|
14.キャブレターの交換 |
年月の経過したキャブレターは、燃料のスラッジがしつこくガム状にこびり付いている
ことが多いそうです。一つの解決策として、灯油の中に長時間(1・2日)浸してみました。
|
細い金属線を用意して、メインジェットの
燃料通路を何度もクリーニングしました。
|
フロート室もこのように清掃を繰り返したところ、チョークを
多少戻してもエンジンは停止しない程度になりました。
|
費用対効果ではなく時間対効果を考え、新品のキャブレターを購入
しました。ホンダ技研ではなく地方の農機具店に在庫がありました。
|
新品を購入した理由がもう一つあります。元のキャブレターと新品を比較して、不具合の原因を
究明したいのです。もし原因が分かれば、元のキャブレターを再生できる可能性が出てきます。
|
キャブレターの側面を新(右)
旧(左)で比較してみます。
|
エアクリーナ接続部側から、空気
取り入れ口を比較しています。
|
フロートチャンバ内部を底の側から見ています。フロートの樹脂の色が
まるで異なります。メインジェット周りの組み付けがまさに新品です。
|
メインジェットの中心に燃料の
通路がくっきりと見えています。
|
元のキャブレターにも燃料の通路が確認できます。メイン
ジェット周辺での気密不良・閉塞不良が共に疑われます。
|
原因の究明はいったん終わりにして、新品キャブレターを
取り付けます。ガスケット・マニホールド等は再利用します。
|
フューエルコックを開通させると、フロートチャンバ
底のセットボルトの辺りから燃料が漏れています。
|
新品のシーリングワッシャが効いていない
ので、急遽ゴム製パッキンを自製します。
|
レザーカッターの切れ味が今一つですが
シーリングワッシャの手前にセットします。
|
リコイルスタータを繰り返し引いても、しばらく始動の気配もありませんでした。
1枚のパッキンによって燃料漏れが止まり、キャブレター全体に燃料が行き渡った
のでしょうか、ついにエンジンがかかりました。チョークを開いてもメインジェットが
正しく働くので停止しません。逆に、チョークを戻さないと出力が上がりません。
|
15.エアクリーナの再生 |
再塗装したエアクリーナーカバーです。
ほとんど新品の状態です。
|
一見綺麗で問題などなさそうですが、
エアクリーナエレメントを取り出すと、
|
エアクリーナエレメント外側のフィルターが
ほとんど変質し崩壊寸前でした。
|
変質したフィルターはクリーナで
綺麗に取り除いてしまいます。
|
純正のエアクリーナエレメントは今も店頭在庫がありますが
大変高価です。フィルター用のシートを使って再生します。
|
フィルター幅に切り揃えます。
費用は10円くらいでしょうか。
|
スプレー糊を軽く吹き付けて、
|
エアクリーナエレメントの外周に沿って
貼り付け、長さを調整して切り揃えます。
|
内側の不織紙製フィルターはエアを吹いて再利用します。
エアクリーナケース内に戻します。
|
|