完全に乾いてから布で乾拭きしていきます。
最初は軽く撫でる程度に拭き取ります。
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表面の泥状のこびり付きが無くなったら
少し力を入れて拭き取りるようにします。
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木目方向に磨きこむように拭き取ります。
砥の粉が浮き上がってこなくなると終了。
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最近は油性着色剤の品揃えが貧弱です。環境
対策もあるのでしょう。水性ステインを使用します。
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シリーズの中で最も濃い茶系色はチョコレート色です。
まだ濃度が足りないので黒を加えて色合いをみます。
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着色の1回目です。予想していた通り、白木の影響で
濃淡斑が出ています。しかし色合いは悪くありません。
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2回目の着色です。まだ濃淡斑が残り
ますが、一挙に濃度が増してきました。
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引き出しの面板も塗装します。このために
あえて組み立てを見合わせていました。
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3回目着色後の状態です。どっしりした印象です。
主剤の合成樹脂のため結構光沢が出ています。
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引き出しの面板も着色を終えました。斑の原因に
なるのでここでのペーパー研ぎは避けます。
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透明ウレタンで上塗りにかかります。水性着色の上に油性
上塗りは推奨されませんが、水性での上塗りは躊躇します。
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2回目の上塗りを終えました。着色剤で一定の
光沢面が出来ていたので、塗料が良く伸びます。
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木質浸透性の着色ではないため、上塗り前にペーパー
研ぎは出来ません。上塗りが進んでからごく軽く当てます。
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次の重ね塗りの前に、クリーナーで研ぎ
かすを入念に取り除いておきます。
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耐久性にやや不安があるものの、やはりウレタン塗料による上塗りは
良好な塗装面をもたらします。品のある光沢に地の木目が映えます。
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まだ上塗り作業の途中ですが、ここで扉を
取り付ける蝶番位置に溝加工を施します。
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上塗りを全て終えてからでは、この作業によって
塗装面を傷める可能性がゼロではないためです。
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既に箱組が完了しているので、機械にかける
わけにもいかず鑿を使って丁寧に手作業します。
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材料が柔らかいため作業直前に鑿を研ぎ直し
ます。切れ味が悪いと材料を「引きずり」ます。
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溝の周囲と底を交互に削り進めます。
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溝の一つを削り終わりました。が、周囲(壁面)に
引きずり跡があります。まだ修行が足りません。
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蝶番を実際に入れてみて
嵌り具合を確認します。
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鑿を当てた面は白木が見えています。このままでは
非常に見栄えが悪いので着色剤を入れておきます。
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上塗りも最終段階となりました。着色層まで届か
ないよう上塗り層だけをごく軽く研磨します。
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部位により異なりますが3~5回の上塗りを繰り
返します。塗料の垂れや溜まりに留意します。
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ウレタン樹脂塗料は乾燥に非常に時間がかかります。手指にべとつかない程度ではなく
ペーパー研ぎに耐える硬度に達するには3~4日、完全乾燥には1週間ほどかかります。
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