お仏壇へ                守谷工房Topへ

お仏壇製作7(扉塗装・背板部品加工)

   製作1 製作2 製作3 製作4 製作5 製作6 製作7 製作8  

各部の部品加工が進み、お仏壇の完成が見えてきました。
しかし、完成までにはまだ細かな作業が残っており、それらを
ソツなく均質に完了させないとご要望に応えることになりません。
 

乾燥の遅さからウレタンの重ね塗りには長い時間がかかります。
本来ならば扉の塗装も本体と同時に進めたいところでしたが。
 

本体の塗装と同様に先に目止めをかけます。材が
柔らかく吸水性が高いのでしっかり目が止まります。
 


続いて着色剤を塗装します。1・2回目では濃淡の
差が出がちですが、3~4回の重ね塗りで解消します。
 

2回目の着色が終わったところです。まだ
着色の斑が木目の濃淡を上回っています。
 

ここまで濃色に仕上げる場合を除き、水性ステインで
斑のない着色を得るのは簡単ではありません。
 

4回の着色で濃淡の差がほぼなくなり、木目の浮き沈みだけが残る
状態になりました。場合によりもう1回着色を加え上塗りにかかります。
 

本体の背板を部品取りします。3mm厚の
ラワン合板に化粧加工して使用します。
 

内側になる面に、塗装色と色調が
同一のカーテン生地を化粧貼りします。
 

広い面積に接着剤を塗布するのはなかなか面倒な
ものです。希釈してスプレーボトルで散布します。
 


接着力が低下しますが面積があるのでOKです。
四隅の余分をカッターナイフで切り落とします。
 

背板を嵌め込んだ時点で、箱組の全体的な
正確さ(歪みのなさ)が決まります。
 


周囲に10mmのほぞ釘を打ち付けて背板を仮止め
します。引き出しを入れないと本固定はできません。
 

背板に化粧貼りしたカーテン生地は、気持ち明るい色合いだったかも知れません。しかし、
お仏壇の設置場所、その場の照明の当たり具合等にもよるでしょうから良しとします。

 
   製作1 製作2 製作3 製作4 製作5 製作6 製作7 製作8  

お仏壇へ                守谷工房Topへ