マンション宅配ボックス第2段(2)の続きです、完結を目指し
たいものです。工房に持ち帰り整備した錠前ユニットを携え、
再度横浜へ向かいます。工房内では5ユニットとも動作して
いるので、他に問題がなければこれで完了できるはずです。
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修理でお邪魔しているだけですが、以前に必死で
作業した現場にはどこか懐かしさが漂います。
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開閉できないようテープで固定され
使用不可の掲示が貼られたままです。
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仮止めしておいた外側フレーム
(化粧カバー)を取り外します。
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保管が面倒なので関連部品は
ロッカー内に収納してあります。
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修理・整備を終えた錠前ユニットを元の位置に
戻します。他に問題がなければ、5台分を
取り付けるのにさして時間はかかりません。
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取り出し側の固定
ネジを締め付けます。
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化粧カバーを取り付けロック
金具の当たりを確認します。
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すんなり奥まで入ります、が実際にロックが
機能することを確認しなければなりません。
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キーパッドの周囲をフレームの
開口部に正しくフィットさせます。
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右側の容量が一番大きい
ボックスにかかります。
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外側フレームのサイズが大きく、施工時に
打たれたコーキングが劣化して邪魔です。
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ほとんどネジを締めるだけの作業を繰り返し、錠前
ユニットおよび周辺フレームの取り付けを完了します。
外観的には元通りの状態です。ここから実際に荷物の
出し入れと施錠・解錠の動作を確認していきます。
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特に問題がなければ・・の問題です。
いきなりロックが動作しません。
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内部のツメが施錠状態から解放されず
ドライバーを入れてこじ開けるも・・
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調子の悪いユニットを急遽取り外し、
その場で分解し点検します。
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工房でしっかり整備してきたはずの
マイクロスイッチがまだ不完全です。
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状態に問題がないので交換を見合わせた部品
です。導通が完全ではなく抵抗が生じています。
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ケミカル処理を試みます。隙間から大量の
接点復活剤を吹き込み、接触を回復させます。
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間もなく回路計が0オームを示し、しかも指針の
振れ方が機敏です。現場ではこれで良しとせざるを
得ません。マイクロスイッチは状態に関わらず全て
新品に交換しておくべきだったと後悔が募ります。
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結局、2カ所でマイクロスイッチの動作不良が
見つかり、いずれも現場処置で復旧しました。
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ところが、ここまで来て新たに深刻な問題に直面
します。1台のユニットが正常に機能しません。
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預け入れ側から荷物を入れてロックする動作は正常です。
例えば暗証番号「1111」をセットしてロックしたとします。
ところが、取り出し側から荷物を出そうとして同じ暗証番号
「1111」を入れてもエラー音が鳴り解錠できません。
マイクロスイッチやソレノイドは点検済みで不具合はない
ので、これは制御回路の動作自体に問題がありそうです。
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作業時間がみるみる延びていく中、面倒でも正常なユニットから
制御基板を取り外し、相互に交換して動作を確認します。一挙に
不具合の原因が判明します。基板を交換すると正常に動作する
側と動作しない側が完全に逆転するので、この高集積度で実装
された制御基板が正しく動作していないことが明らかです。同時に
キーパッドや接続ケーブル類に何ら問題がないことも明らかです。
実は新たな問題に直面して、再度錠前ユニットを工房に持ち帰る
ことに。工房内で制御基板の不具合を調べるも、結論は預け入れ
側で設定された暗証番号が、取り出し側から照合できないという
ほぼプロセッサを働かせるソフトウェア(制御プログラム)の問題と
いうことです。妙な話、暗証番号の照合処理部分で、プログラムが
誤動作していることになります。PIC内のROMに書き込まれた
コードのごく一部が、何かが原因で書き変えられたのでしょうか。
PICを使用したデジタル系の実装技術では、およそ想像できない
状況です。ROMが損傷すると、普通PICは無反応になります。
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製造元であれば正常な基板と交換して修理完了でしょう。
残念ですが手の打ちようがなく、ロッカー1台は修理不能です。
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後日再々度出向き一番小さいロッカーに基板を戻します。時間が
あればこのドアの歪みも修復して差し上げたかったのですが。
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