
以前にもヘアアイロン修理のご依頼をいただいた美容室から、今回はヘアドライヤー修理のご用命を
いただきました。ヘアアイロンの調子はとても良いそうで、リピートいただけるのは大変有難いことです。
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GlamPalm製とおっしゃっていましたが、
見た目もそのように思いますが、
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製品名の刻印には、HAHONICO、
HairDryer、M5129Hとあります。
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HAHONICO(ハホニコ)社、聞いたことがございません。
WEBでは業務用化粧品のメーカーのようですが。
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ヘアドライヤーM5129Hはそこそこに取り扱いが
あるようです(Amazonnでは在庫切れでしたが)。
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スイッチをONにした状態で、電源プラグ両極間の
導通を確認します。導通がなく回路が閉じていません。
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おそらく今回も電源コードの内部断線だと
思います。本体を分解する必要があります。
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温風吹き出し部の筒部品を取り外します。
GlamPalmと構造が良く似ています。
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吹き出し部の内側に、おそらくガラス繊維製の
筒状耐熱シールドが挿入されています。
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本体両側面の気流取り入れ口です。外側の
円形グリルは回転させると外れてきます。
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その中にパンチングメタル製の
フィルターが入れられています。
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高品質な造りに感心しながら、
本体の分解を先に進めます。
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ハンドル部分の2本の固定ネジを緩めます。
電源コードの取り付け部は一風変わった構造です。
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背面部にもう1本、小さめの固定ネジが
あります。やはりGlamPalm同様です。
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本体が上下に分離しました。モータ直動のシロッコ
ファンが見えます。埃が少なく良好な状態です。
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スイッチプレートを取り外します。風量切り替えスライドスイッチとターボモード
押しボタンスイッチが一体成型されており、分解が(おそらく組み立ても)簡単
です。スイッチ基板や周囲のアセンブリは、やはりGlamPalmにそっくりです。
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電源コートの基板取り付け部分です。
基板のホールに半田付けされています。
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回路形を当てコードを揺らすと、時おり導通が
あります。内部断線は間違いありません。
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コードの根元部分10cmほどを切断してみます。
途中に僅かに瘤のような部分があります。
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黒色のコードを引いてみると、ちょうど瘤の
辺りから抜けてきました。ここが断線箇所です。
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あらためて電源コードの
末端処理を行います。
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外被覆を30mmほど切り取り、
芯線の被覆も10mmほど取ります。
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基板側の処理を行います。1300Wもの電力
供給には、十分な電流容量の接続が必要です。
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大きめの基板ホールは80W以上の
大きな半田ごてで作業します。
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スルーホールは内側に半田が残りやすく、30W程度の
半田ごてで綺麗に整えます。芯線の外径ぎりぎりです。
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再び80Wクラス半田ごてで、十分に半田を
溶かし付けながら電源コードを取り付けます。
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手前の外被覆をクリップ部に載せ、上からクリップカバーを被せ2本の
ネジで固定します。コードの本体取り付け部(フック)にはコードの
固定機能がなく、このクリップのみでコードを繋ぎ留めています。
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元通りに本体を組み上げました。GlamPalmとしか
思えないスタイリッシュなプロ仕様デザインです。
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実際にスイッチを入れて機能を確認します。
業務用途に応えるパワフルな気流が噴き出します。
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元々傷みの少ない綺麗な状態でしたが、樹脂用コンパウンドで
全体をポリッシュします。やはり輝きが増しひと皮剥けた印象です。
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