背板を嵌め込む溝を完成させます。ルーターで加工
したため隅の部分がRのままなので、鑿を入れます。
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溝の底部分を軽くさらいます。
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これで背板が隙間なく嵌ります。
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3mm厚の化粧合板から
背板を材料取りします。
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気持ち大きめに切断し鉋で調整します。
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本体の箱組に多少の歪みが残っていた場合、
背板は現物合せ(歪みに合わせる)で調整します。
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窓枠にガラスを嵌めます。本製作よりガラス板を購入して、工房内で必要なサイズに
切断加工することにします。不可欠な道具としてガラスカッターを用意しました。
グリップ内にオイルが注入されており、切断チップ部に少量ずつ供給されます。
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切断線に沿ってカッターを走らせたら、ガラス板の
下にスケールを入れて上から軽く押さえます。
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スケールの厚み(1mm以下)ほどの
段差で簡単に折れて(割れて)しまいます。
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窓枠の内側に入れてみます。万一大きくて
入らない場合は、荒砥石で切り口を水研ぎします。
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ガラス板を固定する細い桟を加工します。
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窓枠内側に桟を直接当てて、
現物合せで長さを取ります。
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10mmの真鍮釘で桟を固定します。予め1mmの
下穴を開け、釘を途中まで入れておきます。
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釘締めを用いて最後まで叩き込みます。釘締めが僅かに
ずれた一瞬でガラスを破損します。実際、1枚失敗しました。
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隅を合わせて隣の桟を打ち付けます。
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中央の開閉窓枠に蝶番を取り付けます。
本体の色に合わせてブロンズ色を選びました。
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一般的な取付位置の決め方として、窓枠の端から
蝶番自体の長さ(1枚分)だけ内側に入れます。
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蝶番を埋め込むための溝加工をするので蝶番の
厚みを正確に測ります。4.6mmです。
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鋸刃とフェンスの間隔を蝶番
1枚分の長さに合わせます。
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鋸刃の高さを4.6mmに合わせます。
実際に試し切りをして確認します。
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木端面を定盤に密着させながら
滑らせるように切り欠いていきます。
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フェンスの位置を徐々に変えながら
切り欠きの幅を広げていきます。
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蝶番が完全に嵌ることを確認します。
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蝶番に沿ってマスキングテープを貼り、塗装面を
保護しながらネジ穴位置をマークします。
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木ネジを打って蝶番を固定します。正確に立て
付けるためのネジ穴位置の決定は実に厄介です。
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小型の汎用蝶番は穴位置が固定のため、
取り付け後に微調整ができません。
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蝶番の動き、および開閉窓枠の
収まり具合を確認します。
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開閉窓枠にマグネット式の
キャッチを取り付けます。
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閉まり具合を確認します。
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取っ手を取り付けます。縦方向中央よりも
1割ほど下げて安定感を出します。
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ネジが埋め込まれたタイプを使用したいところ
ですが、サイズと木ネジの色のみ合わせました。
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本体内側に棚板(3mmガラス板)を支える桟を
取り付けます。釘打ちが難しく接着剤で固定。
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背板にも棚板を支える桟を取り付けます。
こちらは簡単に両面テープで固定します。
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3mm厚ガラス板より棚板を切り出します。斜辺部分に
どうしてもバリが出るので荒砥石で面取りします
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棚板をセットして背板を嵌めこみ、周囲を釘で固定
します。これで全ての組み立て工程が終了です。
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棚板のガラスは強度的に5mm厚にすべきでしょう。
切断や仕上げが一挙に難しくなるので見送ります。
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部材ごとの木目の流れ・連続性も悪くないです。「製作品1」の
ページにて完成状態の詳細について紹介しております。
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