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農産加工作業機配管の整備 現場施工編(2017.10.1)

9月20日にアップした農産加工作業機配管の整備(現地下見編)、さらに27日にアップした
農産加工作業機配管の整備(準備加工編)の続編です。 工房にて周到に準備を整え、いざ
現地施工に乗り込みます。首尾よく配管系を完成させ社長のご期待に応えたいものです。



独自に設計・製作した分岐管を使い、3台のコンプレッサーと最大5台の作業機を
接続する全体図です。接続ホースは実際にははるかに長く、床面を這わせます。

 
 
10日ぶりに再び白岡市、アルファ
イノベーション社
へやってきました。
 

手前貯蔵庫の壁に、いずれも洒落た
3社のサインボードが掛けられています。

  

敷地の裏手に回り、作業棟の
入り口から工具類を搬入します。

 

週末の業務終了時に、フロアが綺麗に
片付けられ、非常に作業しやすい環境です。

 

屋外に保管されていたサージタンクは屋内に移動され、実際の稼働状態に合わせて配置も
決定されています。やはり週末に職員の方々が作業して下さったそうで、非常に助かります。

 

コンプレッサーの位置は、2台は元のままに、
もう1台はサージタンクの向こう側に配置します。

 

最初に片付ける仕事は、コンプレッサー側
ソケット類のたこ足状態を整理することです。

 

コンプレッサーの元の出口は4分
(1/2インチ)のチーズです。



使用する予定のないカプラ等は原則取り外し、
必要最小限の接手のみを接続し直します。

 

サージタンク出口側の分岐菅を取り付けます。工房で組み上げたものです。
6角ニップルは、元から付いていたものにテープを巻き直して再利用します。

 

設計段階とイメージがほぼ同じです。ハイカプラ接続には若干の圧損が
見込まれますが、作業機に分岐するこの1か所のみなので問題ないでしょう。

 

配管接手がいくつも連なり、長さや重量が
増しているので支持強度に少し不安があります。

 

そこで鉄筋を折り曲げて補強材を
作り、取り付けることにします。

 

サージタンク側には、溶接により
固定しないと強度的に不十分です。

 

タンク本体への溶接は避けたいところ、
脚のパイプ端に固定できそうです。

 

旧式の溶接棒式ウェルダーで頑張ります。
せめて半自動溶接機を導入したいものです。

 

分岐管と補強材を太めの針金で
縛り付けて固定します。

 

溶接痕をグラインダで整えて取り付け
終了です。十分な強度があります。

 

サージタンク入り口側の分岐管を取り付け
ます。こちらは強度的に問題ありません。

 

取りあえずサージタンク周りの作業終了です。この時点で、
依頼を受けていた問題は一応解決したことになります。

 

ハイカプラを介して既存の作業機
2台分のホースを接続します。

 

コンプレッサー側は、4分・6分の異径ソケットを介しホース
ニップルで接続します。ハイカプラによる圧損を避けます。

 

ここでも設計段階のイメージ通りです。残るは、設計
ミスや誤作業によるトラブルが無いことを祈るだけです。

 

作業機へのホース接続も完了しました。
ここで社長立会いのもと試運転します。

 

コンプレッサーの電源スイッチを入れます。
3台が一斉に稼働すると迫力があります。

 

タンク圧力が順調に上昇し、コンプレッサーが1MP
付近で順次停止します。作業機も問題なく動作します。

 

ここまでの作業を終えたところに、実に良いタイミングで新しい作業機が
納品されてきました。技術者の方が梱包を解き、組み立てていきます。

 

センサーがネギの位置を検知して自動的にカバーが
開き、高圧の回転噴流で瞬時に表皮を剥ぎ取ります。

 

社長も作業機の設置や調整作業をやってのけます。
現場の地に足をつけた徹底して実務的な経営者です。

 

全4台体制で社長自ら稼働状態を確認しています。やはりサージタンクの効果は
素晴らしく、作業機4台が同時に連続稼働しても、タンク圧はなかなか落ちてきません。

 

配管系統が完成し、4台の作業機が並びました。実に壮観であります。緻密な経営判断に
基づく社長のアイデアを実現するために、僅かながらお手伝いをすることができて大変光栄
です。また、いい加減さが許されない業務用途の厳しい問題解決場面を経験させていただき
非常に良い勉強になりました。アルファイノベーション様の益々のご発展を願っております。

 
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