表面を十分にペーパー研磨した後、オイルステインにて木地に
着色します。木目とのバランスで濃い目のウォールナットを選択。
|
少量ずつ布きれに取り、木地に擦り込むように
少し力を入れて塗り付けていきます。
|
木目が深く、特に平面部分では表面を撫でる
だけでは内部まで着色剤が入り込みません。
|
凹凸部分やコーナー部には濃淡が出やすいので、
布きれを小さく折りたたんで丁寧に作業します。
|
ステインが乾き切らないうちに大きめの布で表面を拭き
取ります。手早く作業しないと着色斑の原因になります。
|
作業範囲を一定の面積に限りながら
濃淡が出ないよう徐々に進めていきます。
|
上塗り前の木地を布等で強く擦ると、組織の一部が
ささくれて剥離してくることがあるので注意します。
|
着色が不十分な場合、複数回作業を繰り返すことが
あります。今回は1回で程良く着色されています。
|
透明ウレタン樹脂塗料による上塗り作業に
入ります。シンナーによる希釈は5%以下です。
|
30mmの目地刷毛を使用しています。合成繊維製ですが、
腰がしなやかで塗料の伸びが良く重宝しています。
|
説明順が逆になってしまいました。刷毛の
動かしにくい内側から先に塗っていきます。
|
塗料の希釈度が低く原液に近いため、塗装膜が
厚くなりがちです。塗料の垂れに注意を払います。
|
ウレタン樹脂塗料は乾燥時間が長く、表面が研磨可能に
なるまで最低1昼夜、できれば2昼夜乾燥させます。
|
1回目の上塗り塗装を終えたところです。
|
塗装膜が完全に乾燥するのを待って研磨します。#320の
ペイント用ペーパーが目詰まりしにくく使いやすいです。
|
凹凸部分やコーナーの入り組んだところは
スポンジシート状のペーパーが便利です。
|
特にRの付いた面では、普通のペーパーでは
凸面の研磨が先に進み研磨ムラが出ます。
|
ペーパー研磨後に研磨粉を完全に取り除きます。
電気クリーナーにブラシを取り付けて吸い取ります。
|
2回目以降の上塗り塗装を進めていきます。塗料用シンナーを10%弱加えて希釈します。
塗装膜の形成状態が優先ですが、刷毛の運び易さやや塗料の垂れ方を重視しています。
|
塗装作業中および乾燥中は、作業場所の塵・埃等にも
留意します。窓は極力開放しないようにしています。
|
「上塗り塗装→ペーパー研磨→上塗り
塗装」を2・3回繰り返して行います。
|
塗装作業の終了です。もう2回ほど上塗りすれば、ほぼ鏡面仕上げが
得られます。この木地には半艶状態(半艶消しではない)が合います。
塗装膜が完全に硬化するには1週間ほどかかります。
|