守谷工房の製作品3へ
守谷工房
Topへ
・
鉋刃研磨用冶具(2016.10.11)
平鉋の刃を研磨する際に、冶具を利用されることをお勧めしています。
もちろん冶具などに頼らず手の感覚のみで研ぎ上げることのできる方は別格でございます。
守谷工房でも「
手鉋のメンテナンス
」や「
鉋の手本
」で紹介している通り、冶具を常用しています。
しばらく前に冶具の入手先についてお問い合わせがあり、その時は販売しているネットショップをお伝えすることができました。
近所のホームセンターにも在庫がありましたが、その後店頭から見かけなくなり、製造が中止になったことを知りました。
先日ご来房いただいた方から、守谷工房で製作してみないかという提案を頂戴し、一段落した今般、試作に挑みました。
製作の工程
を別ページで公開しております。また
工房SHOP
にて実費頒布致しますのでご利用下さい。
工房で愛用している冶具を基に、同等の機能を持った守谷工房版を設計・製作
しました。金属部品には錆対策のためアルミニウム・ステンレスを使用しています。
基になった、今や製造中止で入手できない刃物研磨用
冶具です。簡単な構造でとても使いやすくできています。
メインのパーツは堅牢な鋳物製です。砥石に接触
するローラー部も軟鉄で、錆がまとわりつきます。
工房版の完成状態です。実際に鉋刃を装着してみました。装着台とローラーの
位置関係、ローラーの直径を同等にしたので、刃先角33度前後にフィットします。
ハンドルの左右に木製のグリップを取り付けました。
刃物にバランス良く力を加えることができます。
ハンドルと装着台の間に刃物を装着し、
ノブボルトを締めて固定します。
刃先の研磨角度は刃物の固定位置を
前後に移動することで調整します。
刃先角を変える必要がなければ、しのぎ面の延長線が
ローラーの接線と一致するように調整します。
実際に砥石に載せてみます。刃物のしのぎ面と
ローラーがともに砥石面に密着し安定しています。
ローラー両端のネジの締め込み量を加減して、
ガタつきなくスムーズに回転するよう調整します。
木製グリップは多少大きめに設えてあるので、いったん取り外して
握りやすい太さ・形状に修正することができます。
守谷工房の製作品3へ
守谷工房
Topへ