーボンの集積、側面に
タールの付着があります。軽く洗浄しておきます。
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ピストンリングの劣化も疑われますが、
致命的な段階ではないように思います。
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シリンダガスケットは別です。一部が切れ
かかっていたり、何とも頼りない感じです。
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新品に交換したいところですが、入手に時間も
かかるので、高温用シール材で補修します。
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ガスケットを挟み、クランクケース側の
接合面にシール材を塗り広げます。
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シリンダヘッドを締め付ける際に、隙間に
広がって充填するよう塗り付けます。
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元のガスケットを取り付けます。
ネジ穴の位置を正確に合わせます。
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シリンダヘッド側の接合面にも
同じようにシール材を塗り付けます。
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慎重にピストンを通しながら、
シリンダヘッドを組み付けます。
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接合面の周囲から、塗り付けた
シール材が一様にはみ出ています。
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4本のボルトを均等に締め込みます。
シール材が切れ目なく周りを囲みます。
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ここでリコイルスターターを引いてみます。スターターの引きが重くなり、明らかに
コンプレッションが改善されています。再びエンジンがかかれば、出力も復活する
はずです。ですが・・、元のキャブレターを装着するも、エンジンは始動しません。
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結局、キャブレターの新品交換 |
ダイヤフラムの交換にキャブレターの徹底洗浄、
シリンダガスケット補修までしてもかかりません。
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かくなる上はキャブレターを新品交換してみます。
中国製の社外互換品ならば安く入手できます。
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取付穴の距離、ベンチュリー径を合わせると
チョーク無しの仕様を選択せざるを得ません。
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チョーク付きはベンチュリー径10.5mm
となり、エンジン排気量にマッチしません。
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中国製互換品とはいえ新品です。
プライマリポンプキャップも透明です。
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チョークが付いていないので構造はシンプルです。
が、肝心のアイドルアジャスターが調節可能です。
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元のキャブレターと並べてみます。細部に構造の違いがありますが、
面倒で中途半端なチョーク機構が省略され、アイドルアジャスターが
出ているので、互換品の方が操作や整備がしやすいように思います。
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新しいキャブレターは、エアクリーナーも
専用のものに交換する必要があります。
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こちらの方がむしろ従来品に近い構造で、エア
クリーナー側にチョーク機構を備えています。
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レバーを上下することで空気取り入れ口を開閉し、
混合気の比率を変化させます。単純明快です。
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ゴムパッキンを入れてキャブレターと
エアクリーナーを合体させます。
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取り付け穴の距離が同等なので
元のボルトで簡単に固定出来ます。
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ここで問題に遭遇します。スロットルワイヤ固定具の
仕様が僅かに異なるため、ワイヤ長が余ります。
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元の固定金具は別部品で、比べてみると固定
ナット1個分の長さだけ、位置が異なります。
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そこで、新しいキャブレターの
ワイヤ固定ナットを取り外し、
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元の固定金具をキャブレターとマニホールドの間に入れます。
元の固定ナットが新しい金具を避けて、干渉することなく収まります。
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この状態であらためてキャブレターを
エンジンマニホールドに取り付けます。
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新旧固定金具の穴が一致しているので
ワイヤーをすんなり通すことが出来ます。
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スロットルワイヤも、丁度
元の長さ通りに収まります。
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ワイヤーの脱落防止キャップを嵌め
込みます。元の部品の再利用です。
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燃料パイプ、リターン
パイプを接続します。
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エアクリーナーの外側カバーを取り付け
ます。内側の金具にネジ固定されます。
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こちらのチョーク機構の方が扱いやすいと思う
のですが・・、そんなことよりエンジン始動です。
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これまでのあれやこれやは何だったので
しょう。あっさりかかってしまいました。
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しかも、明らかに軽快でパワフルな回転ぶりです。高回転まで一挙に吹き上がります。
シリンダガスケット補修の効果も出ているのだと思います。そういえば「ホンダ耕運機
こまめの再生」でも、最後はこのような顛末でしたっけ。不具合の原因は、間違いなく
取り外した元のキャブレターにあるわけです。原因追及を進めなければなりません。
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