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PLS-1310ピックアップ交換(2019.10.18)


BOSE製PLS-1310、CDアンプリファイアー+チューナー(取扱説明書に記載
されている正式名称)が、CDを再生できなくなっています。トレイの開閉不具合で
夏前にも1台修理していますが、今回は完全にピックアップが寿命のようです。

 

CDドライブはシャシーの底部に
あるので作業のほとんどが分解です。

 

一度分解した経験があるので、気が楽です。
分からない時は自分のWEBを見ます

 

外側カバーを後方にスライド
させ、持ち上げて外します。

 

長い年月のうちに内部に埃が溜まって
います。先にクリーナーをかけます。

 

分解手順は前回の記事に記録しましたので、
最後のCDドライブを外すところまで飛ばします。

 

CDドライブの接続ケーブル
(2本)を抜き取ります。

 

今回は前面パネルを外して作業します。
前回は取り付けたままで進めました。

 

CDドライブに無理な力を加えたり、
周囲の部品を傷付ける心配がありません。

 

外れたパネルを右後方に
跳ね上げておきます。

 

CDドライブは手前2本、後方1本、計3本の
ネジでシャシーに固定されています。

 

手前側は金属フレームを
介して固定されています。

 

底面に付属する制御基板です。旧式の
ドライブなのか、部品数がかなり多いです。

 

ピックアップユニットのフラット
ケーブルを引き抜きます。

 

基板をフレームに固定して
いるツメを解除します。

 

制御基板を外します。ピックアップ
ユニットはこの下に収まっています。

 

金属製のフレームが邪魔なので
外します。先に外しておくべきです。

 

ピックアップの取り
外しにかかります。

 

トラッキング用ガイドシャフトの
固定ネジを緩めます。

 

ピックアップユニットの真上を補強フレームが通って
います。作業しにくいのでフレームから外すことにします。

 

防振を兼ねたゴム製の留め具
です。スリットから押し出します。

 

ピックアップユニットの全貌です。ピックアップ+トラッキング機構
+ディスク回転機構を含めて(工房では)ピックアップユニットと
呼んでいます。交換するのはピックアップ(レンズ部)のみです。

 

ここでトラッキング用
ガイドシャフトを抜きます。

 

駆動ギヤはそのままの状態で
ピックアップを外すことができます。

 

交換用のピックアップです。VAM1202/12
型番で、Amazonでも取り扱いがあります。

 

完全な純正品は入手不可、China製の
半分は不良品、Amazonはまぁまぁです。

  

この製品はレーザー出力調整用の半固定
抵抗器に保護シールが貼られています。

 

ピックアップを組み込み、
ガイドシャフトを取り付けます。

 

ゴム製留め具を嵌め込みますが、なかなか
スリットを通りません。細いドライバーで引き出します。

 

ゴムの一部が切れてしまいました。
特に影響はないでしょう。

  

ピックアップユニットがフレーム内で上下し
(エレベーション)、CDを挟み込む複雑な機構です。

 

エレベーションの動作を妨げないよう
配線を丁寧に仕舞い込みます。

  

ピックアップユニットが下がった
隙間をCDトレイが前後移動します。

 

制御基板を取り付け、ケーブルを
戻して交換作業を終えます。

  

ピックアップレンズを上から確認します。
極力手を触れないように作業します。

 

分解されていた基板類を元に戻し
トレイ前面ベゼルを取り付けます。

  

新しいピックアップに交換したものの、CDが再生できません。実はこのレシーバーは
トレイローディングベルトも交換済みで、原因はベルトの力不足です。多少きつめの
ベルトを入れないと、ローディング(引き込み)の最後にピックアップユニットを十分に
持ち上げる(エレベーション)ことができず、CD読み込みを開始できないのです。

 

僅かに外周が短く、しかもひと回り太いローディングベルトに
交換して問題解決です。新しいピックアップはさすがに快調です。

 
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