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カップボード製作1(木取り)

   製作1
(木取り)
製作2
(部品加工)
製作3
(組み立て)
製作4
(塗装仕上げ)
製作5
(装飾仕上げ)
 

カップボードの2作目が完成致しました。 完成までの各製作過程を詳細に紹介します。
その最初は、材料から部材を切り出す「木取り」の工程について説明致します。


 

1作目と同じタモ材です。長年書庫の棚板として使われ裏表とも
汚れていましたが、プレーナがけにより美しさを取り戻しました。
 


木端面を平面(直線状)に修正します。手押し鉋盤がないので
手鉋で凹凸を取りながら昇降盤のフェンスに合わせていきます。
 

木端面に「メスシリンダー」と書かれた跡があります。
かつて棚板として使われたことをうかがわせます。
  

この木端面を落とせば幅広の
部材として準備が整います。
 

微調整を繰り返した結果、ほとんど狂いの
ない良好な部材が仕上がりました。
 

この1枚は木目も美しく整っているので
上下の天板と底板に使用します。
 

左右に2分するための切断線を入れます。材料の有効
活用を優先し、カップボードの横幅は410mmとします。
 

中で木目が途切れているこちらの1枚は
外側に露出の少ない底板にします。
 

横挽き方向の切断にはほとんどの
場合でスライドソーを使用しています。
 

切り終わり部分で材料のささくれが出ない
ようにハンドルの移動を加減します。
 

最初の切断を終えました。切断面の垂直度・平面性を
保つには日頃の機械整備が欠かせません。
 

2枚に分かれた部材を、最初の切断端を揃えて
重ね合わせ、完全に同じ長さに切り揃えます。
 

切断位置にレーザーマーカーの赤いラインが見えます。実際
にはラインに一定幅があり、内側・外側でサイズが違います。
 

天板と底板の部材が取れました。
ほとんど狂い・歪みがありません。
 

左右コーナーの固定窓枠取付部を斜めに切断します。
正確な位置決めが難しく誤差が大きく出がちです。
 

切断位置の誤差を最小に保つため、ストッパー
代わりの木片を両面テープで固定しておきます。
 

ここでも切り終わり部分にささくれが
出ないようハンドル移動を加減します。
 


材料を左右反転させてストッパーで位置を
決定し反対側も同様に切断します。
 

1枚目の斜め部分を切断し終えました。中央部に
木目が寄っているこちらを天板側にします。
 

2枚とも切断が終わりました。
 
 

左右の側板、固定窓枠部、可動窓枠(扉)に使用する
部材にプレーナをかけます。鼻落ちに留意します。
 

必要な部材が全て揃いました。部材の狂い・歪み、
木目の連続性、材料の歩留り等を擦り合せます。
 

天板・底板、左右の側板を仮組みして、
全体の大きさやバランスを確認します。
 

この辺りで、部材を床に落としてしまい角を傷める
ヘマをよくやります。落ち着いて作業を進めます。
 
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製作4
(塗装仕上げ)
製作5
(装飾仕上げ)
 

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