このところBOSE製品は一体型のWAVE MUSIC
SYSTEMばかり修理しています。
コンポーネントのCDプレーヤーとお聞きし、BOSEにそのような製品があるのだろうか
と思っておりました。修理品が届いてみると確かにコンポーネントの構成品です。
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BOSE COMPACTDISC PLAYER
CDA-12が製品型番のようです。
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商品名「アメリカンサウンドシステムAMS-1Ⅱ」の
コンポーネントとして販売されていたものです。
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アンプ、レシーバー、CD一体型レシーバー、スーパー
ウーハーなど様々なコンポが用意されていたようです。
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今回はCDプレーヤー単体で動作の
確認・修理を進めなければなりません。
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電源を入れた直後、内部からウィーンという
モーターが空回りするような音が聞こえてきます。
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その後はいずれの操作ボタンも反応しません。
電源を入れ直してもウィーンを繰り返すだけです。
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固定ネジを緩め上側カバーを外します。内部はCDドライブユニットが
大半を占め、BOSEのイメージに反して何とも簡単な構成です。
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異音を発生させているのはCDドライブユニットなので
ユニットに直接アクセスできなくてはなりません。
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いったん前面パネルを外します。
左右側面に固定ネジがあります。
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念のために選局用ツマミを引き抜いておきます。
抜かなくても良かったことが後で分かります。
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右端で信号接続用のフラットケーブルを
引きずりますが、何とかパネルを離します。
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ドライブユニットの手前下部に、CD
トレイ駆動用のギヤが見えています。
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このギヤを指先で回すと、CD
トレイを引き出すことができます。
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途中まで引き出したところで、中央の穴から
ローディング用のプーリーが見えます。
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右側の白色のプーリーにモーターが付いており、
ゴムベルトを介して黒色のプーリーを駆動します。
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このゴムベルトによる伝達が上手く機能していません。ドライバーの先で
ベルトの張りを確認すると、明らかに伸び切っています。交換が必要です。
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運が良いことにトレイの開口部
からベルトの交換が可能です。
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在庫の新品ベルトの中から、径が
ひと回り小さいものを選びます。
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ベルトの張りも十分です。
プーリーに密着しています。
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前面パネルを元に戻し、トレイの
出し入れを確認してみます。
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なんの躊躇もなくシュルっと出て
きます。収納も全くスムーズです。
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実際にCDをセットして動作を確認します。CD
ピックアップの具合も調べるよう依頼されています。
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問題なくローディングされます。
収納完了後間もなく回転し始めます。
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再生時間が刻まれていきます。背面のRCA端子にクリアな
音声が出力されています。ピックアップも問題ないようです。
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普段は手が届かない位置にあるので、ピックアップレンズをクリーニングします。
綿棒の先をピンセットでほぐし適量のアルコールを含ませます。レンズを支える
ダンパースプリングを傷めないよう、表面を軽く撫でるように拭き取ります。
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上側カバーを元に戻します。以前の一体型WMSの
SMD交換に比べると嘘のように簡単な作業でした。
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カバーの固定ネジを締め込み
修理作業の完了です。
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Google検索に「CDA-12」と入力すると、「CDA-12 修理 ベルト」といった
予測候補が自動的に出てきます。Googleに登録されるほど故障が多いと
いうことでしょうか。ゴムベルトの耐用年数は知れていますので、逆にベルトの
メンテナンスを続けていくことで、長期間の使用に耐え得るとも言えます。
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