完成図1 |
完成図2 |
完成図3 |
CAD図 |
CADデータDL |
300mmを超える幅広材を得るには集成材か合板が選択肢
です。しかし、いずれもお仏壇の品格を保つには不向きです。
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近隣のホームセンターでは14mm厚のエゾ松材の
品揃えが豊富です。素直な材質で肌合いも均一です。
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幅広材を得るには90mm幅の材を3・4枚平接ぎ
することになります。部材により木目調を合わせます。
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小口を切り揃えて基準を取り、部品ごとに
接ぎ合せる材料の寸法を記します。
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スライドソーにて部材を切り出していきます。柔らかい
材質のためどうしても多少のチッピングが出ます。
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原材料の製材精度が良好なので、接ぎ合せ面の
修正加工(面出し)はほとんど不要です。
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接ぎ合せる材料を並べて木目の馴染みをみます。
バランスを取りながら必要なら材料を入れ替えます
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平接ぎの準備として、板材を挟む角材を用意し
材料に接する面にテープを貼り付けて保護します。
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テープを貼った面を上にして角材を置き、
その上に板材を並べていきます。
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木目の馴染みや材料の寸法を再度確認します。
ここでクランプなど締結具を揃えておきます。
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接合面に接着剤を入れます。雇実を略しているのは
小口面に実の跡が残ることを憂慮したためです。
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接合面の一方には断面下半分に、他方には
断面上半分の位置に接着剤を置いています。
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角材の上で1枚ずつ貼り合せていきます。
隙間をゆっくり詰めて接着剤を拡散させます。
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材料端面をできるだけ綺麗に揃えておきます。
接合面から接着剤が均一にはみ出てきます。
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曲尺を当てて材料端面の直角を確認します。
大きな歪みが生じていなければOKです。
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隣り合った板材の接合部にクリップをかけ、突き合せの
ずれを防ぎます。またテープ面を下にして角材を置きます。
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Gクランプで角材を上下方向から固定し
接ぎ合せた板材の平面性を維持します。
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同時に水平方向に旗金をかけて接合面を圧着します。
歪みが出ないようGクランプ・旗金は交互に締めます。
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この状態でひと晩放置し接着剤の乾燥・固着を
待ちます。はみ出した接着剤は特に除去しません。
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接着剤が完全に固まってから締結具を取り外します。
角材にテープを貼っておいたので簡単に取れます。
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左右の側板用部品が出来ました。
幅360mmにもなります。
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はみ出た接着剤を処理します。接合強度を確保するため
多めに入れたので太さ1・2mmの紐状に出ています。
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鑿を滑らせて紐状のはみ出しの8割程度を
削り取ります。板材を傷付けないようにします。
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鑿で粗方削り取った後、鉋で仕上げます。最初から
鉋を使うと下端や刃口に接着剤がこびり付きます。
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本体を構成する天板・底板・中仕切り板、左右の
側板、両扉、棚板の各部品が出来上がりました。
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