バッテリー、コントローラ、ディスプレイ、ハンドルスイッチ、
そしてハブモーターが接続された状態で、基本部分の
動作に問題がないことが確認できています。手探りで
進めているものの、取りあえず前輪が回転しやれやれ
です。残るはペダルの回転に応じアシスト量を変える
センサーの取り付けです。チェーンホイールと共に回転
するマグネットから磁気の変化を読み取るようですが、
ペダルの回転数なのか、その時々の走行速度や速度
変化なのか、あるいはそれらからペダルの負荷を推測
するのか、アシストのアルゴリズムはよく分かりません。
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クランクやチェーンホイールは取り外し済みです。元の
センサー部品を外すにはボトムブラケットも分解します。
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ボトムブラケット(BB)ツールをセットします。
ツール外周の刻みをBB内周に合わせます。
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レンチをかけて目一杯
力を加え緩めます。
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BBの他端が反対側のクランクに
固定されており抜けてきません。
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反対側に回り、クランクを外します。
まず固定ヘキサボルトを緩めます。
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以前の作業と同様コッタレス
クランク抜きをセットします。
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スパナでクランク抜きをねじ
込みクランクを引き抜きます。
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ようやくBB本体が
抜けてきます。
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このリングは、センサーディスクがチェーンホイールと
一緒に回転しないようピンを受けて固定します。
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元のリングを抜き、センサーが
付いた新しいリングに交換します。
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このセンサーがペダル・チェーン
ホイールの回転を検知します。
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BBを元に戻します。センサーの位置は
ケーブル取り回しのしやすで決めます。
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周囲にマグネットが配置された樹脂製ディスクです。
クランクシャフトと一緒に回転しセンサーを駆動します。
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中心の差し込み穴は周囲に突起が形成
され、シャフトと緩く結合するようです。
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クランク・チェーンホイールを元に戻します。アシストセンサーが
正常に機能するか、どのように機能するかまだ分かりませんが、
取りあえず用意されたデバイスは全て取り付けが終わりました。
バッテリーも含め各デバイス間のケーブルを配線・接続します。
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動作確認のためバッテリーやコントローラを
仮固定していたので、コードがこの通りです。
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ハブモーターからのセンサー配線は、フレーム内を
通らないのでコネクタをいったん外してあります。
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元の経路通りに戻したところで
再びコネクタを取り付けます。
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ところで、コントローラから出ている電源コネクタは
XT60です。バッテリーから出るギボシと合いません。
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コントローラ側のコネクタをギボシに
変更し、両者を揃えることにします。
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大電流用のXT60ですが、自動車用に
利用されるギボシでも十分です。
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ギボシの方が入手しやすく安価です。
実は工房にストックがありましたので。
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XT60を外しギボシの
オス・メスに交換します。
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保護チューブをしっかり被せます。自転車フレームを
介したリチウムバッテリーの短絡は非常に危険です。
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コントローラは分割されたトップチューブ後方の空洞
内に収められます。クッション材で周囲を覆います。
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そのまま空洞内に押し込みます。
緩くなくきつくもない丁度の按配です。
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ディスプレイやハンドルスイッチからの
ケーブルの取り回しも確認しておきます。
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コントローラ、ハブモータ
間の配線を接続します。
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電力を供給する3本は
両者とも元々ギボシです。
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ホール素子センサーの配線を、
交換済みのコネクタで接続します。
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ディスプレイ、ハンドルスイッチ、さらにアシスト
センサーからの配線をコネクタ接続します。
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バッテリーターミナルと
電源の配線を接続します。
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やはりフレームへの短絡が心配なので
さらにビニルテープを巻いて保護します。
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各ケーブル長にはかなりの余裕(余分)があり、
それらを内部にうまく収めなければなりません。
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できる限りコンパクトになるよう
かつ丁寧にケーブルを束ねます。
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コントローラをさらに奥へ押し込み、手前にできた空間に
束ねたケーブルを収めます。この上からバッテリーを
受けるターミナル板を嵌め込まなければなりません。
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ターミナルをネジ固定します。フレームとの
境界部には防水ゴムパッキンが介在します。
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以上で新しいコントローラの取り付け(交換)は終了ですが
・・そうです、アシストセンサーの動作確認はまだです。
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アシストセンサーは、実際に
乗ってみないとテストできません。
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トップチューブの分割部を元に戻しロックします。
短絡などのトラブルは今のところないようです。
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ディスプレの電源スイッチをONにします。ハンドルスイッチの
操作により前輪が回転し(ウォークモード)、走行速度や走行
距離が表示されます。ここまでは既に動作を確認しています。
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路上に出て試運転(試乗)・・・したいところですが、これだけ
世間を騒がせている中で不用意なことはできません。試乗は
工房の敷地内で実施します。操作説明書に従って速度制限を
24km/時に、アシスト比(P05のTotal assist levels)を
0:3に設定します。さらにディスプレイの+・-ボタン操作で、
アシストレベルを中間の2にします。仮に路上を走行したと
しても、違法となるような速度にもアシスト比にもなりません
(それでも路上は走行しません)。結果は、軽い踏力でスイ
スイ前進し快適そのものです。ペダルを強めに踏み込むと
アシストがかかり、アシストセンサーが正常に機能している
ようです。工房内の敷地とは、舗装などされていない荒れた
土面なのでファットバイクの本領が発揮されます。25kgに
及ぶ本体も含めた走行なので、パワーと安定性には相当の
余裕があるようです。電動アシスト自転車が普及する中、
その構造や整備に関し多くの知見を得ることができました。
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