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信頼される工房でありたい(2024.11.2)


ウォークマンプロフェッショナルWM-D6Cです。

今も根強い人気があり、中古でも完全動作品にはプレミアムが付いて大変高額です。
修理ご依頼の理由が以下の通りメールに詳しく書かれています。

 SONYのWM-D6Cのヘッドホン端子の中の固定しているプラスチックが割れてしまった様でぐらつき音が途切れる様になってしまいました。実はヤフオクの業者に録音レベルのダイアルとボリュームスライダーのガリ取りとそのヘッドホン端子の修理を頼んだ所、頼んでもいないのにオーバーホールという事になり、まあそれで完璧になるならと39500円も出して依頼したのですが、1日もかからないスピード修理の上録音にノイズが混じりメインのヘッドホン端子のグラつきはおまけ程度の修理だったらしくすぐにまたパキッとぐらつく様になってしまいました・・・

 
続々電動アシスト自転車(ファットバイク)修理(2024.10.19)


バッテリー、コントローラ、ディスプレイ、ハンドルスイッチ、そしてハブモーターが接続された状態で、基本部分の動作に問題がないことが確認できています。

手探りで進めているものの、取りあえず前輪が回転しやれやれです。
残るはペダルの回転に応じアシスト量を変えるセンサーの取り付けです。
チェーンホイールと共に回転するマグネットから磁気の変化を読み取るようですが、ペダルの回転数なのか、その時々の走行速度や速度変化なのか、あるいはそれらからペダルの負荷を推測するのか、アシストのアルゴリズムはよく分かりません。


 
同期電気時計が再び(2024.10.17)


昭和の頃の古い製品を、本当に大事にお使いの方がいらっしゃるものです。
外装に木目調をあしらった周波数同期式電気時計です。
少し前に同期電気時計のレトロスペクティブを掲載しましたが、同期モーターの回転を伝達するギヤ材質が劣化し致命傷となっていました。
LCD(光造形)方式3Dプリンターのお陰で、ギヤなど樹脂製部品のほとんどを再生することが可能です。
古い製品が新技術により蘇るとは愉快なものです。今回も3Dプリンターが活躍します。

 
続電動アシスト自転車(ファットバイク)修理(2024.10.12)


製品を販売した法人とその代表取締役が検挙されたのは、道路交通法が規定する原動機付自転車を駆動補助機付自転車(電動アシスト自転車)と称して販売し、不正競争防止法に違反したためです。
もちろん違法な電動アシスト自転車で公道上を走行すると、警官による取り締まりの対象となります。
検挙されないためには、原動機付自転車として車両検査・認定を受けている必要があり、運転者は運転免許を所有しなければなりません。
逆に、公道上で乗車・運転しない限り、サーキットや私有地内で利用するのであれば違法ではありません。
まして製品を所有すること自体に問題があるわけではありません。
ご依頼者に再三確認・了解いただいた上で、修理を続行することにします。
守谷工房は修理を通して一連の違法行為を認めたり助長する意図は決してありません。
ネット上には同製品を楽しく乗り回す動画が多く見受けられますが、例に違わず電動アシスト自転車のメカニズムはブラックボックス状態です。
法的問題の有無もさることながら構造や性能に関し十分な技術的理解も踏まえるべきではないでしょうか。

 
電動アシスト自転車(ファットバイク)修理(2024.10.6)


購入されて2年も経たないファットバイク修理のご依頼です。
ファットの名前は異様なまでに太いタイヤに由来するようです。
ほとんどオートバイの様相ですが「電動アシスト自転車」で、「Gran Battement」と書いて「グランビート」と読むそうです。

 
守谷工房の夏 我孫子・取手花火大会(2024.8.10)



八坂神社祇園祭に続き、千葉・茨城の各地で花火大会が開催されます。
8月3日(土)に手賀沼花火大会(我孫子・柏会場)、8月10日(土)は第69回とりで利根川大花火を、いずれも工房の屋上から見物できます。
手賀沼花火大会と同日、真北方向に市政70周年下妻まつり、南南西方向に松戸花火大会がそれぞれ小さく見えます。
上の写真1枚目は手賀沼の花火で直線距離8.3km、利根川対岸の柏市布施新町あたりの丘陵に阻まれて、打ち上げ高度の高い花火が何とか見えます。
取手の花火会場もほぼ同距離ですが、中間に丘陵が比較的少なくズームアップしたカメラに優に収まります。
真下から見上げる花火こそ迫力満点でしょうが、爆発音が24秒も遅れて届く遠景の花火も風流なものです。
Gallery4に写真を追加しました。

 
LASER VEROCITY(AQLV-400)の故郷を訪ねる(2024.8.5)

工房の稼ぎ頭レーザー加工機の1台LASER VEROCITY(AQLV-400)の記事を、Machineのページにいくつかアップ済みです。

LASER VEROCITY整備1
LASER VEROCITY整備2
AQLV-400の実力

記事の中で説明している通り、整備作業の途中でMaker Lab Nagoya様にアドバイスをいただいた経緯があります。
その後Maker Lab Nagoya様は残念ながら解散され、紆余曲折を経て現在は名古屋ののわ様に当時の機材が引き継がれています。
先日そののわ様から、何とレーザー加工機を修理して欲しいと連絡がありました。
かつてMaker Lab Nagoyaで活躍し守谷工房がお世話になったAQLV-400そのものです。
工房のレーザー加工機復活の原点となった故郷のようなAQLV-400で、その後調子を崩したと聞き救出のため故郷を訪ねるようなものです。
当日は写真など記録を一切取ることができず、代わりにのわ様のスタッフの方がブログに作業の顛末を残して下さいました。



 
守谷工房の夏 八坂神社祇園際(2024.7.27)


守谷総鎮守八坂神社の例大祭祇園祭、コロナ感染症流行による中止(2020・2021年)の後2022年に復活し、以来3回目の開催となりました。
コロナ後も見物に出かける機会がなく、長らく足が遠のいていたのですが。
今年は夕立が上がり少し涼しくなった仕舞い間際に、しばらくぶりに地元の夏祭りを味わってきました。
Gallery4に写真を追加しました。
スマートフォンで撮影しましたが、いつの間に向上してきたのかその画質に驚きます。

 
絢爛シアターオルゴールの修理(2024.7.15)


シアターオルゴールの修理をお願いしたいと、市内の方が工房へ直接お持ち込みになりました。
オルゴールの修理は何件も対応してきましたが、「シアター」と付く製品は初めてです。
実物は
正に小さな「劇場」で、驚くほど精巧な造りです。

 
ジェットバスの修理で所沢市へ(2024.6.12)


続けてジェットバス修理のご依頼があり、所沢市まで出かけます。
守谷市から常磐道と外環道を乗り継ぎ、70kmくらいの距離です。
バスタブの設置と同時に施工されたビルトインのタイプで、お住いの建築以来20年以上経過しているそうです。
動作しなくなったのは5年以上も前のことで、製造元を始めあちらこちらに問い合わせるも修理の見込みがなく、バスタブに開いたタダの穴と化して長いそうです。
お伺いしてみると、周囲がタイル張り壁面で囲まれ、内部の点検はほぼ不可能です。
到着直後に引き上げそうになります・・。

 
同期電気時計のレトロスペクティブ(2024.6.8)


こちらの置時計、AC100Vを電源とする同期モーターで駆動する電気時計です。
電源周波数の50/60Hzがかなり正確なので、クォーツが普及する以前は狂いの少ない時計として広く利用されていました。
実は2019年5月に一度修理したことのある時計で、破損したモーターシャフトのピニオンギヤを工房で製作し交換しています。

 
コロムビア社ポータブル蓄音機(2024.6.3)


これまでご用命いただいた修理品の中で、おそらく製造年が最古と思われる製品が持ち込まれました。
ゼンマイで動作する完全機械式蓄音機です。
ターンテーブルの回転はおろか音声の再生にも電気は一切使用されていません。
製造時期を調べると驚きです。

 
ステレオの復活 いわき市へ3(2024.5.30)


何度も削り直しを繰り返し、実測上(ほぼ)正確に回転するキャプスタンがようやく完成しました。
もし、ご依頼主の方で脱着が可能であれば、キャプスタンだけを送ってもらい、50Hz用をお送りすることができたかも知れません。
遠路を往復しなくて済んだでしょう。
折角プレーヤー部をお預かりしているので、お返しに伺う前に全体の動作を確認しておきます。
プレーヤーを水平に保持してレコードをかけてみると・・

 
AWMカセットデッキの常習的トラブル(2024.5.25)


BOSE社製AWM(Accustic Wave Music)の修理依頼がほぼ定期的に入ってきます。
CDの再生不良と並び多いのがカセットデッキの不調です。
これまでの修理経験から、その不具合には共通点があり、少し前までは完全にお手上げで修理不能だった問題に、今回は抜本的な解決策を講じます。

 
ジェットバスの修理で越谷市へ(2024.5.18)


ジェットバス修理のご依頼があり、埼玉県越谷市まで出かけます。
守谷市から30kmくらいなので十分出張可能です。
お伺いしてみるとヤマハ社(日本楽器製造)製のシステムバスで、そこにジェットバスがビルトインされています。
ヤマハは1987年まで住宅設備を製造し、その後ヤマハリビングテック社に移行、2013年以降はトクラス社として製造・販売が続いています。
製造元では「修理できないそうです。

 
ステレオの復活 いわき市へ2(2024.5.8)


かつての「ステレオ」、組み込まれているレコードプレーヤーの回転数が遅く、レコードが正しく再生されません。
西日本地域の電源周波数60Hz用キャプスタンがそのままだからです。
同期モーターが使われる限り、東日本地域の50Hzでは回転数が6分の5に変化します。
レコードプレーヤー部をそっくり取り外し工房に持ち帰って50Hz用のキャプスタンを製作します。

 
ステレオの復活 いわき市へ1(2024.4.29)


ネットワークで配信される音楽をデジタルデバイスで楽しむ時代です。
遡ること50年以上前、トランジスタによる増幅回路が普及し、ソリッドステート化が完了する頃、日本の家庭では高級化する「ステレオ」が次々と買い込まれていきました。
かつてない高音質、いわゆるHiFiHigh Fidelity・・WiFiではありません)の一般化が進みますが、「ステレオ」という名称は単に「STEREO」が意味する立体音響、つまり音楽ソースを左右2チャンネルで構成し、2個のスピーカーを使用する意味でしかありません。
現在の「コンポ」の元祖でしょうか。


 
リビングチェア張り替え2(2024.4.14)


リビングチェア張り替え1では、座板と背板の古いクロスとクッションを取り除き、新しいクッション(ウレタンシート)を張り付けるところまで作業しました。
続けて新しいクロス(レザーシート)を張り付ける作業を進めます。
フレームが堅牢でデザインもよろしいので、買い替えではなくレストアをお勧めして良かったのでは・・上手く行けばの話ですが。


 
リビングチェア張り替え1(2024.4.12)


家具製造販売の仕事をほとんどしていないので・・と書きましたが 海外製骨董品的椅子修復と前後してリビングチェアの修理をご用命いただきました。
続く時は続くものです。
ご依頼主は新しい椅子に買い替えるか迷っておられましたが、4脚あるチェアのうち取りあえず2脚を修理してみて、残りは後でお考えになるということになりました。

 
工房WEBのhttps://化(SSL対応)(2024.3.20)

今まで何をやっていた!とお叱りを受けそうですが、守谷工房WEBはこれまでhttp://から始まる暗号化されないプロトコルを使用していました。
ブラウザのセキュリティ制限が厳しくなり、URLの前に()マークが表示されたり、「保護されていない通信」、「このサイトへの接続は保護されていません」などの警告が表示されるようになってきました。
そして「この接続ではプライバシーが保護されません」が表示されると、「詳細設定」を操作しないと、あるいは操作したとしてもWEBを閲覧できないことがあります。
過去に何度かトライしてきましたが、この度ようやくhttps://へ移行することができました。
工房WEBを運用しているStarServerNetowl社)内に、https://運用が可能なサーバーが用意されており(何と無料)、独自SSLを追加することができます。
お陰様で無事https://techbase.bizへのファイル移動を終え、先日より運用を再開しました。
守谷工房またはtechbase.bizへのアクセスでこれまで通り工房WEBをご覧いただけます。
1点だけ、WEBのアクセスカウンターがhttps://に完全対応しないため、カウント数が表示されないことがあるかも知れません。

今後とも守谷工房、Techbase MORIYAをよろしくお願いします。

 
WMSに続きAWMのBT化(2024.2.25)


BOSE社レシーバーWMSのBluetooth化の記事を掲載して以来、数件のお問い合わせやご用命をいただいています。
同じ記事をご覧になったと思いますが、AWM(Accoustic Wave Music System)をBT対応にできないかご依頼がありました。
CDを正常に再生できなくなり、ピックアップを交換する際にもし可能ならば・・というお話です。

 
小型冷蔵庫の修理お掃除(2024.2.10)


小型の冷蔵庫が冷えないので修理を依頼されました。
45Lほどの容量で、手の届くところに置くことができ便利です。
直らなければ廃棄してよろしいそうです。


 
海外製骨董品的椅子修復(2024.2.4)


守谷工房の業種は、届け出では「家具製造販売業」です。
ほとんど仕事をしていないので、お客さんでそれをご存じの方はまずおられません。
先日CDレシーバーの修理を依頼いただいた方とお話ししているうちに、家具の修理が話題になり、それならばと古い椅子の修理をご用命下さいました。
修理の記事ですが、Products1(製作品)のページに掲載致します。


 
Topics27スタート(2024.2.1)

先日、工房のアドレス宛に次のようなメールをいただきました。

おはようございます
こちらのオルゴールの音が小さくて悪くなっております。原因と修理方法をご存知でしょうか?
私はノルウェー人で、オルゴールはノルウェーにあります。日本みたいにノルウェーでオルゴールに詳しい方はあまりいなくて(腕時計屋さんに聞いてみましたが…)、ネットで専門家を探してみました。
原因が分かるなら教えて頂けませんか?‍
修理してみたいと思います。

メールには左の動画が添えられており、すぐに以下の返事を差し上げました。

動画のオルゴールには低価格で構造が簡単なムーブメントが使われています。正しく調整すれば本来の音色を取り戻すことができ、調整は難しくありません。
ひとつはムーブメントが木箱にしっかり固定されているかです。数本の木ネジで固定されていますので、それらを確認して下さい。もうひとつは、シリンダー(ピンが付いた円筒)と櫛歯(音を出す振動板)の間隔で、櫛歯を固定するネジを緩めて精密に調整する必要があります。オルゴールを送って下さればこちらで修理・調整致しますが、難しいようでしたらご自身で作業してみて下さい。お分かりにならない点は直接お電話下さればご説明します。

翌日に返事をいただきました。

ご返信ありがとうございます 参考になりました!ムーブメントが木箱にしっかり固定されていませんでした! 修理できました。外側にあったネジを回すだけでした。時間を取らせてしまって申し訳ございません。修理方法を丁寧に説明してくださってありがとうございます。

原因を説明する動画まで送って下さいました。DIYのお手伝いができ嬉しい限りです。Topics27もよろしくお願いします。

 
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